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仲間を信頼するということ

先日、久しぶりに地元の友達から連絡がありました。小学生時代に毎日のように日が暮れるまでボールを蹴った仲間。
そしてその数日後には高校時代に神奈川県内でライバルとして互いに切磋琢磨した戦友と食事をしました。
今もこうやって僕の毎日はサッカーを通じて繋がることができた宝物に彩られています。

サッカーはチームスポーツ。どんなに一人が頑張っても仲間の支えやライバルとの競争なくして成功は掴めません。今日はその中でも、「仲間を信頼する」ということについてお話したいと思います。

サッカーにはそれぞれの選手に与えられたポジションがあり、チームの勝利のために与えられたそれぞれの役割があります。サッカーに限らず、どのスポーツでも、どんな仕事でも大事なことですが、「自分の仕事に集中する」ということは非常に重要です。
「仲間を信頼する」ことで「自分のプレーに集中する」ことができるのです。チーム全員が自分のプレーに集中することができた時、それがチームとして最大の力を発揮できるでしょう。

もちろん、「自分のプレーに集中する」の中にはチームメイトとのコンビプレーやカバーリング、味方のミスをリカバーすることも含まれています。
「仲間を信頼する」ということは、「仲間をより深く知る」ことでもあります。得意なプレー、苦手なプレー、長所や短所を知ることでいろんな事態を予測する力が自然と身につくでしょう。
そうやって、自分ができるプレーの幅を広げていくものです。サッカーに信頼関係は不可欠です。
互いの気持ちを伝え、互いに受け入れ、すり合わせ、精査していくことで、より深い信頼関係が生まれていくことでしょう。

子どもたちが将来、大人になっても一生関係が続いていく、そんな素敵な人間関係を、サッカーを通じて手に入れてくれたら、それは本当に素晴らしいことだと思います。

WRITER PROFILE

野田恭平
1981年、神奈川県生まれ。サッカー親子講師。東京V、琉球、岐阜などでゴールキーパーとして活躍。現在は、全国のサッカー少年と保護者を対象に親子向けの親子イベントを開催し、「スポーツを通した人間育成」と「子どもの可能性を最大限に引き出す親のサポートの在り方」をテーマに講演活動を展開。また、JFAこころのプロジェクトのメンバーとして、「夢を持つことの大切さ」と「夢に向かって努力することの大切さ」を子どもたちに伝える活動を行なっている。サッカー少年を育てるママの悩みに真剣に向き合い、絶大な信頼を得ている。