新たな歴史を紡ぐNEXT100へのKICK OFF【第101回全国高校サッカー選手権大会】
100回の節目を迎え、数々の名勝負を生み出してきた高校サッカー選手権。次なる100年に向け第一歩を踏み出す。熾烈な全国予選を勝ち上がった48校の内、トーナメントを勝ち上がるのはどこか? 各ブロックを展望する。
最激戦区はDブロックだ。攻守にクオリティの高いサッカーでインターハイを制した前橋育英(群馬)と、同大会3位でプリンスリーグ関東王者の昌平(埼玉)が3回戦で激突する組み合わせ。前回大会準優勝校で、夏以降に強さを見せている大津(熊本)も前評判が高い。激戦区· 静岡を制した浜松開誠館や日章学園(宮崎)、立正大淞南(島根)、日本文理(新潟)など実力派が揃う。
同じく強豪校の名が並んだのが、Aブロック。初の連覇に挑戦する青森山田をはじめ、インターハイ3位の米子北(鳥取)、世代最強FW福田とC大阪内定MF大迫ら強力攻撃陣の神村学園(鹿児島)、清水内定FW森重を擁する日大藤沢(神奈川)も有力だ。12年ぶり出場の名門· 国見(長崎)の戦いも見逃せない。
Bブロックは、大阪王者· 履正社中心の戦いになりそうだ。川崎F内定MF名願、徳島内定左SB西坂を中心に攻守で前に出て対戦相手を飲み込む。対抗はFW塩貝中心に東京予選でインターハイ準優勝の帝京を破った國學院久我山(東京A)と、インターハイ8強の岡山学芸館(岡山)か。
Cブロックは前回8強の東山(京都)が有力だ。C大阪内定の高速MF阪田を軸にスピードのある攻守が特長。ただし、丸岡(福井)、高川学園(山口)、星稜(石川)、富山第一(富山)と伝統校がズラリと並ぶ。いずれも初出場の飯塚(福岡)、日体大柏(千葉)はダークホースと言える存在だ。
第101回大会の頂点を決める決勝戦は、昨年より7年ぶりに帰還した聖地· 国立競技場にて1月9日(月· 祝)に行われる。新たな歴史の1ページをこの目に焼き付けよう。
写真/野口岳彦