強い心をつくるために、今日からすぐできること【サッカージュニアのメンタルを強くする!】
強い心を育むには、サカママはもちろん、子ども自身の行動も大切。ここでは、日々の生活の中でできること、ちょっとした心がけをご紹介。それぞれが、できることから取り入れてみて!
完璧を求めず、まずアクションしてみる
何事も完璧にやろうとすると、それがプレッシャーになったり、失敗した時に周りの目が気になったりしますよね。ですので、完璧を求めず、まずはアクションしてみること。60点、70点でいいと思えば、チャレンジしてみようという気になり、また「もうちょっとやってみようかな」とやる気も出てくるものです。行動すればするほど、心は強くなっていくのです。
子どものスイッチが入ったことをサポートする
子どもは、どこでスイッチが入ったり、何に反応するかわからないもの。だからこそ、親は我慢強く見守りながら、いろいろな可能性や選択肢があることを伝え、興味を示したことをしっかりサポートしていくことが何よりも大事です。また、興味を持ったことが上手くいっても、そうでなかったとしても、その理由を親子で一緒に考えて話をすることが大切です。
自分のために早起きをしよう
朝、自分の意思でスタートしていますか? 学校や仕事に間に合うように仕方なくスタートしてしまうと、時間に追われ、自分で時間をコントロールできている感覚が持てなくなってしまいます。朝は、自分のやりたいことのために時間を決めて起きることです。そして、20分、30分でも自分のために時間を使うこと。そうすれば「朝起きて、やりたいことができた」という自信を見出すことになり、それが自己効力感を高めることにつながるのです。また、「自分が決めた時間に起きた」ということだけでも、自信の一つに。朝が充実すれば、今日1日頑張るぞというモチベーションを高めることにもなるものです。心を強くするためにも、早起きの習慣をつけましょう。
気づきを一緒に共有し、「人対人」の関係を築けるように
子どもと親とはいえ、人間対人間なので、子どもが「親の話を聞きたい」と思える関係性を築くことが大事です。そのためには、子どもを育てようとするのではなく、ある程度自由にさせながら、気づきを一緒に共有し、その中で伝えられることを話していくこと。そうすることで、子どもはチャレンジする心や見守ってくれる人がいるという安心感を持ち、また一緒に考えてくれる人がいると思うことができるのです。そうした中で、自分で課題や問題を解決しようとするマインドが育まれ、結果的に、子どもの心を強くすることにつながるのです。
「やったことリスト」をつくってみよう
やることリストはつくるけれど、やったらすぐに捨ててしまうという人も多いのでは? そうすると、やらなければいけないことに追われることはあっても、「今日、これだけやった!」と実感することはないですよね。つまり、自信(自己効力感)を高めるツールを捨ててしまっているのです。「やったことリスト」をつくれば、達成できたことが見える化するので自信につながり、「ここまでやったんだから、あと少し頑張ろう」とやる気も湧いてくるものです。
つくり方は、やることを付箋に書きだして、紙(やることリスト側)に貼り、達成できたら、やったことリスト側に移していけばいいだけです。ポイントは、親子で一緒にすること。そうすれば、子どもはやらなければいけないことが整理でき、親子のコミュニケーションにも。1日ベースでもいいですし、夏休みなどの長期休暇につくるのもオススメです。親も、このリストをつくれば、やることがサクサクこなせるようになるはずです。
やったことリストのつくり方
❶ 紙、付箋、ペンを用意する
❷ 紙を2分割にし、左に「やることリスト」、右に「やったことリスト」と記す
❸ 付箋に1つひとつやることを書き込み、左に貼る
❹ 1日の終わりにリストを振り返り、付箋に書いたことが達成できたら右に移す
POINT
★親子で一緒に考えながら付箋に書き込もう
★できるだけ具体的に書こう
例:リフティング10回、漢字ワークP10-20 etc
★サッカーと勉強など、カテゴリーで色分けをするのもオススメ
「短期的」と「長期的」の視点で考えて、声かけを!
子どもの心を強くするために、親は短期的と長期的、2つの視点を持って評価することが大切です。例えば、失敗したことに対して、短期的な目でみると「こうしたほうがいいよ」と教えるのは、プラスの作用があるかもしれません。でも、長期的にみると、答えを教えるのが正解だとは限らないもの。つい短期的な目線になってしまいがちですが、今、どんな声かけをすればいいのか、ひとまず考えてみてください。その判断をするためにも親は「どんな子に育ってほしいのか」というゴールを持っておくことが大事。軸があることで、冷静に考えられたり、後で反省することもできるのです。なお、その時の声かけが間違ったと思ったら、素直に「ごめん」と言えばいいのです。
不得手なことは周りに相談しよう
人には得手不得手があるものです。できるように頑張ることは大事ですが、不得手のことは周囲に相談することです。「できないから、やらない」ではなく、「できないから、どうしよう」という思考をつくるうえでも、人に頼ることは大切なのです。
イラスト/アキワシンヤ
参考/塚本亮『心の強化書』(ソシム)、『「すぐやる人」のノート術』(明日香出版社)、『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き」(すばる舎)
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