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サッカー中の日焼け対策や知っておきたい紫外線について

サッカー中の日焼け対策や知っておきたい紫外線について

4月も末になり暑い日も出てきましたね。

私たちサカママにとって日焼けは大敵であり、みなさん様々な対策を取られていることかと思います。実は日焼けはサカママだけの敵ではなく、選手である子ども達にとっても厄介者です。今回は“暑くなる前に知っておいて欲しい【日焼け】について“をテーマにしました。まずは日焼けの原因となる紫外線についてのお話をします。

紫外線が体に及ぼす影響とそのしくみ

紫外線が体に及ぼす影響とそのしくみ

太陽の光は目に見える光と、見えない光(赤外線・紫外線など)が混ざって出来ています。その紫外線にはUVAと UVBと言われるものがあります。

UVAは生活紫外線とも呼ばれ、肌の深部まで到達します。主にシワや肌の老化の原因になると言われています。このUVAは4月から一気に増加し、真夏とあまり変わらない量になります。また紫外線の9割はこのUVA占めており、UVBの20倍以上の量が地上に降り注いでいるため、生活をしていく上で、一番身近な紫外線になります。

UVBはレジャー紫外線とも呼ばれ、真夏に最も多くなります。UVBはUVAよりも人体に与える影響力が強く、肌の表面を傷つけたり炎症を起したりする原因の紫外線となります。肌が真っ赤になるのもこのUVBの仕業です。

紫外線量は地球と太陽の距離に関係するため、夏には強くなり、冬には弱くなります。1日を通して午前10時~午後2時までが、最も紫外線の影響が強いといわれます。曇りや雨の日には日射しが少ないため、紫外線も少なく感じると思いますが、曇りでも6割・雨では2割の紫外線が降り注いでいると言われます。

また紫外線は、太陽から直接受けるものばかりではありません。アスファルトやグラウンドなどの地表面など、紫外線は色々なものに反射するため、木陰でも注意しないと日焼けしてしまうのです。

スポーツ選手が日焼け止めを塗るワケとは?

最近ロードレースなどの試合で、日焼け止めを塗るアスリートをよく見かけます。 選手らは日焼けで肌が黒くなる事を防ぎたい、という思いもあるのかもしれませんが、実はそれだけではありません。パフォーマンスが落ちることを防ぐ対策として、日焼け止めを塗っているのです。

日焼けした際に身体がどことなく、だるく感じる事がありますよね。日焼けをした後の疲れの回復には、通常の1.5 倍~エネルギーが必要ともいわれています。連戦を戦うアスリートにとって、次の日の試合のコンディショニングを少しでも良い状態にする為にも、日射しからの影響を防ぐ日焼け止めは有効な対策になるのです。

日焼け止めの必要性と、塗り方のポイント!

日焼け止めの必要性と、塗り方のポイント!

人が60歳までに浴びる紫外線の40~50%は20歳までに浴びるともいわれています。そのような状況であるにも関わらず、子供は大人よりも皮膚(表皮)が薄く、紫外線へのバリア機能が弱いのです。では、どんな日焼け止めを使えばいいのでしょうか。ここでは日焼け止めの種類の見分け方と、塗り方のポイントをお伝えします。

日焼け止めによく記載されているPAは UVA(生活紫外線)を防ぐ役割があり、「PA+」「PA++」と表記されています。またSPFはUVB(レジャー紫外線)を防ぐ役割があり、SPFの数値はUVBを防ぐ指標です(SPFの最高値は50)。現在は多くの日焼け止めが売られています。特にスポーツ用の日焼け止めは汗を掻く事を想定して作られているので、塗り直す回数を抑えられる事がポイントです。

一日を通した試合の日などは選手も親もサッカーに夢中になり、日焼け止めを何度も塗り直す事が面倒くさい!となる方が多いかと思います。そんな時には、UVカット効果のあるウエアの着用が有効です。帽子を被る事は紫外線対策だけではなく、熱中症予防にもなりますよね。

親子で考える日焼け対策

親子で考える日焼け対策

ここまでお話をした中で一見悪い事だらけの紫外線ですが、実は良い面もあります。 日光浴をする事により体内でカルシウムの吸収率を上げる働きをする、ビタミンDの生成に役立っているのです。ただし季節や紫外線の強さによっても差はありますが、日光浴の時間の目安は10分程度が目安と言われています。炎天下で数時間サッカーをする子ども達には、何かしらの日焼け対策は必要かもしれませんね。

お子さんに合った日焼け対策をぜひ一度、親子で考えてみて下さい。

※本記事は、ライターの経験則や知識をもとに書かれているものです。

WRITER PROFILE

山村麻衣子
山村麻衣子

シングルマザーとして3人の子育てをしながら、救命センターで看護師として働き、スポーツナースとしても活動しています。末っ子は高校サッカーで全国を目指し奮闘中です。万が一が起きている現場にいるからこそ、スポーツの現場でも安全や予防の必要性を感じているので、コラムではメディカル目線のサポート情報などを中心にお届けしていきます。