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自粛期間を親子で過ごす、サッカーのある生活

自粛期間を親子で過ごす、サッカーのある生活

新型コロナウイルス蔓延の中、休校は勿論、サッカーの活動も休止が続いているかと思います。運動不足や試合勘が鈍ってしまったり、心配ですよね。
そして何より、サッカーキッズもお母さんもストレスはたまっていませんか?
自分のストレスとも向き合いつつ、活動再開に向けて、少しでも子どもたちのメンタルを支えてあげられたらと思います。

活動休止に休校。中学生サッカー少年の3月

我が息子、長男はこの春から中学2年生。
サッカー無くしては生きていけないくらい、毎日ボールに触っています。

中学年代になってからは、週5練習、試合の日々。雨天決行も当たり前。休校よりも、サッカー活動休止の方がショックだったかと思います。

中学校は3月から休みだったので、日課として朝9時からサッカー仲間と公園で練習をするように。
ランニングや、狭いエリアでのボール回し、ミニゲーム、リフティングゲームなど2~3時間は身体を動かしています。

そこに集まったのは小学校時代のサッカー少年団の仲間たち。学校、部活、クラブチーム関係なく、久しぶりのメンバーが集合しているので、個々の特徴や関係性、パスの回し方などが懐かしく、何より純粋にサッカーを楽しむ姿は微笑ましいものです。

久しぶりに会う距離感を埋めるように話し、じゃれあいながら、絆を深める時間は、長男にとって欠かせない時となっているのでしょう。

さて、本来ならば春休みはクラブチームの遠征で2週間ほどブラジル生活をするはずでした。
サッカー王国ブラジルでの、現地サッカークラブとのマッチアップ、交流を含めて楽しみにしていましたが、新型コロナウイルスの影響により、遠征は延期に…。もちろん、大会や試合なども中止になってしまいました。

そんな中、クラブチームの好意によりグラウンドが開放され、3月半ばには練習が一部再開されました。
サッカーができる喜びを感じつつも、足元の精度、体力、ミートの強さ、体幹、間合いなどの感覚が衰えている実感ばかりだったそうで、久しぶりの練習では1時間がハードに感じてしまうこともあったとか。

そんな風に一時はクラブチームのメンバーに会い、汗を流すことで気分転換ができていましたが、クラブユース連盟から活動自粛要請が出たことで練習は中止に。中止期間は延長に延長を重ね、現在もいつ再開できるかわかりません。

そこで、練習再開までの間、スタミナをつけるために低酸素高地トレーニング「ハイアルチ」のジュニアトレーニングに入会しました。

低酸素高地トレーニングに挑戦!

トップアスリート、Jリーガーが実践する低酸素高地トレーニング。「ハイアルチ」は、酸素濃度が低い2500mから3000mの高地空間が作られたトレーニングスタジオで、瞬発力や持久力を鍛えることができるんです。

トレーニング

長男が取り組んだメニューは…
俊敏性を鍛える「アジリティートレーニング」、瞬発力を高める「プライオメトリクストレーニング」、そして個々に課題を与えられるランニング。
30分で2時間分の効果が期待できる上、足に対するストレスも少ないため、成長痛の予防にもなるとか。新陳代謝の良さが羨ましくなるような滝汗をかきながら、トレーニングに励んでいました。
現在は、関東の店舗は5月まで休業となってしまったのですが、汗をかく爽快感を味わえたことはスポーツ男子にとってとても良い機会になったんじゃないかなと思います。

お家時間の過ごし方

チームの活動休止、トレーニングスタジオも休業となった今、新小学1年生となる次男も一緒に、お家時間が増えています。

我が家のお家時間はこんな感じ…

●サッカー関連本を読む!特に選手のリアルな声がわかる書籍を読んでいます。
●キャプテン翼など、サッカーアニメを見る!
●海外、Jリーグの試合を見直す!往年のスター選手たちのプレーは何度見ても感動です。
●選手やスポーツメディアのSNSをチェック!特に選手たちがあげているリフティング動画や、トイレットペーパーチャレンジには夢中になっています。

みなさんそれぞれお家時間を工夫して過ごされているかと思いますが、特に選手のSNSはオススメです。インスタライブを活用したり、サポーターやサッカーキッズに寄り添うような企画を展開してくれています。子どもたちには、親の言うことよりも、トップアスリートからの声の方が届くのかもしれません。何より、親子で会話が弾むのも楽しみのひとつだったりします。

困難な時間を親子で乗り越えるために…

とはいえ、高校生や、中学生、小学生高学年は進路に向けチャンスが減り、不安を感じている親御さんもいらっしゃるかと思います。

また、まだ一人では遊べない小学校低学年のお子さんをお待ちの方は、お子さんのサッカーしたい欲求に付き合う日々が続いているのではないでしょうか?

うまく教えられる訳でもないので、見守るのも、付き合うのも大変ですよね。

いつもの練習、試合ができない物足りなさ、ゴールが見えない不安など、悶々とした思いは時にぶつかり、「もーやめた」「ムリ」と投げやりな言葉になって表れることも。そんな時、どう言葉をかけていいのか分からず、苛立つ時もあるでしょう。

こういう時こそ、正解、不正解はないのだから、ぶつかってみたり、かわしてみたり、同調してみたり、褒めてみたり、ちょっと鼓舞してみたり、突っぱねてみたり、お子さんの特性、性格に合わせて見守っていけたらいいですよね。

そして、子どもたちがサッカーを楽しめるように、サッカーを好きでいられるように、子どもたちとの対話を大切にしていきたいなと思っています。そして、大人たちも協力し合うことで、信頼の絆を紡いでいく大切な時間を過ごせるのではないでしょうか。

今日も今日とて、長男は朝練に5時間!
次男はリフティング練習!思うようにいかずすぐ諦めてしまい、歯痒さばかりで愚痴が溢れてしまいそうですが、ぐっと我慢!
子供たちの元気な笑顔がなくならないように、サッカーが好き!スポーツ頑張って!という思いを絶やさず、この苦境を親子で乗り越えていきましょう。

WRITER PROFILE

細田 阿也
細田 阿也
フリーアナウンサー。サッカー王国・静岡で生まれ育った兄弟(13歳、6歳)のサカママ。 小学生の時に体験したJ開幕からサッカーに魅了され、大学時代には夢だったTBSサッカーJリーグ中継ピッチリポーターとして日本代表、Jクラブを取材。 現在はフリーアナウンサーとしてイベントMCなど幅広く活躍。「サカママフェスタ」でもMCを務めており、選手とサカママ、サポーターとの仲介役として寄り添う姿が魅力。 中学年代、サッカーキッズの葛藤や挑戦、見守るサカママの想いなどを記していきます。
http://whatis.tokyo