実録!チャンスは巡ってくる。諦めない事の大切さ
サカママ・サカパパのみなさん、こんにちは。ライターのYUKARIです。
早いもので10月です。息子は中学生としての時間も折り返し地点を迎え、最終学年に向けて私の方が早くもソワソワし始めているところです。肝心な息子は「もしかして、中学も6年間あると思っている?」と言いたくなるような様子ですが…。
今回のコラムでは、クラブチームで切磋琢磨する息子のベンチ入りに向けた思いやその背景について書いていこうと思います。
同じように我が子がクラブチームに所属するサカママ同士、半ば冗談も交えて「競争社会」と称する事もありますが、そこをどういったメンタルで乗り越えていくかはそのチームでプレーをする本人次第。実は親が思っているよりもずっと単純で純粋な努力のもとにある世界なのだぁと思っています。息子をサポートする私の経験や感じた事という観点で読んでいただければ幸いです。
試合の度に一喜一憂していたメンバー発表
息子が所属しているチームでは、U13・U14の年代の間は予めAチーム、Bチームのメンバーが固定されるのではなく、試合(主に公式戦)の度にベンチ入りメンバーが発表されるというスタイル。
大抵が試合の前日(試合当日の朝の時もあります。)にアプリを通じて監督から発表されます。配信を待つ立場としては本番直前まで親子でドキドキしていますが、試合を重ねていくうちにある程度の先発メンバーは、息子なりに想定しているようです。そこで本人にとって一番気になるのが残りのベンチ入りメンバーに自分が招集されるか?ということ。
息子は今のところ固定の先発メンバーではないのですが、ベンチ入りするのは試合に出るチャンスがあるということで「自分はAチームのメンバーだ」という自信に繋がっているのでしょう。
試合に出る出ない以前に「メンバー入りできるかという点」がいつも気がかりなようです。もちろんその緊張感は親である私たち夫婦にとっても同じことですが、できるだけ本人の前では一喜一憂しないようにしています。
ベンチ入りしても試合に出られるとは限らない
幸い、息子はAチームのメンバーに招集される機会が多く、本人にとってもそれが少しずつ自信に繋がっています。ですが、1つの課題をクリアすると次のステップもクリアしたくなるのが人の性。ベンチ入りしたからには試合に出たい!という次なる目標ができましたが、そのハードルもなかなか難しい…。
試合に呼ばれ、片道2時間ほどかけて移動しても、1度もピッチに立たないまま帰宅する、ということもあります。応援に駆けつける保護者も、我が子の活躍を密かに楽しみにしていたりするわけですが、ベンチからの応援や動画撮影を担当する息子の姿を観て試合終了、ということもあるわけです。しかし、ここで親の方がガッカリしてはいけません。だって悔しい思いをしているのは当の本人なのですから…。
掴んだチャンスには全力投球
息子が招集された試合には可能な限り、夫婦で観戦に行きます。実際に現地に赴いて知ったのは、設定された試合の後に、対戦したチームの控えメンバー同士でトレーニングマッチ(以下、TRM)がセッティングされる機会があるということ。
試合後のグラウンドの利用状況にもよると思いますが、公式戦が行われた場合でも、そういったTRMが多々あります。これも、育成を目的とした双方のチームの指導者による配慮なのでしょう。その後に別の試合が組まれている場合は難しいかもしれませんが、ホーム&アウェーでリーグ戦が組まれている試合や、招待大会などはそういったゲームが積極的に組まれる、というのがこれまで応援観戦を経験してきている私の印象です。
そして、その時こそまさにベンチメンバーが自分をアピールできるチャンスの時。昨年、息子が覚醒したプレーを見せ、その後に先発メンバーに選ばれたきっかけもまさにそういった枠でのゲームでした。
人数が多いということは、より激しい競争社会に身を投じている、というイメージもあるかもしれませんが、出場する大会によっては2チームでエントリーできる、という利点もあります。その際、分けられたメンバーをみて「俺のチームはBチームか…」なんて子供なりに解釈することもあるようですが、試合に出られるチャンスがあることには変わりありません。チャンスがあればあとは全力で挑むのみ。
実際に息子のチームの先輩でも、普段はBチームをメインにメンバー入りしていたにも関わらず、Aチームの大事な決勝戦でベンチ入りを果たし、勝利に大きな貢献をした選手がいました。普段の練習でも監督やコーチの目に留まるようなプレーをしていたのかもしれませんが、その光る芽をちゃんと見つけて、チャンスを与える指導陣の姿勢にも、息子に大きな希望を与えたのは確かです。
我が子の気持ちを第一に全力で応援。
「強いチームでプレーしたい」。ジュニアユースセレクションにおいてチーム選びをする際、息子が一貫したブレなかった強い気持ちです。それはそれで素晴らしい心意気だと、親としては応援したい気持ちでいましたが、別の意味でその選択は「試合に出るまでのハードルが高い」チームを選ぶということでもありました。
「人数の多いチームはトップチームしか面倒をみてくれない」「Aチームに入れなかったら終わり」「試合に出てなんぼ」。ジュニアユースのセレクションキャラバンの過程で、様々なエピソードを耳にしたこともあって、「本当に強いチームでいいの?少しでも試合に出るチャンスがあるチームを選ぶ、という選択もあるよ」と、我が子を思うあまり、親の立場からそんな助言をしたこともありました。
それでも「強いチーム」を選んだ息子ですが、もちろん壁にもたくさんぶつかっています。悔しい想いもたくさんしているでしょう。そんな環境だからこそ、ベンチ入りできた時の喜び、試合に出場できた時の喜び、監督やコーチに褒められた時の喜びがさらなる努力へのモチベーションになっているのだと思います。可能性は無限大。いつチャンスが巡ってくるかわからないその瞬間に向けて、目標を失わずに全力で頑張って欲しいと思っています。
後まで読んでいただき、ありがとうございます。私の経験談が、誰かのお役に立てることを願って…。