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阪南大学高校(大阪/私立)関西唯一のプレミア参戦チーム トップレベルの環境を成長につなげる【全国強豪校REPORT】

10番MF中村、注目FW和田が高校最高峰リーグで躍動

関西の高体連で唯一、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2018に出場しているチームが阪南大高(大阪)だ。昇格1年目だった昨年は開幕から11戦未勝利と苦しみながらもその後、G大阪ユースやC大阪U-18を破るなど巻き返して6位残留。プレミア2年目の今年は、開幕戦で選手権8強の米子北(鳥取)に3-1で勝ち、好スタートを切っている。

その立て役者となったのが、10番MF中村成龍とFW和田育主将だ。いずれも今冬に体感した貴重な経験をピッチで表現している。中村は今年1月、昨年のプレミアリーグで活躍した選手の一人としてNIKE NEXT HEROプロジェクト イタリア遠征に参加。FW平墳迅やMF滝裕太(ともに清水ユース→清水)、MF中村駿太(青森山田→山形)という新人JリーガーやMF谷川勇磨(神戸U-18→福岡大)、SB岡庭愁人(FC東京U-18→明治大)といった強豪の主将、同世代の才能たちとともにイタリアでプレーする機会を得た。

そこで感じたのはプレースピードの速さ。「周りが凄かったのもあるけれども、プレースピードが速かった。周りが上の人でも声を出していくのが大事だと学んだ」。トッププレーヤーや海外の選手は普段意識しているものよりも速く予測、判断をして次のプレーに移っていく。

それを同じチームでプレーしながら学んだ中村は、プレミア開幕戦でCBとして先発。本来のボランチやシャドーとは異なるポジションだったが、注目の2年生CB高木践とともに判断速くチャレンジ&カバーしつつ、武器である左右のキックで相手のDFラインをひっくり返すなど非常に印象的なプレーをして勝利に貢献した。

“MASTERCLASS”受講の和田は開幕戦で2ゴールの活躍

一方の和田はこの開幕戦で2ゴール。ゴールまで30m強の位置からミドルシュートを叩き込み、ヘディングシュートで2点目を挙げた。和田は2月から “史上最速選手”を育成するためのプレミアムクリニック「NIKE ACADEMY MERCURIAL MASTERCLASS」を受講中。特別コーチを務めた日本代表MF倉田秋(G大阪)たちから、持ち前のスピードをより活かすための身体の使い方、スピードに乗るためのボールの置きどころなどを学んできた。

2得点した開幕戦では立ち上がりから幾度も相手DFラインの背後へ抜け出しながらもシュート精度を欠き、本人にとっては不満の内容だった様子。だが、「サイドで仕掛ける時とかファーストタッチとか意識していました」と振り返ったように、倉田からアドバイスされたことを意識しながらプレーし、チャンスメークに繋げて勝利に貢献した。

トップレベルに触れる貴重な経験を自身の成長に繋げている2人。その経験をチームにも還元して今年もプレミア残留、そしてトーナメント戦で躍進を果たす。

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