今年の夏はとくに重要！熱中症対策のギモンすべて解決！

2020-08-11

今夏は長かった自粛生活の影響やマスクを着用することから、熱中症のリスクが高まるとか！
そこで、熱中症対策に関するギモンを徹底解説。正しい知識を知って、猛暑を乗り切ろう。

そもそも熱中症はどうして起こるの？

高温多湿な環境下、体温の調節機能が働かず、
体内の水分や塩分バランスが崩れてしまうことが要因に

私たちの身体は汗をかいて蒸発させて体温を調節しています。しかし、気温が高く、湿度が高いと、体温を調節する機能がうまく働かず、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、熱がこもってしまうのです。その際に起こる頭痛やめまい、意識障害などの症状を「熱中症」と呼んでいます。

熱中症に、とくに注意しなければいけない時は？

湿度が高い日や風が弱い日

気温がそこまで高くない場合も、湿度が高いと汗をかいても蒸発しにくく、汗の量も多くなり、風が弱いと体温が下がりにくくなります。また、急に暑くなった日に屋外で過ごすと、暑さに慣れていないため熱中症になりやすいといわれています。

熱中症になると、どんな症状がでるの？

熱中症の症状の幅は広く、軽症から重症まで分類されています

日本救急医学会（熱中症に関する委員会）では、熱中症の症状を I度（現場での応急処置ができる軽症）、II度（病院への搬送を必要とする中等症）、III度（入院して集中治療の必要性のある重症）と分類しています。重症度を判定する際のポイントは、意識がしっかりしているかどうかです。少しでも意識がおかしい場合は、病院への搬送が必要です。

I度（軽症）
めまい、失神、気分の不快、筋肉のこむら返りなど
II度（中等症）
頭痛、吐き気、倦怠感、嘔吐など
III度（重症）
意識障害、けいれん、運動障害など

熱中症を防ぐために、気を付けることは？

「脱水」と「体温の上昇」を抑えること

日常生活では、まず暑さを避けることが大事。暑い日は決して無理をしないこと。外出する時は暑い日や時間を避けたり、日陰を選んで歩くようにしましょう。また、こまめに水分補給をすることも重要です。のどが渇く前に、１日あたり1.2Lを目安に飲むといいでしょう。大量に汗をかいた時は塩分補給も忘れずに。

熱中症対策としてどんな衣服を選ぶべき？

白色系の素材で、透湿性や通気性のよいものを

炎天下では、熱を吸収する黒色系の素材は避け、太陽熱の吸収の弱い白色系の素材を選ぶといいでしょう。また、透湿性や通気性のよい素材を選ぶのもポイントです。

運動時の熱中症対策のポイントは？

30分に1回以上、休憩をとること

運動時は、水分をこまめに補給して、休憩は30分に１回以上とるように心がけましょう。なお、水の中では汗をかかないと思いがちですが、水中でも発汗や脱水があるため、屋外プールでも注意が必要です。

子どもが熱中症かも。まずは、どうすればいい？

呼びかけに答えるかどうかの確認を

まずは、呼びかけに答えるかどうかを確認し、意識があるかを判断しましょう。意識がおかしい場合は、すぐに病院へ搬送を。軽度であれば、すぐに涼しい場所に移動して身体を冷やし、体温を下げることが大事です。その際、おでこや顔だけを冷やすのではなく、太い静脈がある脇の下や足の付け根の前面などを冷やすのがポイント。水分補給も大事ですが、吐いたり、吐き気を訴えている場合や意識がない時は、無理に飲ませないことです。