メインコンテンツに移動

【コロナ後のサッカー】知っておきたい8つのこと -後編-

新型コロナウイルスによる自粛生活も解除され、徐々に練習を再開しているチームも多いのではないでしょうか。
そこで、サッカー活動を再開するにあたって、どんなことに気を付ければいいのかをご紹介。楽しくサッカーを続けるために、しっかり押さえておこう。

前編(1~5)はこちら

試合前後・試合中

 

試合前と試合後、相手チームや審判団との握手は実施せず、両チームベンチへの挨拶も行わないことです。
ピッチ内でも咳エチケットを守り、唾を吐く、手鼻をかむなどは行わないこと、口に含んだ水も吐かないように。
チームメイトや審判員と会話をする時は、距離をとるようにしましょう。ベンチではマスクを着用し、会話は控えることです。
また、チームメイトとのボトルやタオルの共有、水・氷を溜めたクーラーボックスの共有もしないように。

 

試合の応援

保護者が試合会場で応援する際はマスクを着用し、3つの密を避けるように心がけましょう。
場内では、それぞれ約2mの間隔を保ち、大声での声援や大旗を使っての応援は行わず、ハイタッチや抱擁、肩を組むなども控えることです。
体調が悪い方はくれぐれも来場を控えるように。

熱中症対策

 

暑くなるこれからの季節は感染症対策に加え、熱中症予防も大事です。自粛生活により体力の低下や、暑さに慣れていないことが熱中症発症のリスク要因となってしまいます。そのため、無理のないように、運動強度を調節して、適宜休憩をとりながら、適切な水分補給を行うことが重要です。少しでも体調に異変を感じたら、速やかに涼しい場所に移動するようにしましょう。

また、体調が悪いと体温調節機能が低下し、熱中症につながりやすくなります。日頃から食事、睡眠をしっかりとり、生活リズムを整え、サッカー活動を行う前には必ず体調をチェックするように。

マスクの着用は?

高温や多湿の環境下であり、屋外で人と十分な距離(2m以上)が確保できる場合は、マスクを外してもかまいません。その際は、周囲の人との距離を十分に空けるように気を付けましょう。マスクをしてサッカーをする際は、これまでよりも運動強度を落として、こまめな水分補給を心がけるように。「N95」など医療機関で使用される高機能マスクは通気性が悪いため、スポーツ活動時の使用には推奨されていません。普通のマスク、またはネックゲイターやバンダナをマスクの代用としてもOK。疲れたらマスクを外して休憩を取ることです。

COLUMN
熱中症を予防するために水分補給で気を付けることは?

監修/上木明子さん(公認スポーツ栄養士)

運動中の発汗量は個人差がありますが、その前後で体重を測り、後の体重が前より2%以上減っていたら脱水の目安になります。例えば、体重50kgの選手が、練習後の体重測定で49kgに減っていたら、適切な水分補給が行われていなかったということです。水分補給の目安は、練習前に250~500ml、練習中には1時間あたり500~1000mlの飲水をオススメします。腸の吸収を考慮すると、飲むタイミングは15~20分ごと、1回の飲む量は200~250mlを目安にしましょう。喉が渇いたからといって、一度に大量の水分をとるのではなく、こまめにとることがポイントです。

また、のどの渇きを感じる時にはすでに脱水が始まっているといわれています。この時、速やかな水分補給を行わないと、熱中症のリスクをますます高めることに。喉の渇きを感じる前に飲むことが大切です。

汗には水分の他、ミネラルなどの電解質も含まれています。体液との浸透圧を考えると、1時間以上継続して行う練習の場合や大量に汗をかく夏場の練習時は、水分補給のための飲料として食塩(0.1~0.2%)と糖質(4~8%)を含んだものが適しています。スポーツドリンクは吸収を考えて浸透圧を調整しているので、そ のまま飲むことをオススメします。スポーツドリンクを薄めると食塩や糖質の摂取が少なくなり、適した割合より薄まってしまうため、結果として脱水がおさまらず熱中症のリスクが高まることになってしまうからです。

腸の吸収面を考えると、スポーツドリンクの温度は、5~15℃に冷やした状態で飲むとよいでしょう。ペットボトルをそのまま凍らせ、溶かしながら飲むと、飲み始めと、すべて溶けた飲み終わりに近い状態では、味の濃さが違ってきますよね。また、大きなジャグにたくさんの氷を入れたスポーツドリンクも、腸の吸収を考えると冷え過ぎであり、濃度も薄まっていることが予想されるからです。

練習後、水分補給が少ない状態で就寝し、翌朝何も飲食せずに朝練をすることで重篤な脱水症状を引き起こした例もあります。水分補給はコンディションを維持するためにも大切です。子どもたち自身の意識の向上とともに、指導者や保護者の方の飲水の声がけもお願いしたいと思います。

押さえておきたい!水分補給のPOINT

練習中は15~20分ごとに水分をとる
1回に飲む量は200~250mlを目安に
スポーツドリンクは5~15℃に冷やした状態で


参考:
JFA サッカー活動の再開に向けたガイドライン(47 都道府県サッカー協会/9 地域サッカー協会向け)
JFAフィジカルフィットネスプロジェクト サッカー活動再開に向けたフィジカルガイドライン(育成年代向け)・4種年代のフィジカルコンディショニング

イラスト/アキワシンヤ

Pick Up

ニチバン presents ママが知っておくべきケガの知識について(全3回)

サカママの皆さま、ケガには種類があることをご存知ですか?
現在もケガに多くの子どもたちが悩んでいます。ケガが悪化してしまうと、今後のプレーに大きな影響が出てしまうことも…
サカママに大好評のオンラインイベント『ケガ予防講座』の内容を更にアップデートしたイベントを開催します。この機会にぜひご参加ください!

2025年度サカママライター募集【一緒にサカママWEBを盛り上げませんか?】

2025年度から新たにサカママライターとしてご活動いただける方を募集します。サッカーキッズをサポートするママたちに役立つ情報を発信して、一緒にサカママWEBを盛り上げてみませんか?
読者にとって身近な存在として、自分が持っている情報を発信してみたい!という方はぜひこの機会にご応募ください。

実録!ジュニアユースセレクション~合格から入団以降の流れと注意点

小学6年生世代にとってはジュニアユースのセレクションもいよいよ佳境に入っていると思います。そこで今回はセレクションに受かった後のスケジュールや注意点、クラブチームから合格いただいた後の動きなどを経験を踏まえてお伝えしていきます。

卒団式、何やってる?気になるあれこれをサカママに聞いてみた!

サカママ&サッカージュニアにとって3月は「卒団」のシーズン。そこで卒団式特集を全2回でお届けします。第1回は、卒団式はどんなことをしているか、記念品は何を贈るかなど、気になるあれこれを調査しました。