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飯塚高校【全国強豪校REPORT〜第102回選手権出場チーム特集〜】

飯塚高校【全国強豪校REPORT〜第102回選手権出場チーム特集〜】

飯塚高校

福岡県/私立/[出場]2年連続2回目 【選手権最高成績】ベスト16(2022年度)

プレミア王者を破りベスト4進出なるか

3年連続で同一カードとなった福岡県予選決勝。『飯塚対東福岡』というライバル関係が定着してきたこの舞台で、初めてディフェンディングチャンピオンとして臨んだ飯塚が2年連続で宿敵を破って全国選手権出場を決めた。県内での地位を確立してきた飯塚の今季は怪我人に悩まされるシーズンだった。1年を通してベストメンバーがなかなか揃わず、夏の総体予選では東福岡との決勝で敗れ全国を逃した。それでも代わりに出る選手がそれを感じさせない活躍を見せ、プリンスリーグ九州2部ではシーズン通してわずか2敗で来季の1部昇格を決めた。

チームの鍵となるのはJ2岡山入りが内定している主将DF藤井葉大だ。サイドバックとしては大柄な180cmのフィジカルや、左足から繰り出されるキックが持ち味で、指揮官も彼の攻撃参加が鍵になると期待を寄せる。チームのスタイルについては「スピードがある選手が多く、90分間粘り強く全員が前からプレスをかける」姿勢を貫くことを強調した。

チームのテーマは『飯塚の人たちを巻き込む』。中辻喜敬監督は全国大会出場について、「飯塚の人たちが喜んでくれた。チームへの関心が増えたことが何よりの収穫」と語り、地域との一体感も躍進の要因であることが窺える。「初戦が青森山田戦なので、パブリックビューイングの開催など注目が高まっている。選手権を通して街の人たちを巻き込んで、見てくれている人に勇気を与えたい」と付け足した。

 
2015年の就任以来、チームを全国区の強豪へと成長させた中辻喜敬監督。

大量得点で勝つチームではないが、粘り強い守備で守り勝つ強さでトーナメントに波乱を起こすことができるのか。プレミアリーグファイナルを制し高校年代No. 1となった青森山田とのビッグマッチだけでなく、国立競技場で戦うベスト4進出を見据えている。

 
「地域の人に応援される」チームに成長した。

永原大真(MF/3年生)

永原大真

「今年は怪我人が多く、リーグ戦などで選手が揃わないことが多くありました。苦労した1年でしたが、今は選手権に向けて全員が体調管理などに力を入れて取り組んでいます。全国では、自分たちの強みである守備や、スピード感のある速いサッカーを見せたいです。個人的な目標というよりチームに貢献することを重視して、初戦の青森山田戦に集中したいです」

茂田颯平(DF/3年生/主将)

茂田颯平

「先制を許すなど難しい展開の試合もありましたが、1年間自分たちがやってきたことを出して予選を突破することができました。プリンスリーグ九州でも1部昇格を決めることができ、好調を維持しています。全国では、まずは初戦の青森山田戦に勝って、目標のベスト4に進めるように戦いたいです」