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市立船橋高校【全国強豪校REPORT〜全国高校総体 北海道2023特集〜】

市立船橋高校【全国強豪校REPORT〜全国高校総体 北海道2023特集〜】

高校サッカーの夏、いつもの景色が戻ってきた。無観客、応援制限が解除された全国高校総体予選では、全国各地で大声援が選手たちを後押しし、熱狂の中、数々のドラマが生まれている。今回は市立船橋高校を紹介。

インハイ最多優勝校目標は「3冠」

市立船橋高校

千葉県/公立
[主な成績]●インターハイ(30回出場/最高位=優勝〈1987、88、98、2001、07、08、10、13、16年〉)
●選手権(23回出場/最高位=優勝〈1994、96、99、2002、11年度〉

チーム紹介

宿敵下し2年連続の夏の全国へ

インターハイ優勝回数9回は国見の5回を抑え最多だ。県決勝はプレミアでもしのぎを削る宿敵・流通経済大柏と激突。全国決勝でも相まみえたこともあるハイレベルな両雄の一戦はエースFW郡司のゴールなどで2点を先行した市立船橋が追いすがる流通経済大柏を振り切って3-2で勝利し、2大会連続の夏の全国大会出場を決めた。

「今年の子たちは、去年からプレミアに出ていたり、公式戦の出場経験が多い子たちが、比較的たくさんいる。そういう子たちがちゃんと力を発揮できれば、結果はついてくるんじゃないかと感じていた。予選を勝ち抜いて、全国大会に臨むことができるのは、すごく大きい」(波多秀吾監督)。今季の選手たちが掲げた目標は「3冠」。まずはその一冠目を初めて日本一を獲った地、北海道で掴み取る。

チームスタイル

切り替えの速さとバリエーションで勝負

 

「市船らしさ」と表現される「球際」「切り替え」「運動量」の部分は健在で、特に守備から攻撃の切り替えの局面で相手を上回り、今季のプレミアリーグでも得点を重ねている。そのうえで今年はボールを持って相手を崩したり、カウンターやセットプレーでも点が取れるなど、攻撃のバリエーションも豊富だ。波多監督も「一番大事なところは外さないで、そこの質を上げながらも、さらに戦術だったり、個人のタレント性だったりというのは上積みされている」と自信を見せる。

KEY PLAYER 郡司璃来(3年/FW)

大会注目ストライカー

市船伝統の「10」を背負うFWはタイミングの良い抜け出しに加え、ドリブルからのシュートも一級品だ。また、「感覚」や「ゲームを読む力」に優れており、今季のプレミアでもゴールを量産する。今大会は要警戒を受けること必至だが、「その中でも剥がせたり、負けないようにしていきたい」。

郡司璃来

TOPICS 01

「和以征技(わじせいぎ)」

中盤底から長短のパスで試合を組み立てつつ、ゲームを決定づける一発のスルーパスやミドルシュートからゴールも狙う市船の屋台骨。今年はキャプテンとしてもチームを力強く牽引する。

TOPICS 02

練習からバチバチ

中盤底から長短のパスで試合を組み立てつつ、ゲームを決定づける一発のスルーパスやミドルシュートからゴールも狙う市船の屋台骨。今年はキャプテンとしてもチームを力強く牽引する。

TOPICS 03

スタッフの中心は伝統を継承するOB

中盤底から長短のパスで試合を組み立てつつ、ゲームを決定づける一発のスルーパスやミドルシュートからゴールも狙う市船の屋台骨。今年はキャプテンとしてもチームを力強く牽引する。

PICK UP PLAYERS

太田隼剛(3年/MF)

茂田颯平

中盤底から長短のパスで試合を組み立てつつ、ゲームを決定づける一発のスルーパスやミドルシュートからゴールも狙う市船の屋台骨。今年はキャプテンとしてもチームを力強く牽引する。

佐藤凛音(3年/DF)

長谷川蒼矢

好きな選手はアーノルドと話す右SBは良質なキックが武器だ。プレミア第9節の青森山田戦では最後追いつかれたものの貴重な先制点をゲット。「全国でも得点やアシストにこだわりたい」。

取材・文・写真/石黒 登