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後悔しないチーム選び! 先輩からのメッセージ【Monocular#29】

後悔しないチーム選び! 先輩からのメッセージ【Monocular#29】

サカママのみなさん、いかがお過ごしでしょうか? サカママライターのマツユミです。

気がつけば夏も終わり、後期リーグ戦や全国大会地区予選など、真剣勝負のシーズンに突入ですね。さらにこの時期に活発になるのが、ジュニアユースのセレクションです。子どもを見守りながらも「後悔しないチームを選んでほしい」と思うのはサカママの本音ではないでしょうか。

そこで、今回は「後悔しないチーム選び!」をテーマに綴りたいと思います。このテーマならば、本人たちに直接本音を聞いてみようということで、我が家の息子とそのサッカー仲間にインタビューをしましたので、ぜひ参考にしてください。

チームを選ぶ基準や、入ってみて感じることは?

今回インタビューに答えてくれたのは、現在中学2年生の男子4名です。4人はジュニア時代同じチームに所属し、小学3年生から6年生までの4年間サッカーを通して苦楽を共にした大切な仲間です。4人が所属していたクラブチームは、地域でも強豪と言われる老舗のチームで、実際に数々の大会で優勝を経験しましたが、その道のりは決して簡単なものではありませんでした。

チーム内で半年毎に行われるA/Bの入れ替えや、早朝から夜までの練習や試合、さらに遠征も多く、チーム内での競争や結果の出ない時期はコーチの変更も経験しました。今では笑い話になることも、当時は私を含め多くの保護者が「大丈夫かな?」と感じる場面も少なくなかったと記憶しています。

さて、そんなジュニア時代を過ごした彼らは、それぞれ別のジュニアユースに進みました。果たして、4人の若きサッカー選手はどのような理由でチームを選び、そして今何を思っているのでしょうか。一つずつ紐解いてみましょう。

年代を問わず憧れの一番人気チームはFCバルセロナ!

質問1:現在の所属チームを選んだ一番の理由を教えてください

  理由
Fくん コーチが選手の自主性を求めるチームづくりをしていたので、成長できると思ったから
Kくん 練習会の雰囲気がよかったから
Eくん スカウト
Tくん コーチの雰囲気と練習環境(人工芝のグランド)

質問2:チーム選びで後悔していること(練習会の参加回数・セレクションの回数)

  チーム選びで後悔していること 練習会・セレクション
Fくん もうちょっと複数のチームを見に行けばよかった 3チーム・1チーム
Kくん もっと複数の練習会に参加すればよかった 2チーム・1チーム
Eくん やりたいサッカーをもっと明確にしておけばよかった 3チーム・3チーム
Tくん 練習だけでなく試合の雰囲気も見たかった 4チーム・1チーム

質問1と質問2の回答からわかるように、チームの雰囲気やコーチの様子を間近に見ることができる、またチームが取り組んでいるサッカーを直接体験できる「練習会」への参加がとても大切のようですね。一方で、練習会に参加するチーム数や、練習会だけでなく試合の様子を見ることなどの工夫も必要だということがわかります。

質問3:現在の所属チームに満足していますか?

  満足していますか? 理由
Fくん 満足している コーチと対等な関係で話し合いができる
Kくん 50%満足している 自分のやりたいサッカーができない、チームのサッカーがイメージと違った
Eくん 納得している 自分のやりたいサッカーはできているが、選手の数が事前の説明と違い多すぎる
Tくん 満足している やりたいサッカーができている、先輩との交流も多く勉強になる

しっかりと考えて選択したはずのチームでも、実際に所属してみると「違ったな」ということがありますね。でも実は「違ったな」と感じる瞬間が成長のチャンスでもあります。

Kくんは、自分のチームでやりたいサッカーができないぶん、サッカーイメージを共有している弟くんとの自主練に力を入れているそうです。また、Eくんは、練習や試合時間の不足など選手が多いことが要因となるディスアドバンテージを、出稽古方式で克服しているそうです。

ジュニアユースクラブチームでサッカーをしているのはおよそ半分だけ

子どもたちは、それぞれが置かれた環境で賢く思考を廻らせ、より良い選手になるために努力しています。最後に、子どもたちのインタビューの後に、4人の子どもたちの成長を共に見守ってきたサカママのみなさんに「後輩サカママのみなさんへのアドバイス」を伺いました!

番外編:チーム選びのアドバイスを教えてください!

*練習会だけでなく、普段の練習を見に行ったほうがいい(本当のチームの姿が大切)
*高校とのコネクションがどれだけあるかをわかる範囲で聞いてくる
*チーム運営(2チーム体制か、入れ替えはあるのか、入れ替えの頻度)を聞く
*自宅と学校とグラウンドの距離だけでなく、塾との距離も大切
*試合を見に行ってベンチの雰囲気やコーチの声かけを(こっそり)観察する
*進路指導・高校とのトレーニングマッチなど、どれだけ子ども一人ひとりを大切にしているかを可能であればチーム保護者に直接聞いてみる
*子どもの意見に耳を傾ける

今回インタビューに答えてくれた中学2年生サッカー男子は、全員が口をそろえて「勉強との両立がめちゃ大変!」と嘆いていました。ジュニア時代にはなかった定期テストや内申点への心配など悩みはつきません。それぞれの夢に向かって全力の4人にあらためてエールを送りたいと思います。彼らからのメッセージが、後輩のサッカーキッズの糧になることを祈っています。


WRITER PROFILE

マツユミ
マツユミ

「みんなちがって、みんないい社会とは?」を日々考える社会科学系研究者。2人のボーイズ(12歳・9歳)を育てるサカママ。兄は、サッカー8年目。一方、弟は兄の影響でサッカーを始めるも、現在はアイスホッケーに夢中。スポーツ医の夫と愛犬の5人家族。

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