【大学サッカーのすゝめ 2019】総集編 -入学・入部理由は?-
高校卒業後、それぞれの目標を持ってチャレンジし続ける大学サッカープレーヤーを紹介する「大学サッカーのすゝめ」。 2019年シーズンは、関東一部・二部リーグの大学から36名、関西一部リーグの大学から24名、総勢60名の大学サッカープレーヤーを紹介してきました。 総集編として、それぞれの質問の回答を総括してお届けします。
大学サッカーのすゝめ2019 総集編
今の大学・サッカー部を選んだ理由は?
今回協力してくれた大学は、関東一部二部・関西一部の計36校。もちろん関東関西圏以外にも多くの大学がある中で、選手たちはなぜ今の大学、サッカー部を選んだのでしょうか?
プレースタイル
入部理由として最も多かったのが、「プレースタイル」。自分の理想とするサッカーをしている、自分に合っているサッカースタイルに惹かれたという理由が多い一方で、今までとは違うスタイルでプレーしてみたかったという声も。
PLAYER'S VOICE
- 中央大学のボールを繋ぎながらゴールを目指すサッカーに共感したから。 ―― 中央大学・深澤大輝選手
- 今まで自分がしてきたサッカーとは違うスタイルに取り組むことで成長したいと思ったからです。 ―― 大阪産業大学・出津真哉選手
監督やコーチ、先輩からのアドバイス
所属するチームの監督、コーチ、大学へ進学した先輩からのアドバイスをきっかけに上げる選手も多数。迷ったときは、自分をよく分かってくれている人の助言を参考にしてみては?
PLAYER'S VOICE
- 高校の先輩の相馬くん(名古屋グランパス/相馬勇紀選手)が早稲田で活躍していて、早稲田を勧められたのが一つのきっかけでした。 ―― 早稲田大学・杉山耕二選手
- 関学サッカー部のOBでもある高校時代の監督に人間的にも成長できると言われ、サッカー以外の面も成長したいと思い入学を決めました。 ―― 関西学院大学・山見大登選手
大学からのオファー
大学側から声をかけてもらい、進学先を決めたパターン。とはいえオファーをもらって即決定というわけではなく、練習に参加して実際に雰囲気を確かめたり、大学側からの説明をしっかりと考慮した上で進学先を決めています。また、インターハイや新人戦で声をかけてもらった選手が多いようです。
PLAYER'S VOICE
- 誘いを頂いた多数の大学の中でも、チーム状況や自分の立ち位置などをしっかり示して下さり、自分にとって一番良い条件だったびわこ成蹊スポーツ大学を選びました。 ―― びわこ成蹊スポーツ大学・藤松航矢選手
- 高校3年の埼玉県新人戦で声をかけてもらえたことが一番の理由です。試合を観て声をかけて頂いたので、一番見てくれる大学に行き成長したいと思い、入学のきっかけになりました。 ―― 立正大学・近藤拓海選手
他にもこんな理由が
上記の3つを理由にあげるが多いですが、プラスアルファとしてプロ輩出実績や学業面をあげる選手もいました。4年間のキャンパスライフ、そして、その後の人生を充実させるためにも、様々な角度から大学を見てみるといいかもしれません。
PLAYER'S VOICE
- 横浜F・マリノスと提携していることや、今までにプロサッカー選手を輩出している実績があったため。 ―― 関東学院大学・林田滉也選手
- プロを目指すため、また、プロサッカー選手引退後のことも考え、教員免許を取得したいと思い桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部に進学を決めました。 ―― 桐蔭横浜大学・鳥海芳樹選手
- 須佐監督のサッカーに対する情熱がものすごく伝わってきたことも理由です。この人の下なら成長は間違いないと思いました。 ―― 阪南大学・江口稜馬選手
- 私生活でも親元を離れて自立するために、遠い関東の地でサッカーをしたいと思いました。 ―― 東京国際大学・有水亮選手
総括
この質問の回答で多くみられた言葉が「自分が成長できる環境か」ということ。自分に合ったプレースタイルで成長したい、自立した生活を送って人間的に成長したい、いろいろな考え方があるので、自分にとって成長できる環境とは何かを考えた上で、進路選択に臨めるといいかもしれません。
POINT
今回の企画に協力してくれた選手の多くは、入学を決めた理由と合わせて練習参加をきっかけに上げていました。実際に練習に参加することで、部の雰囲気やサッカースタイル、どういった設備が揃っているのかを知って入部を決めるケースが多いようです。 練習参加の他にも、試合を観たことをきっかけに上げる選手も。大学サッカーではシーズン中は毎週末試合が行われているので、気になる大学の試合はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
先輩からのアドバイス 駒澤大学・矢崎一輝選手
大学を決める時は試合等をしっかり見て、自分で決めることが大切だと思います。自分の人生なので、後悔しないように!
先輩からのアドバイス 順天堂大学・佐藤久弥選手
大学リーグではどのチームも実力があり、学校によって様々なスタイルがあります。なので、どこが自分に合っている大学かをよく考えて選ぶことが大切ですね。
先輩からのアドバイス 中央大学・髙岸憲伸選手
高校時代は石川県で生活していたので、母が関東の大学サッカーを見に行き、ビデオを撮ってDVDに焼いて送ってくれました。その協力が無かったら大学選びにとても苦戦していたと思いますし、本当に感謝しています。
【COLUMN】大学サッカープレーヤーは高体連出身?ユース出身?
今回紹介してきた60名の選手の高校年代の所属をみてみると、関西の大学は高体連出身者が若干多いものの、全体で見ると割合はほぼ同じという結果に。 「大学では高体連とユースから来た人で色々な話ができます」(びわこ成蹊スポーツ大学・藤松航矢選手)という声もあるように、様々なバックグラウンドを持った選手が集まるのが大学サッカー。部活に限らず、大学全体を見ても全国からも生徒が集まるので、いろいろな価値観に触れることができる場所と言えるでしょう。