ジュニアサッカーの6年間、親子で学んだ3つのこと
こんにちは!中1の息子の母、村井初美です。
普段はマザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャーとして、子育て中のお母さんのコミュニケーション力を高める講座やママや子どもの夢を叶えるサポートをしています。
さて、今年中学にあがった我が家の長男。3月に小学校を卒業し、6年間続けてきたクラブチームもそれに伴い一旦卒団しました。中学のクラブ活動がまだスタートしていないので、6年ぶり?!くらいに土日をのんびり家族や友人と過ごしています。今回は、この6年間を通じて母子ともに成長できたなぁと思うことと、サッカーを続けられた秘訣を綴っていきたいと思います。
サッカーを通して得られるものはたくさんある!
皆さんは、サッカーの習い事を通してなにを得たいと思っていますか? 技術の向上、体力をつけるため、将来プロ選手になって活躍するため…などが多いかもしれませんが、サッカーの練習を通じて得られるもの(ベネフィット)って他にもたくさんありませんか?
物事を何か続けてやろうとする場合は、この何につながるか、例えば、ゴールを決めること、大会で優勝すること、目標のチームに入ることでもいいのですが、ここをたくさんの視点とたくさんの未来への繋がりを見つけて紐づけられていると、目の前の起きる現象に一喜一憂しなくなります。
6年間の学び①仲間・集団意識
私達親子がこの6年間で特に学ばせてもらえたことの1つ目は「仲間・集団意識」です。アフリカのことわざで、「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」という言葉があるのですが、この言葉を実感できたのもサッカーでした。
サッカーでは、一人一人の技術が劣っていても、チームプレーがうまければ強いチームにも勝てることがあります。また、息子の場合は、低学年の頃は足の速さだけで一人で持っていけたゴールも、中学年になるとだんだん難しくなってきました。この頃から他者との関わりをコーチからも指導いただくようになり、少しずつですが意識できるようになってきたように感じます。
ハーバード大学の研究では、「社会にでてから成功している人の共通点はいい人間関係を築ける人である」との調査結果がでています。いい人間関係=人との関わりやコミュニケーションスキルです。コミュニケーションスキルと言っても、ただ言葉だけではなく表情、動作などを読み取る力も含まれてきます。
サッカーでは声を出し合ってプレーするのはもちろんですが、アイコンタクトや相手の先の行動を見通してのパスも必要ですし、その日の仲間の体調などを瞬時に判断してプレーすることも求められます。チームメイトと一緒に練習や試合を重ねていくことで、人との関わり方や人のことを知ろうとする力もついたように感じます。
6年間の学び②失敗の経験値
そして2つ目は、「失敗の経験値」です。親はつい失敗から子どもを守ろうとしますが、実は失敗や負けるという経験からの方が学ぶことが大きかったりします。6年間で何百と試合を重ねてきましたが、その中で得られたものは失敗も負けも含めてかけがえのない経験です。経験の価値に、良い悪いもありません。そこから何を学びとって何を明日に繋げていくのかが大切です。
この6年間で、悔しい気持ち、嬉しい気持ち、どうにもできない感情、惨めな気持ち、人のことを応援できる気持ち、たくさんの感情を経験することができました。失敗して当たり前、重要なのはそれをどう活かすか、そんな心で見守ってあげれば、きっと将来どんなことがあってもくじけない強い根っこができあがるはずです。
6年間の学び③人の力に頼ること
最後は「人の力に頼ること」です。これはどちらかと言うと、ママである私の学びでした。日本ではまだまだ一人でがんばる真面目なママが多いように思います。他人に迷惑はかけてはいけない、周りと同じじゃなきゃ!という無意識レベルでの感覚ってありませんか?
ですが、振り返ってみると私自身たくさんのママの協力があったからこそサッカーを続けることができたんだなと思うことがあります。送り迎えを始め、きっと一人だと息子が続けたいと言ってもどこかで無理が生じていたでしょう。
車の運転が得意なママ、子どもへのサポートが上手なママ、サッカーのルールに詳しいママ、お料理が得意なママ…。自分ができそうもない時は得意な人に任せてみる、その代わり自分ができることは率先して行動する、そうやって頼るということができるようになったのもサカママを通した学びだったかと思います。
子どもがサッカーを続けるためには、保護者のサポートが必要な場面も多くあります。だからこそ、ママもしんどくなったら他の人にヘルプを出してみてくださいね。親子で楽しくサッカーが続けられるといいなと思います。