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アメリカのクラブチームに入団、初めての大会遠征へ!

アメリカのクラブチームに入団、初めての大会遠征へ!

サカママの皆様こんにちは。新学年が始まり早一か月、学校にサッカーに気が張っていた子供達にもそろそろ疲れが見える頃でしょうか?ゴールデンウィークも練習試合や遠征などサッカー漬けだった、なんてご家庭もいらっしゃるのではと想像します。

今回は、現在アメリカ在住で、16歳の息子が所属しているチームでのサッカー遠征の話を書こうと思います。日本のサッカーと比べて「こんなところが違う!」など、楽しみながら見て頂けたらと思います。息子がアメリカでサッカーをすることになった経緯は、以前のコラムをご覧ください。

送迎であっという間に過ぎるアメリカでの毎日

我が家ではすでに渡米している息子たちと、日本に残っている私たちとで一年弱の間、日米で離れて二重生活を送っていたのですが、春からついに私も生活のメインを日本からアメリカのカリフォルニアに移しました!

母親と離れて生活をしていた息子は、料理や掃除などの家事や愛犬のお世話も頑張っていたようで、自主性や自立心が鍛えられたのかと思い喜んでいたのも束の間、私が来た途端に家事をほとんどしなくなってしまい、結局は元通りの息子に戻ってしまいました 笑。

カリフォルニアでの生活はというと、ハイスクールになっても車で送迎することが当たり前なので、平日は学校への送迎、週末はクラブチームの公式戦であちこちに移動し、子どもの送迎だけで毎日があっという間に過ぎてしまいます。

チーム加入後3か月で参加した大会遠征

所クラブチーム第一回目のの大会遠征へ

さて、息子の学校は5月が年度末。所属のクラブチームも同じく今シーズンの終盤に入っています。今年度息子のチームが参加する大会は3回あり、今回は1回目の大会となる、昨年12月に開催された「MLS Next Flex show case」のお話をしたいと思います。

この大会は同じカリフォルニア州内での開催にも関わらず、飛行機に乗って4泊5日の遠征。遠征費用は飛行機代、大会参加費、宿泊費、食事代など全て込みで約$1,500でした(当時の日本円で約20万円程度)。

将来の進路が決まる大切な大会

今回参加をした大会名は「MLS Next Flex show case」。「MLS Next」とはアメリカのメジャーリーグサッカーのことです。また「show case」とは、大学スカウトに見てもらう大会という意味を持ち、逆に大学側からすると良い選手を発掘してスカウトするための大会となります。

参加をするのはMLS Nextリーグ所属チームの中のU15~U19(15歳から19歳までのカテゴリー)までの全年代となります。息子はまだU16なので今年はスカウトなどは気にせずに、とにかく楽しんでプレーができればそれで良いのですが、年代が上がると大学への進路に関わってくるため、とても重要な意味を持つ大会になります。現に所属チームのU17の選手は大会終了後に大学からのスカウトがあり、早くも進路が決まったそうです!

大会に参加をしている期間は、学校を欠席することになるためMLS Nextからの書類を学校に提出。書類の内容は、本大会には「ユースナショナルチームのスカウトや300以上の大学からのスカウトが見に来るため、選手の今後のキャリアにとっても重要な意味がある」などと書かれてあり、授業の欠席に対する学校側への理解を促す内容になっていました。そのお陰か学校の先生方やクラスメイトたちも、息子がMLS Nextでプレーをすることを理解し、温かい目で応援してくれていたようです。

遠征中のホテルで設けられた勉強の時間

遠征中に滞在したホテルでの話です。部屋は3人一部屋で、スターティングメンバー・サブメンバー・ポジションごとの部屋割りでした。オフの日の外出は禁止されていたものの、ホテルの中ではチームメイトとプールで遊ぶなどリラックスして自由な時間を楽しんだようです。朝晩はホテル内で食事をし、ランチはボランティアの保護者にファーストフード店のサブウェイなどからサンドイッチなどを調達して頂きました。

ファイナル(日本で言う期末テスト)が近かったため、遠征中のホテルでは勉強時間が設けられていたそうです。アメリカのハイスクールは、テストではなく提示されたテーマを子どもたちなりに調べ・考えたことを発表するプロジェクトで成績の評価がなされるのですが、そのプロジェクトに向けて各々自習に取り組んだようです。中にはお昼寝の時間になっていたチームメイトもいたとか笑。

各選手には最低プレー時間の保証がある

息子が日本でジュニアユースに在籍していた時は、遠征と言えば朝から夕方まで試合三昧だったのですが、アメリカのチームでは1日1試合のみとなり、今回のような連日の大会の場合は、中1日がオフの日もあります。今回は事前にチームから案内があり5日間のうち3試合があることと、その中で参加した選手には最低でも3試合の中で90分のプレー時間を確保するという保証がありました。

大会最終日のエキシビジョンマッチに盛り上がる

大いに盛り上がったエキシビジョンマッチ

大会最終日には今シーズンのこの大会で活躍している選手が各チームから選出され、エキシビジョンマッチが開催されました。この大会に参加している選手たちもコートの脇で観戦をし、応援や歓声で大いに盛り上がったようです。

またそこには大学スカウトや、USAナショナルチームのコーチなどが一斉に集結して選手を品定めしていたそうなので、いかに選手たちのこれからの進路に向けてこの大会が重要なのかが分かりますよね。

環境は違っても楽しめたことが良し!

今回はアメリカ版サッカー遠征の一部をご紹介しましたが、日本との違いはいかがでしたでしょうか?もちろんチームによっての違いもあるので一括りにできない部分もあると思います。

息子がチームに加入してから、3か月足らずでこの遠征に参加をすることになりました。ポジションチェンジを自ら申し出たのが幸いして、ベンチを温めていた状況からいきなりスタメン選手に抜擢。その中でも英語でチームメイトともコミュニケーションを取り、十二分に遠征を楽しんで帰ってきたようです。

日本とは違う環境の中でたくましく存分にアメリカでのサッカーを楽しんでいる息子の姿を見ていると、日本にいた頃は試合では成果や成長ばかりに気を取られていた私も「サッカーやチームメイトとの時間を楽しめていたならそれで良し!」と思えるようになったから不思議です。

5月に今シーズンの終盤を迎えるアメリカのサッカーチーム。これからは来シーズンの活躍の場を考えて移籍をする選手もいます。また次回以降のコラムでは、そのようなお話もさせていただければと思います。

今月も最後まで目を通して下さりありがとうございました。また来月お会いできるのを楽しみにしております。

大日本でもアメリカでも楽しめることが一番

WRITER PROFILE

Kyoko
Kyoko

上からヨーロッパ、日本国内、アメリカに居住中の3姉弟のママ。2022年の夏から末っ子がアメリカのユースサッカーで奮闘中です。国内外、様々なチームを渡り歩いてきた中での気づきや学び、アメリカサッカー生活などを等身大の目線で綴っていきたいと思います。ちなみに自身の楽しみはアダルトスクールでの様々な国のクラスメイトとの交流。

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