練習のように試合をしないことが実力を発揮する
こんにちは、メンタルトレーナー清水です。 今日は練習では上手くいくのに、試合で失敗ばかりが続いてしまう時の方法をお伝えしていきます。 試合で練習のパフォーマンスが出せない。 先日、プロのフットサル選手をサポートしている時にこんな相談を受けました。 彼は練習熱心で、技術も伸びていて、試合のレギュラーに定着しつつある選手。 しかし、練習で良いプレーができているのに、試合ではなかなかその実力が発揮されません。 試合で実力をだすだけの技術がまだまだ足りないんだと感じ、もっともっとと練習を悩んだ末に、疲れ果ててしまったとのこと。 フットサルへのやる気も下がってきてしまっていて、余計に良いプレーができず好きだった試合をするのさえも嫌になってきてしまいました。 今回はこのように、練習のように試合ができなくなる時の原因の一つに迫っていきます。
練習のように試合を!の落とし穴
練習のようにやれば大丈夫。私もそんなふうに言われてきました。 しかし、練習みたいな感覚でやろう!と意気込むほど上手くいかなくなってしまうという状況に何度も陥ったことがあります。 これってなんでだろう?と考えている時、ある事に気付きました。 それは、練習と試合を同じものとして考えている事。 相談をくれたフットサル選手も、練習と試合は同じ感覚でプレーしたいと言っていました。 しかし、ここに落とし穴があります。 練習と試合は同じかと考え直してみると、同じことは何もないくらい違った状況に置かれます。 まず練習と試合の目的の違い。 練習は試合で勝てるように技術を磨いたり、体力をつけたりすることが目的。 しかし試合はその技術を使い勝つことが目的になります。 更に相手、試合時間、審判、場所、感じる気持ちなど、ほとんど練習と試合が同じような状況であることはありません。 試合で、練習のようにできないことを上手くなろうとする感覚でプレーするとパフォーマンスの低下につながります。 それは自分が置かれている状況と、自分がなりたい感覚にギャップが生まれていることが原因です。 つまり、練習では上手くなるという技術を、向上させることが。試合では実力を発揮する技術が必要なのです。 試合で実力を発揮するという技術はメンタル面が大きく影響します。 私も試合当日、少しの声かけで安定した力が発揮できるようになった選手を目の当たりにしてきました。
試合で実力を発揮するヒントはテレビゲームの中にも
私がサポートしているプロフットサル選手は子どもの頃よくテレビゲームをしていたとのこと。 彼はしっかりレベルを上げて使える武器を増やして、敵を倒しにいくと言っていました。 試合も同じです。 レベルを上げて武器を増やすこと→練習で技術をつけること。 武器を使ってどうやって敵を倒すか考え、戦いに行く→試合で自分の武器を使い今回の相手にどうやって勝つかを考える このように今日の相手に自分の武器を使ってどうやって勝つかを考えて試合に向かう。 それが実力を発揮することへつながります。 私はそのフットサル選手に試合で上手くなるのは諦めようと伝えました。 自分の今の武器は何か? それを試合前に確認してもらい、その武器を活かすことを考えて、準備をしてもらいました。 その選手は試合前のメンタルトレーニングをするようになってから、自分の今の武器と向き合うことが増え、結果を出せる選手になり日本代表になることができました。 試合で実力を発揮するためのポイントは、練習と試合を切り離して考えることだと私は感じています。