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プロの圧倒的なプレーに大興奮!サッカー少年たちのJリーグ観戦レポート

プロの圧倒的なプレーに大興奮!サッカー少年たちのJリーグ観戦レポート

サカママコラムをご覧のみなさま、こんにちは。元養護教諭で小6・小4のサッカー兄弟の母、AYAです。
梅雨に入り真夏日と雨の日の繰り返しで体調管理が難しいですね。先日、約1年ぶりにJリーグの試合を観戦することができました。その時、我が家の息子たちはどのような視点と気持ちをもってプロの試合を観ていたのか、観戦後の感想を踏まえてレポートしたいと思います!

久々のJリーグ生観戦で大興奮

 
新旧の歴代ユニフォームやタオル、キーホルダーなどグッズもたくさん集まってきました

私たち夫婦は北海道出身。今は故郷から遠く離れた土地に住んでいるので、応援している北海道のチームの試合になかなか行けないでいました。日本代表の試合ももちろんテレビ観戦していますし、Jリーグは開幕から応援しているチームすべての試合をDAZN(スポーツ関連の動画コンテンツを配信するサービス)で息子たちと観ています。ですが、やっぱり「会場で選手たちの闘いを直接感じて応援したい!」と現地参戦を心待ちにしていました。

その日はちょうど小6長男の練習試合会場の遠征先が、試合開催のスタジアムからさほど遠くないという奇跡!「僕が負けなかったら夜の試合も勝てる!」と自分に言い聞かせ、しっかりと練習試合をこなしてから、レプリカユニフォームに着替え気合十分で会場へ向かいました。

試合開始前の練習で感じたプロ選手のすごさ

 

この日は生憎の雨で、しかもナイター開催と高い湿度のなかでの試合観戦になりました。応援するチームの練習風景を見て、サッカー少年の2人はどんな目線でプレーを見ていたのか、長男と次男それぞれの感想をまとめてみました。

GK(ゴールキーパー)練習

試合開始の約45分前ごろから、GK練習が始まります。この日のスタジアムは本当にピッチが近くて、GKコーチからの速いキックを2人のGKがはじいたりキャッチしたりする音が間近に聞こえます。

  感想 プロのすごいところ
長男
(小6)
・とにかく速くてジャンプが高い
・足のステップをうまく使っている
・キックの精度が抜群
・プロはスピンをかけたり方向を調整したり意図のあるキックができるし、それを練習から想定している
・ゴール前に走り出しているGKコーチが受け取りやすいキックをしている(前向き・後ろ向きどちらでも)
次男
(小4)
・キャッチが高い
・音の迫力がすごい
・GKはとてもたくさんの能力が必要
・ジャンプ力、高さ、俊敏性、キック力と複数のスキルが全て高い
・軽くキックしているように見えるのに、飛ぶ距離が半端ない

FP(フィールドプレーヤー)練習

GKが出てきてほどなく、FPも出てきて練習開始。我が家の息子たちは、それぞれ自分と同じポジション・スキルを持った選手の動きに注目して見ていたようです。アップからストレッチ、ボールを使った練習とどんどんピッチを広く使った練習が始まっていきます。シュート練習が始まると勢い余ったボールが席に飛び込んでくることも!子どもたちはとにかく、キックの音とボールの速さに圧倒されていました。

久しぶりに間近で見るプロ選手の練習。普段はおしゃべりが止まらず騒がしい小学生兄弟も、口数少なく真剣に練習を見学していました。

  感想 プロのすごいところ
長男
(小6)
・アジリティトレーニングや柔軟運動を含めたウォーミングアップのなかには、自分の練習で行っているメニューもあった
・フリーマンを入れた少人数の練習も、自分がやった経験があって、同じものをプロがやっていることに驚いた
・どのポジションも、試合へのイメージトレーニングをしているなと思った
・練習の後半ではポジション別で固まって練習している
DF=ロングキックの練習
MF・FW=サイドや中央からのシュートまでの動き方
→ひとつひとつの動きを練習から丁寧にやっている
次男
(小4)
・シュート練習が同時にキーパー練習になっていて、選手の気合がすごかった
・とにかくキックが強く迫力がある
・ひとつひとつのボールの持ち方やさばき方が全然違った

