大学サッカー PERFECT GUIDE vol.4 「筑波大学蹴球部」
高校サッカー応援メディア『footies!』にて大好評連載中の『大学サッカー PERFECT GUIDE』。現役学生プレーヤー(掲載時)が、大学サッカーの魅力についてナビゲートしてくれる同人気シリーズをサカママWEBでも配信! 大学選びの参考として、ぜひご活用ください!
最先端と伝統が融合した環境 筑波大学蹴球部
2016年度はインカレを制し、120年を超える歴史を持つ。これまでに数々のプロ選手を輩出する伝統校の魅力に迫る。
鈴木大誠 筑波大学体育専門学群/DF/星稜高校出身
小井土監督は「一人ひとりが筑波の勝利のために戦う」と常に言っています。その想いを込めて、戦術やアドバイスを僕たちに日々教え込んでくれます。 テレビ、PCが完備された研究作業室。試合映像の分析やスケジュール管理、情報の共有はここで行われ、部員たちの溜まり場(?)かつ勉強の場です。 筑波大蹴球部の胃袋をわし掴みにしているのが「洋定食ドルフ」。豪快にまぜて食べる「サクサク丼」がオススメです! 蹴球部では様々な取り組みをしています。みんなが仮装した「大運動会」を開催したり、筑波大学近隣の小・中学校を定期的に訪れサッカー指導をしています。
プロで活躍するために
プロサッカー選手と教員になることが小学生の頃からの目標で、周囲にも公言していました。親も自分の夢に向き合ってくれて、国立で伝統もあり教員免許も取れる「筑波大学がいいんじゃない?」と勧めてくれたんです。そして星稜高校1年の進路調査で第一希望に「筑波大学」と書きました。それから、この大学を目指すための活動が始まりました。
「全国ベスト4」を目指して
ただ、僕はP(体育)コースで、そこから筑波大に進学した実績はほとんどなかったんです。だから担任の先生からも「本気か?」って(笑)。でも僕が真剣だったから先生も応援してくれて、実績を作るためにも「全国大会ベスト4を目指せ」と言われました。そこからは部活動に集中して取り組み、河﨑(護)監督にお願いして、3年生の8月に筑波大の練習に参加させていただきました。そこで小井土(正亮)監督にもお話させていただき、推薦での入学が決まりました。
スポーツを多角的に学ぶ
ずっと目指して、いざ入学した筑波大は、期待通りの素晴らしい環境でした。体育専門学群では、運動生理学やスポーツ心理学、運動栄養学と、その名の通り体育に特化した勉強をしています。3年生からはサッカー研究室に入り、分析面やデータ解析等、多角的に学んでいく予定です。
自分の特徴を再認識
高校から大学に変わり、カラダの大きさやスピードの速さが違うことは予想通りでした。それより、大学サッカーの環境に順応するために自分の特徴を忘れてしまう不安の方が大きかったです。付いていくので精一杯で、長所を伸ばす余裕がなかった。試合にも出られずに悩んでいたのですが、小井土監督から「俺がお前に求めているプレーはこうだ」って、僕の特徴を整理して気づかせてくれたんです。
短時間での集中した練習
それからは、ディフェンスでのリーダーシップ、ヘディングの強さ、読みの鋭さといったストロングポイントを伸ばすことができました。単純な練習時間は高校の方が長かったですが、大学では練習の密度であったり、短時間の中で集中して、頭を使って取り組むようになりました。
高校生活への提言
自分の特徴、色を出せる選手であることは大学サッカーですごく重要だと思います。僕は高校で培った自分の柱があったので、自分が見えなくなった時も立て直すことができました。筑波大学でも、何でもできる選手より、何かを特別にできる選手の方が試合で使ってもらっているし、評価されています。だからこそ、高校時代に自分にしかないものを見つけることができれば、大学でも、プロでも、そして社会でも輝いていけると思うので、頑張ってください。
ある1日のスケジュール
月曜から金曜は8時40分から講義で、17:00からトレーニング、土、日の週末は午前もしくは午後に試合があり、ない場合はオフになります。寮もグラウンドも筑波大学のキャンパス内にあるので、遠方には出ず、週末を含めてキャンパス内で過ごすことが多いです。 ※この記事は2017年4月に掲載したものです。