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森重真人選手(FC東京)と一緒に考える!コロナ禍における正しい熱中症対策

5月に行ったサカママオンラインイベント「熱中症対策 presented by KIRIN」。FC東京の森重真人選手をゲストに迎え、キリンビバレッジ株式会社小川絵里子さんが、正しい熱中症対策についてレクチャーしてくれました。ここでは、とくに知っておくべきポイントをピックアップ!

森重選手は食事からも熱中症対策
塩分を含む汁物を積極的に!

-まずは熱中症について教えてください。

小川さん(以下、小川) 体内に熱がこもったり、急激に汗をかくことで体内の水分・塩分が奪われたりします。これが全身に影響を及ぼし、けいれん・めまい・湿疹・頭痛・吐き気など多くの症状をあらわすのが熱中症です。

-森重選手はプロとして高いレベルでプレーし続けるために、どういった熱中症対策を行っていますか?

森重選手(以下、森重) 練習や試合中に水分補給をするのはもちろん、朝からスポーツドリンクのペットボトルを持ち歩いたりと、サッカーをしていない時も常に水分補給を心がけています。また、汁物からも塩分がとれるので、食事をする際は味噌汁やスープを積極的に取り入れていますね。

小川 汗をかいた時には水分だけではなく塩分も失われています。練習中に汗をかいて服を見たら塩が吹いていたことってありませんか? それは汗から出ていたものです。ですので、熱中症対策の水分補給として水やお茶を飲むのでは防げないことも。森重選手は、しっかり塩分もとっているので素晴らしいですね!

-ちなみに、これまでのプロ生活で熱中症の怖い体験をしたことは?

森重 試合中、前半の終わりくらいに、手の先がしびれて、手に力が入らなくなる感覚になったことがあります。初めての経験だったので、どうしたんだろうと思って…。ハーフタイムになったのでドクターに伝えたら、脱水症状が出ていると言われて。すぐに水を浴びて身体の体温を下げ、スポーツドリンクを飲んで塩分を、バナナを食べて栄養補給をし、なんとか助かりました。ハーフタイムがなかったら、ちょっと危なかったなって。改めて熱中症の怖さと水分補給の大切さを認識しました。

-それは、夏場のナイターですか?

森重 そうです。すごくじめじめしていたので、スタッフ陣やドクターからも注意喚起があったので気を付けてはいたのですが、そういう状態になってしまって。本当に“こまめな水分補給”が大事だと思いましたね。

小川 熱中症の症状には、他にもめまいや立ちくらみ、頭痛がするなどといった症状があります。森重選手の症状もかなり危険なレベルにあったと言えますね。そうした際は、風通しの良いところで身体を冷やすといった応急処置をしっかりとることが非常に大事です。

 
熱中症対策について教えていただいたキリンビバレッジ株式会社の小川さん。熱中症アドバイザーという資格も所有!

熱中症は7・8月の発生が8割
気温が低くても、湿度が高い時は要注意

-水分不足などが起こるとプレーにはどのように影響しますか?

森重 疲労レベルにもよりますが、試合後半の中頃になると、足がつることがありますね。また、重度の水分不足になると、身体が動かなくなったり、頭がボーッとしてプレーの判断が遅れたりもしてくるのかなと思います。

小川 まさに身体の機能にも影響を与えてしまうのが熱中症の恐さでもあります。サッカーのプレーにも支障がでてしまうということも頭に入れながら、しっかりとした水分補給を心がけてほしいと思います。

-やはり熱中症は7・8月に発生することが多いのですか?

小川 1年のうち、7・8月の発生数は8割を占めています。毎年、年間で5万人以上の熱中症患者が搬送され、災害レベルの猛暑だった2018年には、9万人以上も熱中症患者が発生していたという事実もあります。

森重 なるほど。だからこそ、気温が上がる前の時期から、正しい知識を身に付けておくことが大切なんですね。熱中症はどんな時に起こりやすいのでしょうか?

小川 一般的に25度を超えると熱中症患者が発生し、30度を超えると死亡者数が増え始めると言われています。ただ、気温が高い時だけに起こるわけではなく、気温が低くても湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、熱中症のリスクが高くなります。例えば、気温が25度以下でも、湿度が80%以上あれば注意が必要になってきます。また、急に暑くなる時期も、暑さに身体がなれていないので、熱中症にかかる人が多くなるとも。ですので、そんなに暑くないから大丈夫と油断せずに、25度を超える日は、水分をこまめにとるように心がけてほしいと思います。

森重 僕が熱中症の危険を感じたのも、気温より湿度が高かった時ですからね。改めて湿度もポイントだと思いました。

-どんなシーンで熱中症は起こりやすいのですか?

