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【GK TECHNICAL】シュートへの正しいキャッチとセービング

GK向けの練習メニューを紹介する「GK TECHNICAL」。今回のレッスンテーマは、シュートへの正しいキャッチとセービング

日頃、練習しているであろうトレーニングですが、丁寧にすることで違いが出てきます。

LESSON1 正しいキャッチングを身につける

今回は日々練習しているであろうキャッチングの基礎において、留意点を2つ紹介します。1つ目は、アップを含めた基礎練習が、練習のための練習になっていないか?という点です。

キャッチングの際の留意点

 
 

試合では、どこにボールが来るか分からない。1つ1つきちんと構えて、後傾せずに前方でボールをキャッチすることが重要である。毎日繰り返されるこの反復動作こそが一番重要な練習なので、キッカーの蹴るタイミング、場所を含め、アップのためのアップになることなく、丁寧に練習を繰り返そう。

LESSON1のキャッチの練習で、写真4や5のように、GKがしっかりと構えていない状態でボールが配給されているとすれば、良い技術、良いフォームは身につきません。それはボールが「顔付近に飛んでくる」と分かっているので、先に手を出してキャッチしてしまう、または身体を後ろに倒してキャッチしてしまうなど、雑にプレーしてもキャッチできてしまうからです。これでは試合のための練習にはなりません。

遠目からのシュートをキャッチする

 
 

ボールを蹴られても、足が地面に着いていない選手が多く見られる。自分のプレーを動画で撮るなど、アイテムを活用してチェックするのもいいでしょう。

もう1つはタイミングに関して。キッカーがボールを蹴ったとき、両足が地面に着いている状態こそが、正しいタイミングです。しかし、シュートが飛んできているのに、両足が地面に着いていないと、頭ではボールに反応しているつもりでも身体の動きは遅れてしまいます。正確なタイミングを身につけるように練習してください。

LESSON2 正しいセービングを身につける(プレーの方向)

 

セービングをする際に、常にプレーの方向を意識することで、失点の可能性は減ります。どこにボールが来るのか分かっていても、先に腕を出すことなく、毎日行われる練習での基本動作を、毎回丁寧に繰り返すことが、実戦の場では大いに役立つはずです。

LESSON2は正しいセービングについて。GKの斜め前にコーンを置き、投げられたボールを斜め前でキャッチして倒れます。横もしくは斜め後方にボールをファンブルすれば、こぼれたボールが直接ゴールに入ってしまう可能性は高くなります。斜め前であれば、失点の可能性は減ります。正確な技術、正しいポジショニング、構えるタイミングがあって、初めて良いプレーにつながります。何か1つでも欠けてしまっては良いプレーにはつながりません。

監修・文/松本拓也
写真/藤井隆弘

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