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神田凜星(静岡学園高校) 高校選抜相手に堂々としたプレー 創造力溢れる153cmの司令塔【選手PICK UP】

神田凜星
RINSEI KANDA
静岡学園高校/3年
2000年9月22日生まれ 153cm/47kg。153cmと小柄ながら、名門・静岡学園でトップ下を担い静岡県高校選抜に名を連ねる。大阪府の千里丘FCでプレーしていたが、テクニカルなサッカーに憧れ静岡学園に進学。身長差を苦としないボールの受けや判断力に優れ、展開力に長けたパス、ドリブルは相手の脅威となる。

年上の日本高校選抜を相手にチャンスに繋がるパスを配給

静岡の名門、静岡学園の川口修監督が「とんでもない発想がある。ベンチから見ていて面白いですよ。153cmでもあれだけボールコントロールに長けている。自分で(局面を打開したり、ゴールを奪う発想を)描く速度はめちゃくちゃ速い」と高く評価している才能。それは、小さな身体ながらも静岡学園のレギュラーを張り、静岡県高校選抜にも名を連ねるMF神田凜星だ。

中学時代は大阪府の千里丘FCでプレー。「(静岡学園が14年度の)選手権でベスト8に行った時のプレーを見て。元々自分がテクニカルなプレーが好きだったので」関西の強豪校ではなく、静岡学園へ進学することを決めた。入学時から周りの選手の身体は一回り、二回りも大きなもの。それでも「学園に来て全然やれているので、(身体については)全然気にしていないです。」という神田はそのテクニックと判断の速さで這い上がっていく。

2年次のインターハイで2試合に先発出場。今年2月の県新人戦はトップ下を担い、準々決勝で1得点1アシストの活躍を見せるなど優勝に大きく貢献した。そして、3月11日の静岡県ヤングサッカーフェスティバルで日本高校選抜と対戦した静岡ユース(静岡県高校選抜)メンバーに選出。選手権で活躍した年上の選手たち相手にもボールを収め、チャンスに繋がるパスを配球していた。

「ボールを持つ時間が少なかったんですけれども、ボールを持った時は問題なくプレーできたと思います。(日本高校選抜の)相手はデカかったんですけれども、サイズは関係ない。(普段から)上では絶対に勝てないので常に下でどうやって勝つか考えています」と神田。30cm近く身長差のある相手でもボールを持てば、そのドリブル、パスで驚異になることを示した。

夢は憧れの先輩・大島僚太のように高卒プロ入り

川口監督が神田を評する言葉の中で最も印象的だったのは、「技術を使うセンスを持っている」という部分。いくらテクニックを持っていても、そのテクニックを活かす術を持っていなければ、活躍することは難しい。神田は身体的なアドバンテージを持っていないかもしれないが、彼にはそのテクニックを活かす術がある。

ボールを受けて間を作ったり、1タッチで相手をいなしたり、相手の警戒が薄ければ、瞬時にラストパスを通して見せる。観客を楽しませるプレー、意外性を随所で発揮。そして、静岡学園の勝利に貢献している。

神田が憧れの存在に挙げる先輩MF大島僚太は170cmに満たない身体で川崎F、日本代表で活躍中。タイプは違うが大島に通じるものがあることは確か。神田は「高卒でプロは狙っています」。現在、Jリーグで最も小柄な選手であるMF中川寛斗(柏)、FW山口和樹(湘南)よりもさらに小柄な逸材が日本一、そしてプロ入りを目指す。