スポーツから学ぶ、社会で役立つチカラ! VOL.1
「スポーツ×教育」の観点から、育成、教育、マネジメントに関わるあらゆる大人たちに向け発信している「SPODUCATION」(https://spoducation.jp)。サッカー選手をはじめとしたアスリート、指導者、有識者たちによるセミナーを毎月オンラインで開催しています。新連載「スポーツから学ぶ、社会で役立つチカラ!」では、過去のセミナーの中からサッカーキッズを育てるサカママに向け、厳選してダイジェストでお届けしていきます!
名波浩×佐藤寿人│「リーダーシップの資質と無敵の組織論」
現役時代は日本を代表するストライカー、司令塔としてチームを牽引してきたお二人が考える組織の活かし方と「リーダーシップ論」とは?(※ 2021 年2月に収録)
名波浩(ななみ ひろし)
1972年生まれ、静岡県出身。大学卒業後、ジュビロ磐田に入団し黄金期を築いた。フランスW杯で10番を背負うなど、長らく日本代表も支えた。1男3女の父。
佐藤寿人(さとう ひさと)
1982年生まれ、埼玉県出身。ゴールの嗅覚と裏への抜け出しを武器にゴールを量産した点取り屋。J リーグ通算得点数の歴代最多記録を持つ。3男の父。
セミナーの一部をダイジェスト紹介!
──今日は「リーダーシップに求められる資質」というところで、まさにお二人にはチームのリーダー的な存在というイメージが強いと思います。
名波 監督というのは間違いなくリーダーシップをとらなければならない立場だとは思います。元日本代表のオフト監督が個人的に教えてくれたのは「6・2・2の法則を忘れるな」ということでした。60%は最初からこちらを向いてくれる。20%はいろいろなことで悩んでこちらを向いてくれない。そして、浮動層の20% がいる。最後の20%を自分の方に持ってきて、8割くらいのチーム作りができれば間違いなくチームはうまくいく、ということでした。
佐藤 なるほど。すぐメモしました。
名波 (笑)。これは学校、社会、どんな局面でも使えると思います。
佐藤 僕は選手側として、キャプテンをやらせてもらう時間が長かったのですが、チームに30人いると、そのシーズンで全員が幸せになることってないんです。
名波 そうですね。
佐藤 15、6人くらいが常に試合に出続けて、少し出場できる人が数名、全く絡めない人も10人くらいいます。それぞれ考えていることや、ストレスを感じていることも全然違うので、いかに一つの目標に向かってベクトルを合わせていくのか。いろいろな状況に置かれている選手をしっかり把握するのは、すごく大事なことだと思います。
名波 なるほど。もし佐藤さんがキャプテンのチームの監督をやらせてもらえるのなら、佐藤さんには、いわゆる僕の“工作員”になってもらうと思います。
佐藤 え? 工作員? スパイってことですか!?
明日から実践したい! 名言PICKS
●「ダメ」という言葉ほど、線引きが簡単で信頼を失う言葉はない(名波)
●「6・2・2 の法則」は学校、社会でも、どんな局面でも使える(名波)
●各々が今置かれている立場を自覚して、チームの中での立ち位置を明確にしながらやっていけば、組織は絶対にうまくいく(名波)
●世代で考え方は全然違う。年代に合わせた落とし込みをする必要がある(名波)
●リーダーとしてどれだけ自分以外の人に興味を持つことができるか(佐藤)
●一つの目標に向かってベクトルを合わせるには、いろいろな状況に置かれている選手をしっかり把握することが重要(佐藤)
●腹を割って話さないと伝わらない。いい時だけではなく、結果が出ない時も含めて、常に「向き合う」ことが大事(佐藤)
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