【一歩先を行くフィジトレ!】基礎トレで身体を作り直す
岡崎慎司、吉田麻也のパーソナルトレーナーを務める杉本龍勇氏が監修のもと、試合で活きるフィジカルトレーニングを紹介する本コーナー。
筋トレに体幹トレーニングは日々、取り組んでいるはず!しかし、それを実戦のプレーや試合で活かせなければ意味がない。今回は、杉本氏が岡崎選手、吉田選手にも自主トレで課したメニューを紹介。
フィジカルトレーニングの効果が出てくるのは2~3カ月後。効果が出る時期を考えてトレーニングを行い、試合や大会が増える時期に筋力がついていれば、戦術練習でも、個人の動きの違いを感じるはずだ。
そうした先を見据えて、今回は、日本代表の吉田麻也や岡崎慎司にも、キャンプ前の自主トレで課したメニューを紹介する。今年開催されたコパ・アメリカをはじめ、欧州、南米の選手を見ると、足だけでなく股関節周辺の筋力及び、上半身と下半身、いわゆる全身を駆使してプレーしていることが分かる。ジャンプスクワットは、両手も使う全身運動。フロントランジは股関節周辺の筋力強化。この2つをコツコツやることで、身体の強さに加えて、身体のキレも大きく変わってくることだろう。
LESSON1 ジャンプスクワット
(10回×2セット)
勢いをつけて屈み、真上にジャンプする。膝を使って飛ぶのではなく、お尻を上に持ち上げて高さを出すようなイメージ。横からみた写真でも分かるように、弓なりになるくらいまで、両手を大きくしなやかに振ろう。着地時は、膝がつまさきより前に出ないように注意。大きく振った手がくるぶしを触るような感覚だ。
LESSON2 フロントランジ
(片足10回ずつ×2セット)
ハムストリングや臀部周辺の筋力強化に最も効果的なメニュー。股関節の開きを意識して、大きく前に一歩踏み出す。その際、横から見た写真でも分かるように、膝がつま先よりも前に出ないこと。しっかりと腕を使い交互に行う。また、猫背にならないように正しい姿勢をキープし、踏み出す足が、がに股にならないように注意。