試合中のプロ選手から参考になるプレーが続々

 
いつもは掲げる専用のタオルも、雨のため帽子代わりに

タオルを掲げたあと、「チャント」と呼ばれる応援歌を全力で歌い選手たちの入場を出迎えます。≪超攻撃的サッカー≫を掲げるチームの闘い方に一喜一憂。

長男は「◯◯選手うまっ!」「うわぁ…トラップ神…」「シュート前のボールの置き場所がすごい」、次男は「シュートコースやばっ!あんな角に蹴れるん…しかも枠入ってる」というつぶやきがポロポロ出てきます。

名前も特徴も覚えているチームの応援はやはり熱が入り、子どもたちも私たちもあっという間の90分でした。結局、試合は何度もゴールへ迫る惜しいシーンがありましたが、1-1の引き分けで終了となりました。試合後にも息子二人に今回の内容で感じた事や感想などを詳しく聞いてみました。

  感想
長男
(小6)
・最終ラインでは絶対に相手に奪われない。ジュニアサッカーとの違いを感じた
・90分間全てを100%の力でやるのではなく、緩急をつけてその場面に対応するのがすごい
・試合をしながらも視野が広く見えている。味方がどこにいるのか頭に入っていて、ピッチを広く使った左右のサイド攻撃ができていた
次男
(小4)
・SB(サイドバック)なのに足が速くてどんどんドリブルで切れ込んでいく選手がすごかった。力を抜かないスプリントと攻守の切り替えが効いていて、チームに貢献している。自分も真似したい

現地観戦のメリット

この試合を観戦した後の子どもたちは、惜しかったシーン・迫力のあったシーンで頭がいっぱいでした。それだけプロの選手の気持ちがぶつかり合う迫力が相当あったということ。現地観戦は何度も経験がありますが、回を重ねるごとに彼らが注目しているポイントが変わっていくのを感じています。

それはつまり、彼ら自身のサッカーに対する理解度やスキル、自分がプレーしている時との比較などが観戦するたびに変化しているということ。彼らの成長の証でもあり、さらには何度もプロの試合を観てピッチを俯瞰的にイメージできるようになったということでもあります。ただ「プロ選手はすごかった」という感想だけではなく、特に小6長男は『◯◯選手の1vs1からの抜け出し方を真似したい』『裏への入り方良かったな』『あのドリブルの仕方だと読まれてた』などひとつひとつのプレーを観て分析できるチカラがついていました。

なにより、試合終了後まで【ずっと応援しているよ】【よく戦ってくれた!】と必死に歌い・手を振って・拍手を送るという全力応援の気持ち。「勝利が欲しい」「このチームを勝たせたい」という応援する側の気持ちを体感した事で、いざ自分たちが公式戦へ挑む時の気持ちにも変化がありました。プロの選手たちがもつ「自分のプレーでチームを勝たせるんだ」「自分の得意なプレーや武器を生かしていいプレーをするんだ」という闘争心にふれたのがとても良かったと思います。

まだまだ伸び盛りの今、プロ選手たちのプレーを「見る練習」もできるだけ取り入れていきたいと感じた出来事でした。今月からまたリーグ戦やカップ戦が始まります。プロ選手のプレーをすぐに自分のモノにできるとは思えませんが、この観戦で得た教訓やプロの世界を自分たちのプレーや試合へ臨むときの気持ちの整え方に、生かしてくれればいいなあと母心に思っています。

WRITER PROFILE

AYA
AYA

サカママ歴4年目、小6サッカー少年と小4の兄弟のママ。
慎重派内弁慶な「The長男」と本能型チョロ助の「The末っ子次男」に、日々悩み振り回され、奮闘しながらも一緒に成長中。前職は養護教諭(保健室の先生)をしていたので、学校との関係や子どもたちの心身のケアについて、栄養学、心理学の知識もあわせて発信していければと思います。
★LINE/@064tmubk