「合宿なのにサッカーは少なめ?イギリスでの初合宿!」イギリスサッカー便り
みなさん、こんにちは!
ここイギリスでは再びコロナ感染が拡大していますが、活動前に必ず簡易テストをするなど感染対策に注意しながらサッカーの活動も行われています。引き続き気をつけながら冬を乗り越えたいと思います。
さて、先月次男がチームのサッカー合宿に参加してきました。日本では長期休みごとに合宿に参加していたのですが、ここイギリスではこれが初めて。サカママ歴10年くらいになりますが、この合宿前には私が(笑)とてもドキドキしました。今月のコラムでは、イギリスらしいなと感じたサッカー合宿を少しご紹介したいと思います。
合宿地は寄宿学校「ボーディングスクール」
イギリスでは、学期ごとにハーフタームという一週間の中休みがあるのですが、今回の合宿はそのハーフタームに実施されました。学校がお休みなので、ボーディングスクールと呼ばれる全寮制の寄宿学校の寮を利用して合宿するチームも少なくないようで、次男のチームでもイングランド南部のとある学校で2泊3日の合宿が行われました。ここがまたとんでもなく広大な敷地にある学校で…実は運転しながら学校内で迷いました(苦笑)。
合宿なのにサッカーは1日2~3時間?
合宿のスケジュールはざっとこんな感じです。
- 1日目
試合観戦(下のカテゴリーの)、昼食、5人制サッカー、プール、夕食、ダウン&分析タイム - 2日目
朝食、トレーニング、昼食、テニス、プール、ヨガ、夕食、ダウンタイム - 3日目
朝食、アクティビティ、昼食、プール、トレーニング
日本でサッカー合宿といえば、基本的にサッカーをたくさんする数日間で、大会に参加したり試合をたくさんしたり…だと思うのですが、スケジュールを見ていただいたらお分かりのように、今回の合宿ではいわゆる“サッカー”は1日2~3時間程度のみ。あとは、テニス、ヨガ、ジム、水泳などサッカー以外のスポーツをたくさんしたそうです。
次男のチームでは普段の平日練習も半分弱の時間はジムでの筋トレ、サッカー以外のスポーツ、S&Cトレーニングなどが組み込まれているのですが、合宿でもサッカー以外のアクティビティに時間をかけていたことにとてもびっくりしました。
とはいっても、全くサッカーに関係ない遊びをやっていたというわけではなく、プールではウォーターポロという水球のようなことをしたり、ラウンダーズと呼ばれる野球みたいな球技をサッカーボールでやったり…。ヨガでは瞑想をする時間があり、自分がサッカーの試合で活躍している姿を頭の中で想像するイメージトレーニングもしたそう。
サッカーという競技に対して、いろいろな角度からアプローチしていただいた3日間だったようで、頭も体もフル回転のとても新鮮で充実した合宿となったようです。
気になる合宿先での食事は?
今回の合宿で次男が少し心配していたことが食事です。イギリスに住んではいますが、普段の食事は日本人の私が準備するので、日本に住んでいたころと同じような食事をしている我が家。ですが郷に入っては郷に従えということで、とてもいい機会になると思いましたし、普段食事面でのサポートをしているサカママとしては一体どのような食事が3食出るのか、私はそこが一番興味津々でした。
では、実際どのような食事が出されていたかというと…。朝食はイングリッシュブレックファースト、昼食はパスタもしくはチリコンカルネ、夕食はロースト肉とたくさんの温野菜という、いわゆる典型的なイギリス料理だったそう。
ですがどれも美味しくいただけたようで、安心しました。ちなみに、イギリス料理といえばフィッシュアンドチップスを思い浮かべる人も多いかと思いますが、やはり最終日のランチに出たそうです(次男は全然ヘルシーじゃないやんと思ったそう笑)。
また、アクティビティやトレーニングの合間には、フルーツやシリアルバーが置いてあり、それを補食として自由に食べれたそうです。余談ですが、普段のトレーニングでも遠方から通っている選手も多いチームなので、車での移動時間に手軽かつ効果的にエネルギー補給をするために、バナナやリンゴを摂ることが推奨されています。ですので、私も普段からバナナとリンゴは常備し、行き帰りの車で手軽に食べれるよう準備しています。もちろんリンゴは丸かじりです。
今回は新しいチームに加入してまもない時期での合宿だったこともあり、チームメイトとの交流を深めるいい機会になったようです。イギリスらしく寮にはビリヤード台が数台あり、毎晩チームメイトとやったビリヤードにすっかりハマってしまうオマケつき。色々な異文化体験ができることも合宿のいいところです。
そして何よりこのイギリスでの初めての合宿から、まだまだもっとサッカーがやりたい!!と言って帰ってきました。イギリスでサッカーをするようになって、この“もっともっとやりたい!”と思って終わるということがよくあるように思います。その貪欲な気持ちを常に持って、これからも楽しんで頑張ってくれたらなと思います。