畑からピッチへ。汗を流しチーム力を育む農業部の取り組み【高川学園サッカー部をつくる日常】
高川学園高校サッカー部の広報部・花田です。
今回は、高川学園サッカー部を支える部署の一つ、「農業部」の活動、そして先日行われた新人大会について少しお伝えします。
畑で流す汗が、チームの絆と人間力を育む
高川学園サッカー部では、サッカーの技術向上だけでなく、人としての成長を大切にしながら日々活動しています。そのなかでも特に特徴的な取り組みを行っているのが農業部です。
農業部では、玉ねぎ、にんじん、サツマイモ、そしてお米など、さまざまな作物を栽培しています。種をまき、水をやり、草を取り、時間をかけて育てていく過程は、決して楽なものではありません。天候に左右されることもあれば、思うように育たないこともあります。しかし、そのなかで仲間と声を掛け合いながら工夫し、支え合う姿勢が自然と身についていきます。
また、農業部の活動は、単に作物を育てるだけではありません。
土づくりから始まり、苗の植え付け、水やり、草取り、生育の観察、そして収穫、出荷準備に至るまで、すべての工程を自分たちの手で行っています。
たとえば、苗を植えた直後は小さく頼りなかった作物も、日々の手入れを重ねることで少しずつ成長し、やがて収穫の時期を迎えます。その過程では、天候や環境による変化に対応しながら、「どうすればより良く育つか」を自分たちで考え、工夫する力が求められます。


こうした一連の流れを経験することで、目の前の結果だけでなく、過程を大切にする姿勢や継続する力が自然と身についていきます。また、自分たちの手で育てたものを最後まで責任を持って届けるという経験は、大きな達成感と自信にもつながっています。


特にお米の収穫は、部員全員で協力して行う大切な時間です。黄金色に実った稲を一束一束丁寧に刈り取り、まとめ、運び、次の工程へとつなげていきます。慣れない作業に苦戦しながらも、「あと少し」「こっちを手伝おう」と声を掛け合う姿は、まさにチームそのものです。畑で流す汗は、仲間への信頼や責任感を育てる時間でもあります。

また、収穫した野菜やお米を地域の方々にお配りすることもあり、地域とのつながりを創出するのも農業部の大切な役割です。自分たちの手で育てた作物が誰かの食卓に並び、「ありがとう」と言っていただける経験は、大きな喜びと誇りにつながります。支えてくださる地域の方々の存在を実感することで、感謝の気持ちも自然と育まれていきます。

サッカー以外にも自分の役割や居場所を持つことで、部員一人ひとりが責任を持って行動する力を養っています。ピッチの上だけでは見えない努力や経験が、確実に人間力として積み重なっていると感じています。

そして2月9日に行われた「令和7年度第18回中国高等学校サッカー新人大会山口県予選会」決勝では、前半28分にCKからDFが決勝ヘッドを決め、1-0で勝利しました。粘り強く守り抜いた末の1点は、チーム全員でつかみ取った勝利でした。これにより2連覇を達成し、3月に行われる中国大会への進出を決めました。
ピッチでの1点の裏側には、日々の厳しいトレーニングだけでなく、農業部で培った責任感や主体性、そして仲間を思う気持ちがあります。畑で仲間と協力しながら作業する時間が、試合での連携や粘り強さにつながっています。
畑で流す汗も、試合で流す汗も、すべてはつながっています。
これからも仲間と支え合いながら、高川学園サッカー部はさらに高みを目指し、成長を続けていきます。