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【コロナ後のサッカー】知っておきたい8つのこと -前編-

新型コロナウイルスによる自粛生活も解除され、徐々に練習を再開しているチームも多いのではないでしょうか。
そこで、サッカー活動を再開するにあたって、どんなことに気を付ければいいのかをご紹介。楽しくサッカーを続けるために、しっかり押さえておこう。

後編(6~8)はこちら

活動再開の目安

 

JFAサッカー活動の再開に向けたガイドラインでは、活動再開におけるタイムラインを5段階のフェーズに分けています。チームでの活動再開後、トレーニングマッチや公式戦に参加する際の目安に。(※期間はあくまでも目安です)

フェーズ1
個人トレーニングの継続

ストレッチ・ランニング・フィットネス・ボール操作など。
※自らのコンディションチェック

フェーズ2
グループ活動の再開

約1~2週
スモールグループ(例:5名/1グループ)を編成し時間を分けて実施。接触の恐れのある対人プレーは避けるように。

フェーズ3
チーム活動の再開

約3~4週
段階的に対人プレー(ポゼッションなど)を実施。紅白戦なども試合時間や交代を工夫しながら段階的に実施する。

フェーズ4
トレーニングマッチ実施

約5~6週
選手のコンディションを考慮し、段階的に実施すること。※連戦は極力控え
出場時間もコントロールする。実施時は政府や学校による移動・宿泊制限を遵守する。

フェーズ5
公式戦(大会・リーグ戦)実施

万全な安全対策を講じた上で実施することが条件。実施時は政府や学校による移動・宿泊制限を遵守する。

活動を再開したら

サッカー活動を再開した後も、毎日体調チェックを行い、三つの密(換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話や発声をする密接場面)を避けることは重要です。
トレーニングやミーティングでも、なるべく周囲の人と距離を空けるように心がけ、走るトレーングの時は、できる限り前後一直線に並ぶことは避けるように。下記のことも徹底しましょう。

  • こまめに手洗いorアルコール消毒を行う
  • サッカー活動の支障のない範囲でマスクを着用
  • 運動中、唾や痰をはくことは極力行わないこと
  • プレー中、必要以上に大きな声での会話はやめる
  • タオルやペットボトルなどの共有は避ける
  • 飲食は指定場所で、対面を避けて距離をとる

子どもの体力

 

子どもたちは、活動自粛期間中の運動不足により、思っている以上に基礎体力が低下しています。とくに、ダッシュやターン、キックなどを繰り返せる持久力(回復能力)が大きく低下していると考えられます。
また、筋力も低下している可能性が高く、体重が増加している場合も。たとえ自主トレ(ジョギング程度)をしていたとしても、サッカーで必要な体力は低下していることが多いでしょう。

トレーニング

「子どもの体力」で述べたように、子どもの体力は低下しているため、再開後のトレーニングは段階的に高めていかないとケガにつながる可能性があります。「トレーニング時間」「トレーニング強度」「トレーニング要素」を少なめからスタートし、徐々に高めていくことです。
最初は、ボールワーク系の練習を中心にし、ゲーム形式の練習は少なめに、休憩時間も長めにとること。そこから徐々にゲーム形式の練習を多くしていくのがポイントです。いずれにしてもボールにはたくさん触って感覚を取り戻すことが重要です。
また、筋力が低下すると、腱や靭帯を痛めやすいので、膝や足首のケガのリスクを避けるためにもトレーニングのしすぎには要注意。早く体力を取り戻そうと焦る必要はないので、時間をかけて必要な体力を戻すことが大切です。なお、高学年は成長が著しいため、身長や体重の変化も把握しておくことです。

試合会場

マスクは移動時や着替え時などスポーツ活動以外は、できるだけ着用しましょう。
ロッカールームを使う場合はマスクを着用し、会話を最小限にして、密になることを避けるようにすること。
トイレを使用する際は、便器の蓋を閉めて汚物を流す、30秒以上手洗いをする、手洗い後、手指を乾燥させる設備は使用しないなど、感染対策をしっかり行うことが大切です。
なお、体調がよくない場合(発熱・咳・咽頭痛などの症状がある場合)や、同居家族や身近な人に感染が疑われる場合は、試合の参加を見合わせるように。


参考:
JFA サッカー活動の再開に向けたガイドライン(47 都道府県サッカー協会/9 地域サッカー協会向け)
JFAフィジカルフィットネスプロジェクト サッカー活動再開に向けたフィジカルガイドライン(育成年代向け)・4種年代のフィジカルコンディショニング

イラスト/アキワシンヤ