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中学生とジュニアユース生、二足のわらじ

あっという間に1学期が終わったかと思えば、今はもう夏休みも終盤。ジュニアユースで迎える初めての夏休みはそれなりに覚悟していましたが、想像以上に「サッカー三昧」の毎日を送っています。
4月に晴れて中学生となり、その傍らジュニアユース生として過ごした3ヶ月。今回は息子の「1学期」という期間にフォーカスを当て、サッカー活動と学校生活の両立について振り返ってみます。

 

中学では「帰宅部」しか選択肢がない?

息子が所属するチームの活動は平日2~3日。練習は18時からスタートするので、帰宅をして軽く食事を済ませてから出発する、というのが日常です。そんな生活をしていると学校の委員会に入ったり部活に入ることはほぼ不可能……?と覚悟していたのですが、息子の場合はどちらもなんとかこなしています。

委員会については、学校⇔自宅⇔グラウンドの距離によって時間的制約が違うため、あくまでも「我が家の場合」という事を念頭に入れた上で読み進めていただければ幸いです。これまでは委員会活動で遅くなった場合、チームの連絡ツールから「学校の用事のため遅れます」といった内容をコーチに一報してから遅れて練習に参加する、ということもありました。

部活については、「部活に所属しないのは内申にひびくのでは……」と心配される方も正直いらっしゃるのではないかと思います。実際に私もその一人。もちろん、本人が「部活なんて無理だよ。入れないよ」というスタンスなのに、「評価のため」と無理に部活をすすめることはよくありません。しかし、子どもが少しでも興味を持っているのであれば、可能な限り前向きに検討してあげて欲しいと思います。中学の部活動での友人との繋がりは、クラスメイトとは違う関係を築くことができますし、小学校時代にはなかった「先輩・後輩」の関係を意識する良い環境でもあります。実際に息子が通う中学では、サッカーのジュニアユースチームに通っている友人のほぼ全員が部活動に所属しており、その内容は茶道部、バレーボール部、サッカー部と多岐にわたります(ちなみに息子は部活動もサッカー部です)。

ただし、入部してから他の仲間に迷惑がかかることがないよう、部活の活動日を事前に確認した上で、自分が外部のスポーツチームに所属していることや、参加可能な曜日を顧問に伝え、了承を得ることは必須です。すべての中学校においてそのような関わり方が認められているかはわかりませんが、生徒の状況を理解し参画意識を尊重してくださる学校側には感謝しています。

 

ジュニアユースは勉強する時間がないって本当?

そして気になる勉強について。「もともと地頭がよければ……」と常日頃思わずにはいられませんが、目を背けてはいけない現実です……。ジュニアユースで活動していると、勉強時間がなかなかとれないのでは……と心配する保護者の方もいらっしゃるでしょう。かくいう私もその一人でした。ですが、実際に息子がその環境下にいる様子を目の当たりにし、今は「時間がない」のではなく、「時間は自分でつくるもの」と痛感しています。

  • グラウンドまでの距離が遠いのであれば、その移動時間を有効に使う。
  • 学校の宿題をする時間がないのであれば、早めに起床して登校前に終わらせる。
  • 週末の練習や試合のほんの前後1~2時間を自習時間にあてる。

1日にまとまった時間をとることは難しいかもしれませんが、こう考えてみるといくらでも隙間時間がありそうです。日々の少しずつの積み重ねが最終的にそれなりの時間となり、本番直前に焦らない状況を整えてくれるはずだと思います。

なんてことを書きながら、息子がそのようにできているかというと実際はむしろその逆という悲しい現実……。そんな様子をいつも歯がゆい思いで見ている(時に口を出してしまう)私ですが、伝えたいのはジュニアユースだからといって「勉強する時間がない」ということはないですよ、ということ。最終的には本人の意識次第だと思います。

 

また、これは6年生の時のセレクションキャラバンで知ったのですが、ほとんどのチームが選手の成績面についてもきちんと考えている(時にフォローしている)ことが多いです。
個別指導塾と提携しているチームもあれば、試験期間中の選手に関しては早めに練習を切り上げるよう促したり、欠席を許可するチーム、学期末にはコーチへの成績表提出が必須のチームなど、子どもたち自身が学業面も意識せざるを得ない環境が用意されていることには正直驚きました。今や親が何を言っても素直に耳を傾けない世代の息子。チームの絶対的存在である指導者の言うことはすんなりと聞き入れている様子に心の成長を垣間見ています。

中学生初の夏休みも充実の日々

 

気が付けば夏休みもあとわずか。サッカーでは普段と変わらない平日の練習に加えて、2回の合宿、連日続く週末の遠征。学業では親子の予想をはるかに上回った宿題の量に何かと気持ちがバタバタしたまま2学期を迎えそうですが、真っ黒に日焼けをした顔で「マジ暑くてキツかった!」と言いながらも、その日褒められたプレー、友人のおもしろネタなど、楽しそうに話している息子を見ていると、「充実した夏休みを送っているなぁ」と親としても嬉しく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私の経験談が、誰かのお役に立てることを願って…。

WRITER PROFILE

YUKARI

中3サッカー男子とこの春中学生になった女子のママ。サカママ歴9年。
夫は息子が所属していた地域の少年サッカークラブでコーチをしています。生後半年からスタジアムでサッカー観戦をしていた息子もいよいよ受験生になり、「サッカーも勉強も頑張る!」と現在はジュニアユースで奮闘中。母はそんな息子を誰よりも信じるサポーター第1号として、日々奮闘中です。