サカママの「はぁ~」というため息を違う言葉に変えるとしたら?
こんにちは。マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー/トラストコーチングスクール認定コーチのNanaと申します。
新年度もあっという間に2か月が過ぎました。お住まいの地域によっては、練習も試合も中止となってしまい、なかなか思いっきりサッカーができないでいるお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
我が家のサッカー選手たちも中学1年生と小学2年生になり、私のサカママ生活も7年目となりました。サッカーは続けないと断言していたはずの息子もなぜかサッカー部へ…。中学生サカママ、どんな体験ができるか楽しみです。
さて、毎日がんばっているサカママの皆様は、何か失敗したとき、疲れているとき、
「はぁ、またやっちゃった~!」
「はぁ…今日も疲れた…」
といった感じで、ため息が出てしまうこと、ありませんか?
今日は、そんなときもちょっと深掘りすることで、「ため息をため息で終わらせずにすむかも?」というお話です。
ため息やひとりごとなら問題なし?
「コミュニケーション講座をお届けしているマザーズティーチャーさんならイライラしなくなるんですか?」「怒る場面ってないですよね?」と聞かれることもありますが、残念ながらそんなことは全くありません。私も「あー疲れた!」といった、ため息は日常茶飯事です(笑)。
そのため息を、「そう思ってはダメ!」と否定し、ご自身の感情にフタをする必要はありません。ただ、「何も言葉を伝えてないし…」「ひとりごとだし…」と油断していると、お子さんやまわりの家族に思わぬ影響を与えてしまっているかもしれません。無意識に言ってないかどうか、ちょっと気にしてみると新たな発見がありそうです。
非言語で伝わってしまうメッセージは、実は9割以上!
「メラビアンの法則」というのを聞いたことはありますか? その法則によると、自分が発するメッセージの相手への伝わり方は、言語情報はわずか7%、それ以外のノンバーバル(声の口調や表情など、非言語の部分)からの情報が93%なんだそうです。
ひとりごとのような、「はぁ~」というため息も、実はコミュニケ―ションの一部となっていて、それだけでお子さんに何か伝わっているとしたら、どんなことを受け取っているでしょうか?(自戒を込めて書いております…)
そのため息に隠れた本当の気持ちは…?
先日、マザーズティーチャーとして、とある講座の中で、「はぁ~」というため息について深掘りする機会がありました。
「どうしてそのため息がでてしまったんだろう?」
「そこに隠れた自分の気持ちって何だったんだろう?」
ということを、それぞれで考えていただきました。
お子さんに部屋を片づけてほしい!と思っているとある受講者さん。こんな気づきがあったそうです。
子どもに片づけてほしい!でも私の「片づけてほしい」という状態と、子どもの「片づけたよ!」という状態が一緒ではなく、そこにイライラしていることに気が付きました。そして、それを深堀りしてみると、自分には、夫に片づけられない妻だと思われたくない!という気持ちがあることを発見しました。
(*掲載許可をいただいています。)
ため息のウラ側にはこんなご自身の気持ちがあったのですね。
サカママにあるあるのため息は?
では、同じようなサカママとしてありそうなケースを考えてみますね。
「はぁ~、コーチから出された宿題をやろうとしない…」
練習に行ったらそれなりにがんばっている。でも、それ以外の時間は、ボールにあまり触れておらず…。そして、リフティングの宿題にも全く手をつけていない。がんばっている子もいるのにー!
…はい、実は我が家の小学2年生の実話です(苦笑)。何か好きな言葉を1つだけ教えて!と聞かれたときにも迷いなく「サッカー」と答え、楽しくサッカーをやっているのですが、自主練の兆し、皆無…!!
そこで、今までの経験と知識と想像力を総動員し、自分のイライラ、あきらめをちょっと深掘りしてみました。
- 自主練までしなくても、せめてコーチから出された宿題くらいやってほしい。
- サッカー選手になりたいと言ってるのに、なんでやらないの?
↓
「宿題はやるべきだ」「目標があるならそれに向かって努力するべきだ」という私の思い込みが隠れておりました…。
一方、娘の立場を想像してみると…
- 学校やほかの習い事のことで、リフティングのことを忘れている。
- 個人練習は楽しくない。
- 別にやらなくていいと思っている。
など、あるかもしれません。
なんとなくサッカー選手になりたいとは言うものの、そこが本当のゴールではないかもしれない。自分だけ上手でも成り立たない、まさにコミュニケーションの実践の場であるサッカーそのものを楽しくできたら、大人になってからもずっと楽しめるかも。「もしかしたら」いまは、毎回の練習に全力で取り組めばそれでOK、リフティングだって、やりたくなったらやればいい、のかもしれません。(コーチ、ごめんなさい…)
とはいえ、ただ忘れているだけかもしれないので、ため息で終わらせず、ちょっと声がけをして、「練習してほしいなぁ…」ということは伝えようと思った週明けの朝でした!
宿題の期限は、あと2週間後。果たしてどうなるでしょうか…?
毎日あっという間に過ぎてしまう忙しい日々ではありますが、普段から1分でも2分でも深掘り思考に慣れていると、今度は、お子さんがため息をついて落ち込んでいるときに、声をかける励まし方のバリエーションも増やせるかもしれませんね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考書籍:「子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ」白崎あゆみ(著)