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Special Report ドイツのサッカージュニアたち

先日、サカママ編集部は、ドイツのサッカーを学ぶべく現地に視察へ。 そこで、さまざまな人に取材をして知ったドイツのサッカージュニア事情についてレポートします。

ドイツには、サッカースクールがない!?

日本とドイツ、子どもたちのサッカーで大きな違いはというと、ドイツには日本のサッカースクールのようなものがないそう。 というのも、そもそもドイツではスポーツを習うという習慣があまりなく、学校教育の中のスポーツも身体を動かす程度で、日本でいう体育のような授業はないとか。そのためサッカーをやるなら、キッズでもクラブチームに入るのが基本だそうです。 ただ、クラブチームに入るからといって、プロを目指しているのではなく、あくまでもサッカーがやりたいからクラブに入るというスタンス。 ちなみに、ドイツでは、人口そのものが減っているので、サッカー人口も減っているそうです。

ドイツのサッカージュニアは、ギラギラしている!

ドイツのジュニアチームの育成は厳しく、セレクションに受かっていても、毎年毎年ふるいにかけられるため選び抜かれたキッズしかチームに残ることができないとのこと。 そのため、キッズたちは目立たないとコーチが目にも留めてくれないことから、自分をアピールする力を備えている子が多いそうです。 ドイツのサッカージュニアの目はキラキラ輝いているというよりは、ギラギラとやる気に満ちているのかも!

8歳までなら、スカウトは自由

クラブチームのコーチ陣は、常に優れたサッカージュニアを探し求めているので、試合を観て“あの子はいい!”と思ったら、キッズの親御さんに自ら声をかけるそう。 日本と違うのは、改まって誘いにいくのではなく、「うちのクラブの練習に参加してみませんか?」と、どちらかというと気軽に声をかけるのだとか。もちろん、そのキッズが所属しているクラブチームの監督からはお叱りを受けるそうですが、移籍するもしないも本人の意思次第。 従ってドイツでは、そういったスカウトが当たり前。ただし、このスタイルは8歳までのキッズに限るそう。

ドイツの指導スタイルは、プラス思考がベース

日本の指導スタイルには「ダメな部分をどう克服するか」という考え方もあるけれど、ドイツでは「今もっているものをさらによくするには」というのが基本的だそう。 その分、褒めるだけではなく、叱ることも多いのだとか。 また、日本ではサッカージュニアに対し、親御さんがお世話をしすぎという傾向にありがちですが、ドイツでは子どものことを一個人としてみていることから、親やコーチはグラウンドに入っているときは、一人前の選手として捉えているそう。そのため、ドイツのサッカージュニアたちは、早くから自立心が芽生えるといわれています。

ドイツのコーチたちは、子どもを型にはめず1人の大人として扱っている!

ドイツのジュニアを指導するコーチに話を聞いたところ、自分の型にはめようとしたり、感情の赴くままに指摘したり、指導者が主役になってしまうのは良くないとのこと。 彼らは、何よりも子どもたちの自主性を大事にし、1人の大人として扱うのが基本だそう。それゆえに、ドイツの子どもたちは、自らサッカーの楽しさと奥深さを追求していくのです。

ドイツで活躍中の日本人プレーヤーたち!

香川真司(ドルトムント) 長谷部誠(フランクフルト) 鎌田大地(フランクフルト) 大迫勇也(ブレーメン) 宇佐美貴史(デュッセルドルフ) 原口元気(ハノーファー) 浅野拓磨(ハノーファー) 久保裕也(ニュルンベルク) 酒井高徳(ハンブルガーSV) など

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