サッカー上達への秘訣?上手な頑張り方と休息とは
みなさんこんにちは。6月に入り、我が家の息子も中学校生活のリズムにもようやく慣れてきました。前回のコラムではクタクタな中学校生活のスタートとお話しをしましたが、あれから自転車通学や部活動で体力がついた事もあって、生活リズムにうまく乗れてきたみたいです。
その為、最近の息子は疲れ知らずと言うか、小学校の頃に比べ頑張り方がすごく上手くなった様に感じています。その要因として、自分自身で休息する時間を確保するという事を学んだという点です。そこで今回は、小学生時代にサッカーを頑張りすぎて苦しくなって、休息を取る事の大切さを息子と一緒に学んだエピソードをご紹介します。
ONとOFFを切り替えて体調管理
中学生になってから、よりサッカーに夢中になった息子ですが、悔しい思いをする事も沢山増えて、練習中でも涙を流してしまう事もあるそうです。息子が所属するチームは人数も多く、その分ライバルも沢山増えて「負けたくない!」という思いが、これまで以上に強くなった様に感じています。
小学生の時よりも帰宅時間も遅いので、外で自主練を行う事が少なくなって、頭の中でシミュレーションをしながら室内でボールを使い動いたり、「今日は疲れているからのんびり過ごそう」といった感じで休息したりと、自分なりに工夫してONとOFFの日を作ってサッカーに取り組んでいます。
スクールの日をすごく楽しみにしていて、スクールが終わった帰りにも「早く次のスクールにならないかなー」と言うくらいです!笑。このハードな環境の中でも以前に増してサッカーに夢中になっているのは、楽しいは勿論ですが息子に余裕が出来てきたからではないのかなーと感じました。
頑張る事は無理をする事?
そんな息子を見ていて、今思うと小学生の頃は「頑張る事は無理をする事?」となってしまっていたのかもと思うエピソードがあります。ある時、小学校の担任の先生から電話があって「〇〇君、お休みの日はちゃんと休めていますか?」と…。
詳しく話を聞いていくと、授業中にボーっとしていたり、落ち着きがなかったり、イライラしがちで、お友達とのトラブルも以前よりも増えたとの事。先生から見ると、とても疲れていると…。土日は遠征や試合でサッカー尽くしの週末。そのスケジュールの中で宿題をするなど、なかなかゆっくりと休む事が出来ていませんでした。
小学生の頃の息子はどちらかと言うと、体力もない方で疲れるとよく体調を崩したりもしていました。ただ、サッカーが大好きだしとにかく負けず嫌い。同じ時間、同じ活動をしていても体力は人それぞれで、まったく疲れない子も居れば、そうでない子も居る。
サッカーをしている子達はみんなこんな生活だろうし、なにより本人が何にも言ってくる事もなかったので疲れてはいるだろな〜とは思っていても、私も特に気にしてはいなかったのですが、今思うとあの時の息子には休む時間が必要だったのかも知れません。
サッカーが義務化していた?
今でも覚えているのですが、ある時息子がさり気なく言った言葉「サッカー行かなくちゃ…」です。「サッカー行きたい」ではなく「行かなくちゃ…」という言葉。普段だったら何気なく聞いていたと思われるこの言葉も、学校の先生から話しを聞いていた事もあったので、この時はすごく重く聞こえてしまいました。
息子の中では頑張る事は無理をする事になっているのだと感じました。表情も痛みを我慢していたのか険しく、いつもの楽しみといった顔ではありませんでした。ちょうど成長痛もあって、体は悲鳴を上げていたのかもしれません。
そして無理をし続けた結果、足の怪我が悪化し、しばらくサッカーを休む事になりました。本人に話しを聞いてみると正直、体全体が怠いし痛いと…。ただ、息子の他にも足が痛くてもサッカーをやっている子はいる!みんなに負けたくない!無理して行く事は頑張っている!と息子の目には映っていたのだと話を聞いていて感じました。
分からなくもないのですが、痛みも疲れの度合いも人それぞれ…。自分だけ痛いからって休むのは絶対嫌だったそうです。でも、無理を押し通して怪我をしてサッカーが出来なくなってしまったら1番辛いのは息子本人です。まだ幼い事もあり、自分の体を知る事やセーブをする事も出来ていなかったのだと思います。時間が経ってから、あの時は正直、体の疲れと足の痛みでサッカーが楽しめていなかったと話していました。
休息する事の大切さ
私も気付いていたのであれば「少し休めば?」と声を掛けるべきだったかなー?なんて思った時もありましたが、あの経験があったから今では自分の体をちゃんと分かってきている様で、無茶はしなくなりました。
身体が不調だと当然良いプレーも出来なくなり、楽しくない。こんな本末転倒な経験から無理をしてもプラスにはならないと学んだのか、休む練習もだいぶ上手くなってきました。最近はハードながらも休む事がきちんと出来ているので、怪我(痛み)もぐんと減っている様です。
そして、これはよく息子が言うのですが「俺、休んだ後ってなんかサッカーの調子がいんだよねー!」なんて言っているので、休む練習も息子にとっては上達への近道となっている様です。上手く行くと当然「楽しい」にも繋がるので、こんな風にONとOFFを切り替える事は大事なんだなーと息子を見て思いました。
自分のペースを把握する大切さ
スポーツをしていると、何かと「頑張れ!頑張ろう!頑張ったね!」なんて言葉も沢山聞きます。頑張る事はすごくカッコイイし素敵で大事な事だと思います。ただ、頑張り方を間違えると楽しいはずの物が苦痛へと変わってしまう事もあるかもしれないので、自分のペース(体力)を把握して楽しいが壊れてしまわない頑張り方ができると良いのではないかなーと思います。
サッカーの練習=ボールを使って体を動かすと思いがちですが、休息を取る練習もサッカー上達への秘訣なのかもしれませんね!