奈良育英高校【全国強豪校REPORT〜第102回選手権出場チーム特集〜】
奈良育英高校
奈良県/私立/[出場]3年連続16回目 【選手権最高成績】ベスト4(1994年度)
全員サッカーで2回戦の壁を越えられるか
3大会連続での全国選手権出場を決めた奈良育英。彼らにとって難関となっているのが、選手権での『2回戦』という壁だ。特に現3年生は2年連続で2回戦敗退を経験しており、選手たちは度々その壁を越えるのが目標であると口にしている。
1年生からメンバー入りし、3度目の選手権挑戦となる副主将MF藤岡仙太郎、同じく3度目の出場で今季10番を背負うMF磯貝新之助は特にその壁の分厚さを目の当たりにしてきた。磯貝は現在のチームを「際立った個の力があるわけではないが、チーム力で戦えることを示したい。どんなチームにも負けるつもりはない」と話し、選手権の難しさを知るからこそ持ち得る覚悟の大きさを見せた。
指揮を執る梶村卓監督は現在のチームスタイルについて、「全員が連動してアグレッシブに守備を仕掛け攻撃に繋げる。スーパースターがいるチームではないからこそ、全員攻撃全員守備でチャンスをもぎ取りに行く」と語る。「夏の全国総体では日大藤沢(神奈川・総体ベスト4)に敗れはしたものの、PK戦まで戦うことができた。自分たちがやるべきことをやれば強豪校とも渡り合えるという自信を選手たちも掴んだと思う」と、地力のあるチームに期待を寄せた。
初戦で対戦する昌平(埼玉)については、「誰もが知っている強豪校だが、それを意識しすぎず、どこが相手だろうと自分たちのスタイルから1点、1勝をもぎ取りたい」と、目の前の試合に集中する姿勢を見せた。
奥村央樹(DF/3年生/主将)
「怪我で試合に絡めない時期がありましたが、全国大会までにコンディションを戻せるようにしたいです。自分の武器は予測からチーム全体を動かしてボールを取り切る守備なので、前からアグレッシブに守備をするスタイルに貢献したいです」
磯貝新之助(MF/3年生)
「1年生から試合に出させてもらっていて、今年は10番として自分がチームに影響を与える存在だということを意識してプレーしています。ドリブルが武器なので、全国の強豪にも自信を持って正面からぶつかっていきたいです」