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イギリスサッカー便り【ロックダウン中の過ごしかた】

みなさん、こんにちは!

今、世界中で猛威をふるっている新型コロナウィルス(COVID-19)。

ここイギリスでも、外出禁止令が出されてもうすぐ1ヶ月が経ちます。

3月13日金曜日、イングランドプレミアリーグとEFLが活動休止を発表しましたが、それを受けてその日に息子たちがプレーする各リーグも活動休止が決定、週明け16日月曜日にイングランドサッカー協会から正式に当分の間の全ての活動休止が通達されました。

その週末は大きな大会が控えていたので、息子たちととても楽しみにしながら準備していた矢先の休止でとても残念でしたが、その数日後には学校も休校に、そして3月23日には、イギリス全土で大幅な外出禁止令、いわゆるロックダウンが始まりました。

 

ロックダウン中の過ごしかた

芝生

学校もサッカーもない、1日1回の運動のための外出、もしくは生活必需品の買い物や病院などの外出以外、外に出てもいけない。突如として言い渡された外出禁止令。

毎日誰かはサッカーの予定があるような日々を過ごしていた我が家からサッカーがなくなると、生活リズムがガラリと変わってしまいました。

さてどうやって1日1日を過ごそう・・と思い途方に暮れましたが、幸い学校からはオンラインでの課題が教科ごとに毎日メールで届き、宿題が山盛り。

パソコンで課題を作成し、メールで提出するものばかりなので、1台のパソコンを3人で順番に使い、1人が勉強している間、あとの2人は庭でボールを蹴るかゲームや本を読む自由時間・・・そんな感じで1日を過ごすことにしました。

とはいえ、子供たちに任せるといつまでもゲーム・・・なんてこともしばしば。

なので、きちんと時間を決めてメリハリをつけた生活ができるよう、できるだけ私もイライラせずに(これが一番大変!!笑)声かけするように心がけています。

 

普段は時差の関係でなかなかコミュニケーションをとることができなかった日本のお友達と、このロックダウンのおかげで?息子たちは毎日のようにおしゃべりしながらゲームをやっています。

近所に住んでいる祖父母に会いに行くことも禁止されているので・・・長男は毎日祖父とオンラインチェスゲームを。

こんなずっと家で子供たちと一緒にいることも貴重な時間だと思い、一緒におやつ作りをしたり、絵を書いたり。

私は密かに、極力買い物に行かず家の中にある食材でいかに3食作れるかチャレンジをやってみたり。笑

1日1回だけ運動のための外出は許可されているので、夕方家族みんなで近くの広〜い芝生に行くのが唯一の気分転換。他の人たちと2m以上のソーシャルディスタンス(社会的距離)をちゃんと取りながら、ジョギングしたりしています。

先月は雨ばかりで寒かったイギリスも、ロックダウンが始まるや否や毎日20度を超える晴天続き。

こんな気持ちの良い季節に家に閉じこもってばかりいるのももったいないですが仕方ありません。

不自由で大変なことも多いですが、できるだけ前向きに楽しめることを見つけながら、この時期を乗り越えられたらいいなぁと思っています。

 

トレーニングはできることをコツコツと

grass

ありがたいことに、所属するチームのコーチたちが、いつ活動が再開されてもコンディションを整えられるように・・・ということで、毎週課題を与えてくださっています。

まず、日々どんなトレーニングをしたかを計画して記録したActivity Plannerを、毎週末に提出することを求められました。記録することで、頭も整理され、継続できる効果もあったように思います。また、子供達の競争意識とモチベーションを保つことを目的として、チームのSNSグループに、各自の日々のトレーニングを動画にとってアップするように言われました。こうすることで、チームメイトがどんなトレーニングをしているのかが参考になり、アイデアももらえ、息子たちの刺激にもなってとても助かっています。

余談ですが、その動画に映るみんなの家のお庭が広いこと・・・!!!イギリスの家にはお庭があるのが普通なのですが、中にはフットサルコートも十分取れるようなお庭がある選手もいて・・・いつの間にかお母さんたちのガーデントークに発展することもありました笑

課題の一つに、”自分の苦手なプレーを克服できるような自主トレーニングを3つ考え、動画に撮って提出する”というのがありました。まず、練習なしに1回目を撮影、そして1週間トレーニングしたあと再度撮影し、その2つの動画を提出するように言われました。

自分のプレーを動画で撮影し、客観的に見るということは、とてもいい気づきがあるようです。息子たちも、自分では気付いていなかったクセなどを発見して修正したり、考えながら練習するようになったようにも思います。そして、コーチからもアドバイスをもらってさらに修正して練習する。シーズン中にはなかなかできなかったようなトレーニングも、この時期だからこそ時間をかけてできているのではないかなと思います。

平日練習の時間を使ってWeb会議システムを使ったチームミーティングも行われています。サッカーを一緒にはできないけれども、家に引きこもりの今、チームとしてコーチや選手たちとコミュニケーションを取れる方法を色々考えてくださっているのはとてもありがたいことです。

 

家の中での自主トレーニングだと、どうしてもテクニック中心の練習になりがちなので、負荷をかけるトレーニングも取り入れるようにしています。外に出るタイミングで時間と距離を決めてジョギングをしたり、坂道ダッシュをしたり。

最近よくやっているのがBeep Test(いわゆる20メートルシャトルラン)。兄弟3人で競争しながら、私も音源を持って併走。15分くらいの短時間ででき、終わった後は汗だく!息子たちは記録更新を狙って全力で、そしてわたしの普段の運動不足解消にもなるトレーニングです!

 

まだまだ終息の兆しすら見えていない現状。先の見えないこの自宅軟禁生活に、子供も大人もストレスを感じてしまうときもあります。また試合や練習ができるようになるのは一体いつになるのだろうかと不安に思うこともあります。

普段あたりまえのように学校に通い、あたりまえのようにできていたサッカーが、あたりまえではなくなった今、コロナウィルスと最前線で闘ってくださっている医療関係者の方々はじめ、いろんな人たちに感謝して、とにかく今は”Stay Home”。できるだけ家にいて、いつか戻ってくる何気ない日常生活・・・その日を楽しみに待ちたいと思います。

日本のみなさんも、どうぞお体に気をつけてお過ごしください!

WRITER PROFILE

クリストファーズ佳世
クリストファーズ佳世

イギリス在住、3兄弟(16歳、14歳、11歳)を育てる現役サカママ。 神戸市在住時は、地元の強豪クラブチームで6年間サカママ生活を満喫。2019年3月にイギリス移住後は、サッカーの本場・イングランドでシーズン1年目の新米サカママとして生活をスタート。 日本とイギリスのサッカー事情の違いなどを、サカママならではの目線で伝えていきます。

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