近江高校【全国強豪校REPORT〜第102回選手権出場チーム特集〜】
近江高校
滋賀県/私立/[出場]2年連続3回目 【選手権最高成績】2回戦(2020,22年度)
プリンスでの躍進から県内夏冬連覇
西の強豪がひしめくプリンスリーグ関西で準優勝を収めた滋賀県の近江高校。プレーオフで敗れ惜しくもプレミアリーグ参入とはならなかったものの、昨年度の5位からは順位を上げチームの成長を証明した。
その近江のシーズンも最初から好調だったわけではない。リーグ開幕節の京都サンガF.C. U-18(今年度王者)戦で0-4の敗戦、2節興国(大阪・昨年度王者)戦も1-2で敗れるなど、スタートダッシュに失敗。しかしその後意識改革をしたチームは波に乗り、12節まで無敗、総体でも全国出場を決めるなど調子は右肩上がりとなった。
リーグでの好調をそのままに臨んだ選手権予選でも、4試合で14得点と圧巻の強さを見せつけ、滋賀県内の夏冬連覇、そして選手権予選2連覇を果たした。チームを率いる前田高孝監督は、「予選では相手がしっかり対策をしてきて、守りを固められる試合が多かったが、そういう難しい試合を勝ち切ることが優勝につながった」と、県内で圧倒的な存在であることを裏付けた。
しかしそんな近江にとって、全国大会は大きな壁として長く立ち塞がっている。総体、選手権とこれまで5回出場した全国大会での累計勝利数が1なのだ。6度目の全国挑戦となる今大会で、県予選やプリンスリーグを通して成長したことを勝利という結果で示すことができるのか。初戦では全国総体ベスト4の強豪・日大藤沢(神奈川)と対戦する。
鵜戸瑛士(MF/3年生)
「自分は昨年から試合に出させてもらっていて、他の選手より経験があったので、練習から力を入れていました。今季は得意のドリブルから得点を取る機会が増えたので、ゴールを決めて勝利に貢献できたらと思っています」
山門立侑(MF/3年生)
「予選では引いてくるチームが多かったので、それをどう崩すかという課題が見えた大会でした。チームとして粘り強さが強みなので、延長まで行っても負けない、最後の得点力を出しきれたと思います。全国では自分のプレーでチームを勝たせて、1つでも多く勝ち上がりたいです」