子どもの成長に直結する、失敗しないためのチーム選び
皆さんこんにちは。カリフォルニア在住サカママライターのKyokoです。
新学期が始まり、サカママの皆さんもほっと一息といったところでしょうか?我が家では息子がクラブチームに加え、今学期は高校のクロスカントリー部に入部しました。シーズン毎に部活を選べるなんて知らなかったので驚きましたが、あれこれチャレンジできるのも楽しいですよね。
ところで、皆さんはお子さんが新規入会や移籍をする際、どのようにチーム選びをされていますか? もちろん、大前提として選手本人の意思が大事だと思いますが、親目線で『このチーム、この指導者なら』という安心感も必要ですよね。今月のコラムでは、新規でチームに入会したり移籍を検討したりする際に気を付けて見ていたポイントを振り返ってみようと思います。
セレクションや練習会は別の顔!?
入会希望者だけが参加するセレクションなどに何度か参加しましたが、そのような場は指導者の普段の様子が見えにくいと感じました。選手に入会してもらおうと思えば当たり前のことかもしれませんが、いつもより丁寧な言動、指導をするケースも往々にしてあると思います。
ですので、チーム選びをする際は、通常のチーム練習や試合風景を観に足を運ぶことが重要だと思います。そこにこそ、いつも通りの様子が見られるのではないでしょうか?実際に普段の練習や試合を見学に行った際、特に気にかけて見ていた内容は以下になります。
①指導者の子ども達への声のかけ方・接し方
とりわけ試合中は指導の仕方がチームによって大きく異なると感じました。勝利にこだわり、選手をゲームの駒のように細かく指示して動かすチームもあれば、選手の自由な発想を重視して、指導者は見守っているようなチームもあります。
中には選手が指導者の思い通りのプレーをできていない場合など、『なんでそんな簡単なシュートも入らないんだ?』、『あーまたドリブルでボールを奪われた!』などと否定的な声掛けが沢山聞こえるチームもありました。お子さんにどのような環境下でサッカーをさせてあげたいか、イメージすると分かりやすいですよね。
また、学年ごとに活動をしているチームの場合は、それぞれのカラーもありました。監督や代表だけでなく、我が子の学年担当スタッフの指導の様子もしっかり見ておく必要があります。
②保護者の雰囲気
練習中や試合時に熱心にビデオを撮っている人や、中にはサイドコーチングをするお父さんがいるようなチームもあれば、車から子どもを降ろした後はお迎えまで戻って来ない保護者が大半のチームも。
自分のスタイルに近い保護者が多い方が過ごしやすいですし、また体験参加で見学している際に、親切に声をかけていただき、温かく迎え入れて下さる保護者が多いようなチームにはやはり魅力を感じるものですよね。
③子ども達の様子
挨拶やカバン・水筒の整列などのマナーが浸透しているか、またそれが自主的なものなのか、指導者の厳しい躾によるものなのかどうかも重要な要素です。他には試合の待ち時間をどのように過ごしているか、などを見ていました。
チーム戦績や卒団後の進路は育成の結果と比例するとは限らない
目に見えて分かりやすい戦績や進路に気が行きがちですが、とりわけセレクションチームにおいては強い選手、上手い選手を選んでいるのですからチームが強くなるのも進路が良いのも当然と言えば当然ですよね。
強いチームに入ったからと言って、我が子も上手くて強い選手になるかと言えば、必ずしもそうでないかもしれません。特に大所帯のチームなどは、一部の選手しか公式戦に呼ばれない、試合に呼ばれても出番がない、などといったことも発生するかもしれません。
『これだけは譲れない!』ポイントをベースに考える
いざ入会してみると、『思っていたのと違うな』とがっかりすることも少なくないかと思います。そんな時にも、『これだけは譲れない』と決めていたいくつかのポイントが合致すれば、他のことには目を瞑ることができる気がします。
ちなみに私の場合は、結果だけにこだわず、個人技術の成長を重視した指導内容を重要視していたので、大会や公式戦などでチームが勝てなくてもチーム選びを失敗したと感じることはありませんでした。
いかがでしたでしょうか? 数あるチームの中で、所属先を選ぶのはなかなか簡単ではないかもしれませんが、『近いから』、『友達が入っているから』などの理由にプラスアルファで選択基準をつけて、よりお子さんに合ったチーム選びができると良いですよね。
今月も最後まで読んで下さりありがとうございました。来月もお会いできるのを楽しみにしております。