夏に自信をもった選手になるための方法
こんにちは、メンタルトレーナーの清水です。
私は子どものころ、サッカーをしていましたが、夏になると暑さで良いプレーができなかったり、やる気が出ないということがよくありました。
コーチや監督には、「暑さに負けるな!」と言われてきましたが、なかなか暑さの中で良いプレーをすることは難しいもの。
涼しい時とは、体のコンディションも違うし、なにより暑くて練習に行く前から気持ちが乗らないことが多々ありました。
暑いと良いプレーができないという感覚なっていくと、次第に夏に苦手意識までついてしまったように思います。
夏休みが近づき、最近では気温も30度を超える日が増えいよいよ夏本番。
この夏に結果を出したいお子さんのサポートをするお母さんたちに、夏に強い選手になるための方法をステップにして書いていきます。
ステップ① 練習・試合の環境を把握
まずは、その日の環境を正確に把握していきましょう。
暑さ、グラウンドの様子、試合時間、給水タイムがあるのか?何試合するのか?など今日の環境面をまとめてみましょう。
ステップ② 子どもの気持ちをチェック
次にその日サッカーをするときのお子さんの気持ちをチェックしましょう。
「やる気がなくなる」「自信がない」「暑い」「嫌だ」「楽しみ」「わくわく」など今からするサッカーに向けての素直な気持ちを聞いてみてください。
この時注意しなければいけないのは、素直な気持ちを良い悪いで評価しないこと。
「嫌だ」と感じていることは悪いこと、「強気」でいることは良いことなどという風に評価してしまうと、お子さんが本音で気持ちを話してくれなくなってしまうことがあります。
ステップ③ OKライン(合格ライン)を設定!
環境と気持ちの状況把握が終わったら次には、その日にできることを正確に把握していきましょう。
夏にできるプレーと、できないプレーを分けて考えていくことがポイントです。
「涼しい時にはもっと良いプレーができたのに…暑いと良いプレーができない」
こんな感覚を味わうと、自信を失ってしまします。
暑い夏は日本の仕方ない環境ですから、「夏でも良いプレーができている」という感覚を味わっていくことが自信をつけるための栄養になります。
状況:気温30度 1日2試合 日陰なし
気持ち:「嫌だな」「暑い」「イライラする」「試合は楽しみ」
上記の状況でできることは、涼しい時にできることとは違うことかもしれません。
「今日の自分に確実にできること」をOKライン(合格ライン)を設定していくことをおすすめします。そうすることで、OKラインをクリアした時に「暑くてもできた」という感覚を味わうことができます。
ステップ④ 振り返りとレベルアップ
OKラインを決め、その日の試合が終わったら、振り返りもサポートできるとよりレベルアップが早くなります。
その日にできたこと、できなかったことを聞いていき、クリアできたことは自信に、クリアできなかったことは次のOKラインの設定に役立てていくことができます。
こうしてOKラインをクリアしていくことで、夏の環境でもできることのレベルを上げていくことができます。
また、この作業を繰り返していると、課題を自分で見つける能力も身に付くでしょう。
お子さんのレベルアップを実感してもらうためにも、ノートなどに書き出してもらうとより効果的です。
ステップを踏んだ会話で、夏に強い選手へ
このように夏という過酷な状況の中でも、たくさんのOKを出すことができれば、夏休みが終わるころには、夏に強いプレーヤーになっているはずです。
環境の把握→気持ち把握→OKラインの設定→振り返り(できたこと、できなかったことの整理)
このステップを繰り返し行い、レベルアップをサポートしてみてください。
このステップで会話をしているだけでもお子さんは自分のことを理解していく作業になりますし、自分のレベルアップを実感することができ、自信も育ってくるのではないかと思います。