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【レポート】Dynabook & Intel presents 俯瞰で捉えて理解する “サッカー脳” の鍛え方 with 長谷川唯

【レポート】Dynabook & Intel presents 俯瞰で捉えて理解する “サッカー脳” の鍛え方 with 長谷川唯

サッカー日本女子代表の長谷川唯選手がイングランドから生出演。パソコンを活用しながら、グラウンドを俯瞰的に見た時の選手の動きを解説してくれました。ここではその一部と長谷川選手からのアドバイスをお届けします。

 
このイベントは8月末に開催した「サカママオンラインフェスタ」で行いました。

技術は練習あるのみ!小学生時代、苦手だったキックを毎日練習

小学生の頃からずっと背が小さかったので、いつも「相手に当たらないようにするにはどうすればいいんだろう」と考えながらプレーしていました。技術は、本当に練習あるのみ。自分自身、小学生の時、日テレ・東京ヴェルディメニーナのセレクションに受かるために、毎日夜遅くまで練習をして、苦手だったキックも蹴れるようになったんです。練習をたくさんするほど必ず上達し、中学、高校と進む中でその力が発揮できると思います。

どうやってボールを奪うかをチームで共有しておくこと!

自分がどうやってボールを奪いたいのか、他の選手はどうしたいのかを共有しておくことが大切。試合の中で声を出すことは最低条件ですが、お互いが同じイメージを持っていれば、細かい部分は声かけをしなくても、ボールを奪いきれるというシーンも出てきます。練習の時から、どうやってボールを奪うかをチームで話し、試合中に上手くいかないことがあったら、すぐに修正するためのコミュニケーションをとることも大切です。

サッカーをすることが脳のトレーニングに

「脳のトレーニング」と言葉で言うと難しいとは思うんですけど、サッカーをやっていれば、自然と脳のトレーニングになっているんじゃないかと個人的には感じています。もちろん自分で脳を鍛えようと意識して毎日サッカーノートをつけたりすることも大事だと思うのですが、プレーしている中で、ある程度は考えていることはあると思うので、サッカーをすること自体が脳のトレーニングになっていると思います。

ワールドカップを振り返って・・・

Photo:Getty Images

「海外のチームでの経験が成長につながり、今回のワールドカップでは、4年前よりも個人での強さやスピードなどの部分は出すことができたと思っています。ただ、最後の試合は悔しい結果に終わってしまったので、やはり結果を出さなければいけないという気持ちが今は強いですね。今回のチームは始動した時から団結力があり、本当にいいチームだったので、このチームで勝ちたかったという思いもあります。でも、みんな全てを出し切って戦えたので、しっかり切り替えて、またステップアップして集まれたらいいなと思います」

ボールをもらう前に周りを見ておくことが一番大事

サッカーは瞬時の判断が大事。そのために大切なのは、ボールをもらう前に周りをしっかり見ておくこと。自分自身は、できるだけボールを前向きに回すように意識し、相手が近くに来ていたら、ワンタッチでボールが出せるところを確認しています。首を振るというよりは、パスをもらう前に味方の選手、相手の選手がどこにいるのか、どこのスペースが空いているのかなどを確認することが重要です。

ボールがこなくても何度も周りを見て確認すること

人は1秒で何mも動けるので、1度見たからそこにいると思うのではなく、ボールがこなかった時も何度も見て、確認すること。それを繰り返していると、相手がボールを持った時に、どれくらい移動しているのかがわかるようになるはずです。自分自身は「今、相手がここにいるから、次にボールを受けた時には、もう少し外にいるだろう」「自分がボールを外向きに持つことで相手はこっちに動くだろう」など予測もプラスして考えています。見ることと予測を組み合わせることで、よりいいプレーができると思います。

子どもたちからのたくさんの質問にも答えてくれれました!

俯瞰で捉えた映像や図を活用して試合を振り返ることも大切

小学生の頃、サッカーノートを書いていた記憶はうっすらとある程度です。上から見たシーンをノートに書くのが難しくて、続かなかったんだと思います。でも、今はパソコンを活用して、サッカーノートがつけられるので便利ですよね。サッカーは感覚も大事ですが、俯瞰で捉えた映像や図を見ながら「今のシーンはこうしたらよかった」「どうしたら上手くいくのか」と1 つ1 つのプレーを振り返ることも大切。使いやすい機能が詰まったパソコンを活用すれば、振り返りもしやすいと思います。

選手の動き方をパソコンを活用しながら解説してくれました!

2018年12月29日 皇后杯

2018年12月29日 皇后杯

GK からゴールまで繋がったのは、何度も何度もチャレンジして相手の様子を見ることを大事にしたプレーを続けた結果です。自分自身は、スペースを空ける動きをその都度判断してプレーしたことが、全体のプレーにつながったと思います。


2018年12月29日 皇后杯

2018年12月29日 皇后杯

守備のセオリーとは違う動きで、ボールを奪ったシーンです。あえてコースを作ってボールを中に入れさせて奪うという守備をチームで取り組んでいて共有できていたからこそ、こういったシーンが生まれたんだと思います。


2023年3月5日 WSL1

2023年3月5日 WSL1

後ろの選手が自分の右サイドの方向を走っているのがわかった上で、「この選手を絶対に右に行かせてはいけない」と思って、右に切りながら寄せて守備をしていました。セットプレーの後、いつもと違うポジションになっていても、しっかり守らなければいけないと本当に思ったシーンでもあります。

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