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「大学でサッカーを続ける」ということ。vol.7(後編)

中野雄二監督が語る大学サッカーのすすめ。
「キミたちにめること」

前編はコチラ

──本来、「こんなことを学べる大学に行きたい」が受験生のあるべき姿ですね。

「そうですよ。それに大学は競技成績だけでなく、『サッカーを通して、人間としていかに成長できるか』を追求し、社会人としてさまざまなフィールドで活躍できる人材を育成する場でもあります。流経大は日本中から良い選手を集めて、サッカーだけをやらせていると思っている方もいるかもしれませんが(笑)、もちろん、そんなことはありません。献血やボランティア活動も率先して参加していますし、災害があればいつでも支援活動に行かせます。僕が『人が困っている時にサッカーをやっている場合じゃない』という考えですからね。でも、そのすべてが自分の身になるわけです。Jリーグではそんな経験はできません。バスに8時間乗って移動するのも学生だからできることです。日帰りで新潟、広島に行かせますからね(笑)。しかし、苦しみや辛さを経験することで、どんな状況下であってもコンディショニングを整えられる強さや耐性を身に着けることができるわけです。もちろん、全国大会の重要な大会なら気持ちも心も整えてあげようと思います。しかし、合宿や親善試合であれば、強い肉体、人間力、精神力を形成する意味でも、厳しい環境に身を置くことは重要です。例えば流経大は全寮制ですが、僕は『一人暮らしなんかいつでもできる』と思います。人生のなかで、4年間4人部屋で共同生活をするって、もの凄く貴重な経験ですよ」

──大学ではサッカー以外にも学べることが沢山あると。

「そうです。各々の求めるものに対するいろんな選択肢があるべきです。流経大では入学が決まると 2月には寮に入ってもらいます。そこで大学サッカーのスケジュールを説明しますが、学生のほとんどが何も知りません。本来、4月のリーグ戦開幕までに身体をつく る必要がありますし、夏季の総理大臣杯までにはレギュラーを取る、といった具体的な目標を掲げる必要もあるでしょう。『ただプロになりたい』だけではダメです。大学サッカーの仕組みを理解し、しっかりとしたプラン、準備をした上で、高校生には大学サッカーの門を叩いてほしいですね」

流通経済大学サッカー部

関東1部リーグに所属し、部員数は現在193名。大所帯ながらトップチーム以外にJFL所属の「流経大ドラゴンズ龍ヶ崎」、社会人リーグの「流経大FC」があり、多くの選手に出場機会が与えられている。昨年度は3年ぶり2回目のインカレ制覇を達成。決勝で法政大学を5-1で破り全国の頂点に立った。

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