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【中学サッカー進路特集】知っておこう!中学サッカー進路 基本のき

子どもがサッカーを続けていく中で直面する「中学サッカー進路」。気になっているサカママはもちろん、正直ピンときてない方も、その時のために基礎知識を押さえておこう!

中学生になったら、どこでサッカーを続ければいい?

中学生になってサッカーを続ける方法は、「中学での部活動」と「クラブチーム」に分けられます。クラブチームは、Jリーグクラブのアカデミーから、 各地域に根づく“街クラブ”まで、さまざまなレベルのチームが存在。また、いろいろな中学から選手が集まり、サッカー“専任”のスキルを持った指導者が 指導を担当。トレーナーやGK専門のコーチがいるチームもあります。

なお、東京都サッカー協会のホームページを見ると、2020年度の東京都の中学生年代の総チーム数は336チーム。部活動(中体連)が219チーム、クラブチームが117チームとおよそ2:1の比率に。ただし、この20年間では、主にクラブチームが増加し、部活動(中体連)のチームは減少傾向です。

 
※東京都サッカー協会HPより

部活動とクラブチームとの違いは?

両者の大きな違いは所属する組織が違うこと。中学の部活動は、全国の中学校体育連盟サッカー専門部の所属になります。「中体連」と呼ばれているのもそのためです。一方、クラブチームは、各地域のサッカー協会(FA)に所属します。また、クラブチームの全国大会、部活動の全国大会があり、それぞれで頂点を競います。

クラブチームに入るには、どうすればいい?

クラブチームには「セレクション」という選抜試験があります。東京を例に挙げると、FC東京や東京ヴェルディなど、Jリーグクラブのアカデミーは申し込みが殺到することも多く、有名私立中学の“お受験”のようになり、合格は高い競争率に。同様に、人気の街クラブも厳しい倍率となります。

セレクション内容はチームによってさまざまですが、基本的に選考はゲーム形式。「声を出せる」「技術レベルが高い」「フィジカルが強い」など評価される要素はチームにより異なるものの、テストである以上、しっかりアピールすることが重要です。なお、クラブチームにはセレクションを受ける必要がないチームもあります

 

クラブチームは学年ごとに活動

部活動は、どうしても年長の3年生が主体になりますが、クラブチームでは、U(アンダー)15、14、13のカテゴリーに分かれて活動します。また、各カテゴリーで大会も用意されています。クラブチームによっては、各カテゴリーに専任のコーチが付くこともあり、下級生であっても豊富な出場機会を得ることで、より多くの経験を積むことができるのです。

セレクションはいつから始まる?

セレクションの開催時期はクラブによって異なります。Jリーグクラブのアカデミーなどは、早いところで6年生の夏休みから始まり、年明けの1月まで開催されます。地域にもよりますが、街クラブを中心に10、11月がセレクションのピークといえるでしょう。

なお、クラブチームでは「練習会」といって、事前にチームの練習に参加できる機会が設けられています。普段の練習に参加することは、そのチームの魅力を肌で感じることができる貴重な機会。練習会の参加方法は各チームのHPに記載されています。

中学サッカーではどんな全国大会があるの?

クラブチームの全国大会は夏に開催される「日本クラブユースサッカー選手権(U-15)」、部活動の全国大会は「全国中学校サッカー大会」です。そして、クラブチーム、部活動のチームどちらも参加でき、真の日本一を競うのが「高円宮杯JFA全日本U-15サッカー選手権大会」。年末の12月に開催されます。

ちなみに、この大会で部活動のチームの優勝は東海大学第一中学校(静岡)が優勝した第3回大会まで遡らなくてはいけません。クラブチームは第4回大会から第32回大会(サガン鳥栖U-15が優勝)まで、実に28年間も優勝を続けていることになります。

 

毎週末リーグ戦を実施

中学サッカーでは日本各地で大小さまざまな大会が開催され、これらの出場権にも影響する「リーグ戦」が、各地域で1年を通じて行われています。このリーグ戦はほぼ毎週のペースで週末に行われ、ピラミッドのように階層化されています。要はJリーグがJ1、J2、J3と分かれているのと同じ構造というわけです。

中学でサッカーと勉強、両立できる?

部活動の場合、多くは夕方に練習が終わり、テスト前は活動が休みになるので、勉強時間は比較的とりやすいでしょう。一方、クラブチームの場合、自宅から練習場が離れていると、練習がある日は勉強時間が減ってしまうことも。練習が休みの日に塾を入れるなど上手く調整しているケースが多いようです。サッカーと勉強を両立するためには、小学生のうちから勉強時間を確保して習慣にしておくことが大事です。