小川 屋外に長時間いる時はもちろん、炎天下の時は、歩いているだけでも直射日光やコンクリートの照り返しの影響をうけてしまうので熱中症のリスクが高まります。また、自宅で熱中症になる人も増えているので、自宅にいる時は部屋の温度を気にかけて、28度を超えるようなら冷房や扇風機を利用したり、カーテンなどで日射を遮っていただければと思います。車内、学校の校庭や体育館など高温多湿の場所、その他イベントの時にも熱中症は起こりやすいので、あわせて注意してほしいですね。

スポーツドリンクを選ぶ時は栄養成分表示の食塩相当量をチェック

-熱中症対策に欠かせないスポーツドリンク。選ぶ時に気を付けることは?

小川 飲み物の栄養成分表示には、食塩相当量がパッケージの裏に記してあります。100mlあたりの食塩相当量が0.1~0.2gが熱中症対策の水分補給に必要な量だと言われているので、スポーツドリンクを選ぶ際に参考にしてみてください。

森重 塩分が入っているかはチェックしていたのですが、100mlあたりというのは知らなかったので勉強になりました。チェックする項目が増えましたね。

 
「スポーツドリンクを選ぶ時には、塩分が入っているかをチェックしています」と森重選手。

-水分補給をする際、適温ってありますか?

小川 体調によって変わってはくるのですが、運動中の水分補給は冷たいほうがいいと言われています。冷たいと深部体温を下げる効果があり、胃にとどまる時間が短くなって、小腸に素早く移動するからです。ただ、くれぐれも体調にあわせて摂取してくださいね。

森重 なるほど。自分にあった飲み方でいいってことですね!

小川 それと、運動時の熱中症対策には、30分に1回程度の休憩を挟みながらこまめに給水を行うことが大切です。運動前と後で体重を測ることで失われた水分量もわかるので、もし減っている場合には運動後にリカバリーすることも重要です。

森重 試合前と後、体重は毎回測っています。試合後は3kg程減るのですが、いつもより減っているなと思った時は、多めに水分をとるようにしていますね。

-最後に森重選手から子どもたちにメッセージを!

森重 今、サッカーをする機会が少なくなっているかと思いますが、逆に、こういう時期をチャンスだと捉えて、サッカーに必要な知識をたくさん身に付けてほしいと思います。僕自身、サッカー以外のことも勉強してプレーに役立てたいと思っています!

熱中症になった時は、身体のどこを冷やすといい?

 

冷やす場所は、首、脇の下、足の付け根です。この3か所には大きい血管が通っているので、ここを冷やすことで効率よく体温を下げることができます。氷をしっかりあてることがポイントです。なお、明らかに症状が出ている際にはこの3か所に加えて、全身を冷やすような応急処置を。風通しをよくして、な るべく涼しい環境にするのも大事です。

熱中症対策にオススメのドリンク3選

 

キリン 世界のKitchenから ソルティライチ
ライチのみずみずしさを味わいながら水分と塩分を同時においしく摂取できます。

●500ml 143円(8%税込)
※食塩相当量0.11g/100ml
※果汁10%、グレープフルーツ含む
詳細はこちら https://www.kirin.co.jp/softdrink/kitchen/

 

アミノバイタル® GOLD 2000ドリンク
必須アミノ酸を2000mg配合したナトリウムも摂取できるスポーツドリンクです。

●555ml 140円(8%税込)
※100ml当たり41mgのナトリウムを配合
※食塩相当量:0.1g
詳細はこちら https://www.kirin.co.jp/softdrink/aminovital/

 

KIRIN LOVES SPORTS(キリン ラブズ スポーツ)
ナトリウムに加え、アルギニンとシトルリンを配合。運動前から飲むことですばやくスポーツモードに導きます。

●555ml 124円(8%税込)
※100ml当たり50mgのナトリウムを配合
※食塩相当量:0.13g
詳細はこちら https://www.kirin.co.jp/softdrink/lovessports/