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教えて! カントク!親の関わり方&中学サッカー進路

教えて! カントク!親の関わり方&中学サッカー進路

日々、サッカーを通して成長する子どもたち。サカママとして、どんなふうに子どもと関わりサポートすべきか、中学サッカー進路を考えるときのポイントを全国大会出場チームの監督たちに聞いてみました!

子どもを伸ばすサポートとは?

食事はバランスよくしっかりと!

首藤圭介監督(大分トリニータU-12)
首藤圭介監督(大分トリニータU-12)

「小学生は親が思っているよりも活動量が多く、消費量が高いので、バランスよくしっかり食べることを習慣づけることが大切。トレーニング、身体のケア(ストレッチ)、勉強、食事、睡眠のサイクルを確立して、良い習慣が身につくようなサポートを。そのためにも選手、保護者、指導者、学校の先生などとの共有、コミュニケーションを大切にするといいでしょう」

子ども自ら行動するような関わり方を

松下年宏監督(V・ファーレン長崎)
松下年宏監督(V・ファーレン長崎)

「ポジティブな声かけや見守ることを心がけ、親は慌てず、子どもから相談があるまでは待つことです。子どもはやらされているうちは成長しないので、具体的な目標設定を行い自ら達成していけるような関わり方をするといいでしょう」

失敗を経験させることも大切

鶴丸聡一郎監督(BUDDY・FC)
鶴丸聡一郎監督(BUDDY・FC)

「子どもが主体的に成功も失敗も自分の経験として感じることができているかを見守ることが大切。ついつい失敗しないように親が誘導するのではなく、(親からみると)失敗しそうな場面でも、本人がチャレンジしていたらサポートし、応援してあげることです」

一歩下がってサポートを

乾 良祐監督(ディアブロッサ高田FC U-12)
乾 良祐監督(ディアブロッサ高田FC U-12)

目先の結果だけではなく、将来を見据えて一歩下がったところからサポートしてあげると、子どもなりに考えて自らサッカーに向き合っていくはずです。子どもたちがサッカーを楽しむために、温かく見守ってあげることが大事だと思います」

食事、休息、ストレッチなど身体づくりをサポート

前田 玄監督(モンテディオ山形ジュニア庄内)
前田 玄監督(モンテディオ山形ジュニア庄内)

「スポーツを頑張る子どもを育てる保護者として、まずは丈夫な身体づくりのサポートを。栄養を考えた食事を第一に、十分な休息やストレッチにも意識高く取り組んでもらえればと思います。また、子どもがサッカーだけにならないよう、たくさんの物事に興味関心を持てるような働きかけも大切です。試合では自分の子どもだけでなく、チーム全員を応援し、良いときも悪いときも一番のサポーターであり続けてください」

子どもの成長と楽しめているかにフォーカス

中島 優監督(FC ZERO)
中島 優監督(FC ZERO)

「試合の勝敗やセレクションの合否と言った相対的な比較よりも、自身の子どもの成長と楽しめているかどうかにフォーカスしてあげること。また、子どもと保護者の人生を分離して考えることも大切です」

過程を見逃さず前向きな声かけを

坪内秀介監督(ヴィッセル神戸U-12)
坪内秀介監督(ヴィッセル神戸U-12)

「子どもが意欲的にサッカーに取り組めるようにサポートすることが大事。うまくいった、うまくいかないではなく、チャレンジしたプレーを見逃さずに、前向きな声かけをしてほしいと思います」

過干渉にならないように

永井篤志監督(ベガルタ仙台ジュニア)
永井篤志監督(ベガルタ仙台ジュニア)

子どもの試合結果に一喜一憂せず、見守りながら支えてあげることが一番重要。あまり過干渉になると子どもの自立の機会が減り、自分で考えて行動する主体性が育たないと思います」

ディアブロッサ高田FC U-12
写真:ディアブロッサ高田FC U-12

中学サッカー進路の決め方

チームの色に合うかどうかを見極めて

大田修平監督(オオタフットボールクラブ)
大田修平監督(オオタフットボールクラブ)

「選手に色々な個性やプレースタイルがあるのと同様に、チームにも色があります。結果だけを理由に選ぶのではなく、そのチームに自分(子ども)が合うかどうかをトレーニングや試合を観て、判断すること。また、そのチームに行けば、成長できるかどうか、サッカーを楽しく続けられるかどうかを子ども自身が考えることも重要」

チームが志向するサッカーをよく見極める

水谷隆太監督(ボルト東山F.C)
水谷隆太監督(ボルト東山F.C)

「リーグのカテゴリーや成績だけにこだわらず、チームのプレーモデル、志向するサッカーをしっかりと見極めることが重要。通う距離や移動時間など物理的な要素にも目を向け、しっかりと休息が取れる環境を選ぶことも大切です」

どこでどんなサッカーをしたいのかを考える

田中佑昌監督(ヴァンフォーレ甲府U-12)
田中佑昌監督(ヴァンフォーレ甲府U-12)

子どもがどこでどういうサッカーをしたいのかを1番に考えてあげることが大事。中学生年代の選手たちが成長していくためには、試合でたくさんの経験をすることや、強豪チームに進み競争の中でポジションを勝ち取っていくことも間違いではありません。今の自分、これからの自分に必要なことを子ども自身が考え、進路を選択してほしいと思います」

成長できるかどうかを念頭に

福田丞太郎監督(ヴェルフェ矢板U-12)
福田丞太郎監督(ヴェルフェ矢板U-12)

その環境で子どもが“成長できるかどうか”が重要になってくると思います。試合に出る、出ないというのは一つの結果です。たとえ試合に出られなくても(レギュラーになれなくとも)、オフ・ザ・ピッチの部分も含めて、そのチームで何かしら成長ができるのかといったことを念頭に置いて進路選択を」

強豪チームだけに焦点を絞らないように

荒木亮次監督(サガン鳥栖U-12)©S.D.CO.,LTD.
荒木亮次監督(サガン鳥栖U-12)
©S.D.CO.,LTD.

現在の子どもの立ち位置(プレーレベル)を考慮し、地域の強豪チームだけに焦点を絞らないようにすること。また、その子に見合ったレベル(少し努力したらスタメンを勝ち取れる)のチーム、選手個々に目を向けてくれる指導者が在籍するチーム選択が好ましいと思います」

背伸びをし過ぎないこと

大房和幸監督(ファナティコス)
大房和幸監督(ファナティコス)

「監督とも相談しながら背伸びをし過ぎず、子どもの成長に合ったチーム選びをすることが大事。可能であれば、通われている先輩方からチームの雰囲気などの話を聞くといいでしょう」

自分で考えて取り組める環境が大事

那須川将大監督(鹿島アントラーズつくばジュニア)
那須川将大監督(鹿島アントラーズつくばジュニア)

「選択肢の中から子どもが自分で決断すること。自分に合った環境を選ぶという考え方もありますが、その環境でどれだけ自分で考えて工夫して取り組むことができるかの方が大事ではないでしょうか」

将来のビジョンを持って選択を

梅澤勇人監督(バディーSC)
梅澤勇人監督(バディーSC)

「目先のことだけを考えるのではなく、将来のビジョンを持って選択してほしいと思います。細部にこだわって色々なシミュレーションをしてから決断を」

オオタフットボールクラブ
写真:オオタフットボールクラブ

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