言いづらいことにこそ価値がある 本音の会話が「こころ」を育てる
こんにちは、メンタルトレーナーの清水です。
子どもたちには、サッカーとともにさらなる成長をしていってほしいと心から願います。もちろん成長していくのは子どもだけではありません。子どもを見守る我々大人も成長し続けなくてはなりません。僕自身は今年度も約7,000人の子どもたちと出会い、さまざまな個性を持った子どもたちと話し、考え、向き合いました。
毎日感じるのは、やはり「子どもの可能性は無限大」ということです。そして、その子どもが育つ環境を作っていくのは我々大人の役割です。
一つの言葉が子どもの目の色を変え、未来を変えるきっかけになる、それだけのパワーを持っていて、それをしっかりと認識したうえでの責任感と使命感を持っていなくてはなりません。子どもの成長に負けないスピードで自分自身も成長していきたいと日々考えています。
中でも、親子の間で大切にしてほしいこと。それは日常的に、本音の会話をする習慣を身につけてほしいということです。これは子どもたちだけの課題ではありませんが、日本では大切なことほど有耶無耶にしてしまうことが多くあります。相手の気持ちを配慮することも大事ですが、将来を考えたうえで必要な言葉や教育はしっかりと伝えるべきです。
「これを言ったら傷つくかな」というような、言いづらいことにこそ価値があると思うのです。言いづらいことこそ本当に伝えるべき言葉と、僕は思います。もちろん優しい言葉をかけることも大事ですし、そちらのほうがふさわしいタイミングもあります。
ただ、それだけではなく、わが子の将来を考えたうえで伝えておいたほうがよいと思うメッセージは必ず伝えてください。伝えることで子どもが何かを感じること、考える機会を与えられること、それに対する自分の意見を伝えること、すべてが成長につながります。 本音の会話を習慣化することで、自分と違う意見を持つ人の存在をしっかりと受け入れ、自分の気持ちを自分の言葉でしっかりと伝えられるコミュニケーション力を身につけることができます。 「言いづらいことにこそ価値がある。」このことを頭の片隅に置いて、ぜひいつもより一歩深く踏み込んだ会話をお子さんとしてみてください。サッカーの技術やプレーについてではありません。そこは指導者の方にまかせてください。皆さんが育てるのは「こころ」の部分です。
その一歩を踏み出すことが、皆さんの成長にもつながり、それが「子どもとともに成長する」一つの形だと思います。
わが子と真剣に向き合える今を思いっきり楽しんでください。