スパイク磨きと見えない努力
サカママの皆様こんにちは。サカママライターのMikuです。いつもコラムを読んでいただきありがとうございます。3回目の記事となる今回は、サッカー用具を大切に扱うことと見えない努力についてお話ししたいと思います。
サッカーをしていない時間が上達のカギ
お子様がサッカーを始めるとなると、まず必要になってくるのはさまざまなサッカー用具だと思います。決して安くないスパイクやユニフォームなどですが、練習や試合の後はきちんとケアをしていますでしょうか?
もちろん、ママではなくお子様がです。練習や試合の後に疲れて帰って来てからカバンから出すのも面倒だし、声をかけると機嫌が悪くなるし、親が出しちゃったほうが早いですよね(笑)。しかし、サッカーの上達にはサッカーをやっていない時間が大切なんだそうです。
24時間のうちサッカーをするのは2〜3時間
1日は24時間ありますが、そのうち練習や試合でサッカーをしている時間は2,3時間と案外短いと思います。だからこそサッカーの上達には、それ以外の時間をどう過ごし、サッカーにつながるように使うのかを考えることが必要なんだそうです。
学校生活や家庭学習、習い事などで忙しい子どもたちはサッカーのことだけを考える時間ってなかなかありませんよね。ですが、実は生活のどれもこれもサッカーにつなげていけるんです。
道具にはサッカーの神様が宿る
小学生の時に息子がコーチから言われた言葉があります。それは「道具にはサッカーの神様が宿る」ということです。良いサッカーをしたければボールを大切にしなさい。ゴールを決めたいならスパイクを綺麗に磨きなさい。試合を振り返りながらユニフォームを干しなさい。
コーチからそのようなアドバイスをもらった息子はこの言葉を真面目に受け止めて、サッカーの神様に来てほしいからと、スパイクを磨くことを覚え、ボールの空気圧を計ったり磨いたりすることを覚え、ユニフォームを干しながら試合を振り返ることを覚えました。点が決まらない日は「スパイク磨きが足りなかったんだなぁ」と冗談を言いながら帰ったことを思い出します。
この時のコーチの言葉は「ただ練習や試合だけをしていれば良いのではなく、そうじゃない時間の使い方や過ごし方、自分との向き合い方が普段の練習や試合に影響を与えるんだよ」ということを教えてくれていたのだろうなと思うんです。
見えない努力
このように誰にも見られていないところでどれだけ自分なりに努力ができるかが、サッカーを続けていくカギになると思うんです。
学校の普段の授業や家庭学習、テスト勉強やサッカー以外の習い事もコツコツ続けられるのは素晴らしい才能ですよね。誰かに見られているからやる、褒められるからやるのではなく、自然と当たり前に努力ができるようになるまでには小さな積み重ねが重要なのではないかな? と思うんです。
カバンからユニフォームを出す、スパイクを磨く、試合の準備を余裕を持って行う。そしてそれはサッカーの練習にも影響を与え、試合の中でも生かされるのではないでしょうか? 私は毎回の小さな努力が積み重なって大きな結果になって表れてくれると信じています。
サッカーを続けるために
息子が高校受験を考えた際、サッカーでの入学を希望しました。しかし、上には上がいるし、上手な子ばかりが集まる高校を目指した時に、サッカーで声が掛からず入れなければ勉強をして受験して入学するしかありません。
ここで生かされるのが見えない努力を続けることです。サッカーで入るためにサッカーの上達を目指して毎日の練習や試合を全力で頑張ることと平行して、もしものために最低限、受験に合格できるだけの勉強も毎日少しずつ続けること。そうすることでサッカー受験に対する気持ちにも余裕が生まれたのか、サッカー部の練習会にも自信を持って参加しアピールする姿がありました。
努力は裏切らないと言いますが、これは努力した分が自信となり自分自身への信頼が生まれ、ここぞという時のチカラが発揮できるという意味なのではないかな? と私は考えます。努力することで生まれた“自信”は“自神”に変わり、自分だけのお守りになるのだと思います。
まだスパイク磨きを自分でしたことがないお子様がいらっしゃったら、ぜひ今日から始めてほしいです。ピカピカのスパイクはきっと素晴らしいゴールを演出してくれますよね。