少年団に入ることは息子の意思を待って
みなさまこんにちは。サカママ歴12年のmariです。今回のコラムは、小学生になってスクールに通っていた息子が、少年団に入ることを決めた時のお話をさせていただきたいと思います。
進路選択は本人の意思を聞いてから
幼稚園年中から2年続けたスクールも小学生になると土曜日の練習がプラスされ、夏と冬の大きな大会、そして合宿とサッカーをする時間が増えました。この頃からワールドカップをほぼ全試合見るほどのサッカー少年でしたが、まだ土日に毎週練習や試合があるような少年団のチームにはあまり興味を持っていませんでした。
転機は3年生の夏。合宿を終えて帰ってきた息子の口からチームに入りたいとの言葉。話を聞くと、同系列のスクールから来ている子に刺激を受けたようでした。同じ宿泊施設で食事も一緒にとるなど、コミュニケーションをとる機会があったようで会話をたくさんしたそうです。
初めて会った子と会話をし、お互いの環境を話すことが3年生でもできるのだなと驚いた記憶があります(この子とは同じ高校になり再会し、今一緒にサッカーをしています)。
チームに入るきっかけは「試合が楽しい」を実感したから!
少年団に入りたい1番の理由は「上手くなりたい」、そして「もっと試合をしたい」でした。
そろそろサッカー進路をどうしようかと親としても考えていたところで、スキルは上達していましたし上を目指してほしいなという気持ちがあったのも事実です。このまま楽しくスクールでサッカーを続けるのか、上を目指し少年団やクラブチームを考えるのか。
親としては周りの子が毎週試合に出かけているのを知っていたので、焦りがなかったわけではありません。話をしたことは何度かありましたが、本人の気持ちがついてきていないのも分かっていたので強制することはしませんでした。子どものスイッチはどこで入るか分からないものだなと感じたのを覚えています。
体験に行って心がけたのは息子の気持ちを最優先させること
本人の受け入れる体制ができれば話は早いもので、いくつか体験に行きました。近所に少年団がありましたし、市内には強豪のクラブチームがあります。しかし、本人が出した答えは候補の一つであった少し遠い、送迎が必要な同学年には知っている子がいないチームでした。
「一緒に通える子や友達はいなくてもいい、試合がたくさんできて強くなれるところがいい」と。体験ではありますが、本人が実際のチームでやってみてここでやりたいと感じたようでした。
通っていたスクールに他学年で所属している子がいたので、チームの方針や送迎、当番など親としての関わりについても疑問に思うことはいろいろ聞き、チームの体験の際もお話を聞かせていただきました。送迎がマストでしたが、家族の協力があればできる範囲だったので、本人が「ここでやりたい」と言った気持ちを尊重することにしました。
この段階で息子にはまったく迷いがなく、上手くやっていけるか心配なのは親ばかりという感じでした。
チームに馴染むのは本人次第
息子の学年はあまり人数が多くなかったので試合の出番も多く、コミュニケーションと共にすぐにチームに馴染んでいきました。サッカーは会話が大切、同じ目標を持った子どもたちですのでチームに溶け込むのに時間は必要ありませんでした。
場所にもよりますが車で1時間くらいかかるので、試合や練習の日もそのまま見学していることが多く、そのうちチームの親御さんとも顔見知りになっていきました。いろいろお話をするうちに、サッカーに対する考え方、応援のスタイルなども私なりに感じ、無理せずにお付き合いをスタートさせた気がします。
家族で大好きだったキャンプやお出かけはめっきり減りましたが、夫も審判の講習を受けたりして参加することが多くなり、土日はサッカー中心の生活へとシフトしていきました。
学校とは別の居場所ができることは子どもにとっても成長につながる
息子は学校の友達とは別のコミュニティができ、コーチなど大人との関わりも増え、目に見えてサッカースキルと共に心も体も成長していることが分かる時期でもありました。
正直、チームは入ってみないと分からないことが多々あると思います。親としてできることは、問題点があれば一つずつ解決していく、そして何より息子が楽しくサッカーと向き合えていることを1番に考え見守ることではないかなと思います。
この後、3年半お世話になりますが、その間に辞めていった子や新しく入ってきた子ももちろんいました。トレセンの活動でいろんな子とさらに交流をし、嬉しい思いや悔しい思い、本当にいろんなことを経験していきます。どの経験も、今、息子がサッカーをする糧の一つになっていると思うと無駄なことってないなと思います。
サッカー進路は悩むものです。どの道を選んでもそれがその時のベストな選択なのだと思います。サカママのみなさま、お子様はサッカーを楽しんでいますでしょうか。もちろん時には楽しいだけではありませんが、大好きなサッカーをする姿を今一度見てあげてください。
その顔が笑顔であれば、サカママとしてのわたし達の選択は間違っていないと思います!!