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教えて!カントク!カムイジュニアユース(埼玉県)福田拓己監督

「中学サッカー進路」について、サカママからの疑問に監督が答えます。ただ上手さだけを追求するのではなく、サッカーを通した人間教育の大切さについて、耳を傾けてみてください。

カムイジュニアユース
(埼玉県)
福田拓己監督

小学生のうちに中学サッカー進路はいつごろから考えるべきでしょう。

5年生から少しずつ関心を持ち始めるのが良いと思います。その際、保護者のみではなく、選手と一緒に進路について取り組んでいけるとよりいいかもしれませんね。選手も進路への取り組みを始めると同時にサッカーに対する意識が少しずつ良い方向に変わってくると思いますよ。

クラブチームにおける中学の部活動との違い、部活動と比較したクラブチームの良さとは何でしょう。

中学の部活動は、少年団が同じだったなど、同じ地域で以前からチームメイトだったメンバーとそのまま活動するのが大半だと思います。一方で、クラブは部活動よりも他地域から選手が集まっていて、初めて顔を合わせるメンバーも沢山います。地元のクラブに入れるとは限らないので、電車で通ったり、少し長い距離を自転車で通ったりと、今まで慣れ親しんだ街から一歩外に出ていく事も多いです。そういった点ではコミュニケーション能力の向上や社会経験には十分に繋がると思います。
あとは費用ですかね。部活動に比べたら、クラブでの費用は何倍もかかります。但し、その分選手がサッカーに打ち込める環境がクラブにはあるという事だと思います。それは専門的な知識を持った指導者から常時指導を受けられることや、週末の遠征、合宿、公式戦の試合数など、部活動よりもよりサッカーが日常生活の一部と感じられると思います。

中学年代の保護者のサポートについて、どういったことが大切か、また保護者はお子さんとどう向き合うことが大事だとお考えでしょうか?

「関わり過ぎず、関わらなさ過ぎず」だと思います。中学年代は思春期を迎える時期で、非常に難しい時期です。大人が思っている以上に自分で様々なこと考えていて、自分で決断をしようともがいている年代でもあります。そういった時に大人が細かく口出しをすると、いわゆる「反抗」をしてしまう子もいますよね。反抗してしまうと、せっかく自分でやろうとしていたこと、成功しそうだった事を放棄してしまう事が多いのかなと思います。でも迷っている時には大人のサポートを求めていることもありますし、まだ中学生なので間違った選択をしてしまう時もあります。だからこそ、「いつ声をかけるのか、どういった声かけをするのか」が重要だと思っています。関わり過ぎると反抗されてまったり、自立ができなくなる。関わらなさ過ぎると、間違った道へ進んでしまう時がある。よく子供の事を観察して、関わる時とそうでない時をしっかり見極めることが大事ではないでしょうか。

クラブチームでの活動と学業は両立できるでしょうか?

非常に難しい問題ですが、できると思います。しかし、両立できている選手は当クラブでも一部というのが現状です。そして両立できるかできないかは、選手自身の意識の問題だと思っています。実際、当クラブでも難関私立高校や公立高校に進学する選手がいます。そういった選手が他の選手に比べて活動を休んでいる数が多いわけでもなく、むしろテスト期間中でもしっかりと練習に参加しているケースがほとんどです。平等にある時間を各選手がどう使うか、勉強に対する意識の持ち方によって、それが行動に表れているのかなと思います。クラブでもその意識を変えてもらう為に、進路説明会や、通知表を回収し成績の推移などをデータ化して面談を行うといった取り組みを行っています。

中学年代の育成について、大切なことは何だとお考えですか?

サッカーを通して、人間育成をしていくことが最優先だと思っています。中学年代は多感な時期であり、周りにも悪い誘惑が沢山転がっています。「サッカーで成功する為に」「チームメイトの為に」などといったように、サッカーを通して、良いものと悪いものを区別していけるようになることで、普段の生活や学校での生活態度も改善され、それがサッカーへも好影響として返ってくるものだと考えています。

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