大学サッカー PERFECT GUIDE vol.6 「阪南大学サッカー部」
高校サッカー応援メディア『footies!』にて大好評連載中の『大学サッカー PERFECT GUIDE』。現役学生プレーヤー(掲載時)が、大学サッカーの魅力についてナビゲートしてくれる同人気シリーズをサカママWEBでも配信! 大学選びの参考として、ぜひご活用ください!
10年で5度のリーグ優勝を誇る関西の雄 阪南大学サッカー部
今回は関西学生リーグの雄を紹介する。恵まれた環境とスタッフの熱い指導の下、「Revolution,ON!」を合言葉に、常に攻めの姿勢を崩さないスタイルが魅力。
大野佑哉 阪南大学流通学部流通学科(スポーツマネジメントコース)/DF/山梨学院高校出身
須佐監督はメリハリがあって厳しい時はすごく厳しいですけど、可愛いなと思うときもあります(笑)。心から監督を信頼しています。 クラブハウス玄関には先輩たちが勝ち取ったトロフィーが並んでいます。今年のインカレ優勝のトロフィーを並べて監督を泣かせたい! グラウンド隣接のウエイトトレーニングルームです。初動負荷理論に基づきチーム練習の他に週に1、2回、個人で鍛えています。 須佐先生のゼミです。各自が担当チームを決めてW杯やユーロ(2016はフランスの担当)の試合を分析して技術・戦術の傾向や問題点をまとめます。
阪南大で勝負してこい!
インターハイの東福岡戦で須佐(徹太郎)監督から声をかけてもらいました。最初は渡辺剛(現・中央大)と間違われたようですが( 笑)。1年先輩の山口一真君(鹿島内定)が阪南大に来ていて情報をもらいました。関東の大学にも練習参加しましたが、阪南大の方が自分に合うなと感じましたし、高校の吉永監督(当時)にも「選手を長い目で見て使ってくれるから、阪南大で勝負してこい!」と勧められて決めました。
燃え尽きていたのかも
高校を卒業して、一度スイッチが切れたというか、思うようなパフォーマンスができませんでした。燃え尽きていたのかもしれません。高3の時は全国制覇するぞ、と頑張れましたが、大学で環境が変わって、プロになるという目標と、全国制覇というチーム目標とどちらを優先すべきなのかで迷いもあったからです。でも、そこで心の中の火が完全に消えず、サッカーを続けられたのは、監督やコーチがモチベーションを下げないようにと、ずっとトップチームで、高いレベルの練習をさせてもらえたからだと感謝しています。他の大学ならサッカーを辞めていたかもしれません。
スピードとパワーの差を痛感
大学の練習段階でスピードやパワーの迫力が全然違うと感じましたし、ビルドアップでもうまく行かず、今の技術では無理だ、もっとしっかり練習しないとやっていけないと感じました。そこからさらに大きく変わるきっかけは、8月の半ば頃のJ2徳島への練習参加でした。人数合わせの貸し出しでしたが、初めてプロの練習を体験して、このままではダメだと、そこでスイッチが入りましたね。大学に戻ってからは高校時代のように納得いくプレーができるようになって、後期リーグ戦から出場できるようになりました。
身近でプロを感じられる環境
プロになって活躍するのが目標なので、Jクラブと練習試合ができますし、プロへ進む身近な先輩の姿を見たりして、具体的に将来のために、今こうしておかないといけないというように考えるようになりました。最近は食生活を見直して、バランスよく食べるようにしています。今年は4年にプロの注目選手が多く、スカウトの目に留まるチャンスも多いので、勝負の年だと感じて意識を変えるようにしました。
高校生活への提言
高3の時に、自分で高い目標や課題を見つけて、それに日々の練習で挑戦していくべきだったと今は思います。高3でレギュラーを取れたからいいや、他校の同じポジションの選手よりも上手くできるからいいやって、現状に満足してしまっていたんです。日々の小さなことの積み重ねが大きなところへつながって行くんだと思います。頑張ってください。
ある1日のスケジュール
2年間は寮に住んでいましたが、3年からは大学の真裏で一人で住んでいます。グラウンドも近いので自転車で通います。朝食はトースト程度で、昼は大学の食堂です。夕食は自炊でなくほとんど定食屋さんで食べています。練習オフは月曜日ですね。 ※この記事は2017年11月に掲載したものです。