メインコンテンツに移動

町田雄亮(市立船橋高校)市船で頭角を現す1年生ボランチ 覇権奪還のキーマンとなるか?【選手PICK UP】

町田雄亮
YUSUKE MACHIDA
市立船橋高校/1年
2001年10月5日生まれ 162cm/57kg 埼玉県のクマガヤSCからMF高宇洋(現G大阪)に感銘を受け、市立船橋へ進学。ポジション争いの熾烈な名門校で、1年ながら選手権予選決勝(vs流通経済大柏)ではスタメン出場。18年、スタートダッシュを期すチームでキーマンとしての活躍が期待される。

1年生ながら激戦区のボランチでポジションを集中に

インターハイ4強やプレミアリーグ残留に貢献した昨年からのレギュラーはおろか、年代別日本代表経験者でも、ポジションが全く保証されない市立船橋の激烈なポジション争い。その中で小柄な1年生ボランチが大いに存在感を放っている。

MF町田雄亮は昨秋、1年生ながら選手権千葉県予選で名門・市船の先発を勝ち取った注目株だ。朝岡隆蔵監督も認める技術力の高さと状況判断、運動量、献身性……。選手権予選決勝で敗れたことによって例年よりも早くスタートを切った新チームでも、印象的なプレーを続け、激戦区のボランチでポジションを手中にしている。

結果的に全国決勝まで勝ち上がった流経大柏との選手権予選決勝では敗れたものの、市船で最も目立つようなプレーをしていた。狭いスペースを逃さずに縦パスを通して味方のシュートに繋げ、全国随一とも言えるコンタクトの強さを誇る流経大柏相手に全く怯むことなく競り合いを挑んでいた。

取材に応える口調は1年生のものだが、ピッチで見せる負けん気の強さも魅力。ただし、流経大柏戦では相手の強度にまだ歯が立たない部分もあって、プレッシャーを跳ね除けられるようなシーンも幾度かあった。「中盤を支配できていなかった」と町田。相手主将の日本高校選抜候補MF宮本優太らと対峙した1年生は、そこで相手を上回ることができなかったことを悔やんでいる。

「チームを勝たせる存在に」プレミアリーグEASTでスタートダッシュを期す

それだけに、町田は「球際の部分とかももっと極めないといけないし、中盤でもっと前を向いて縦パスを供給していきたい。去年は自分が得点するとかがなかった。今年はもっと得点力などを上げていかないといけない。常に成長し続けていけるように。自分も去年経験しているので、チームを勝たせられる存在になりたい」と誓う。

新生・市船の旗頭のひとり。中学3年時に当時市立船橋の10番を背負っていたMF高宇洋(現G大阪)のプレーに感銘を受けて進学を決意。先輩の質の高いプレーに少しでも近づき、チームを勝たせられる存在になることを目指している。選手権予選では印象に残るプレーをしたものの、まだチームを勝たせられる存在ではなかった。それだけに、この冬逞しさを増して春からチームとともに勝利を目指す。

18年の市立船橋はテクニカルな選手が揃い、仕上がりも早いため、シーズン序盤からどの相手に対しても主導権を握って攻めることができそう。「プレミアでスタートダッシュしたい」と朝岡監督も語るように、4月に開幕するプレミアリーグEASTで好スタートを切ることができるか。それを担うキーマンも、シーズン序盤からピッチで大暴れする。