瞬時で試合展開が変わるフットサルの魅力と少年サッカーの違いとは?
夏休みも終盤となり、とても厳しい暑さのなか合宿、大会参加などの活動で、親子共々コンディション管理をしながら頑張っているかと思います。我が家は8月に入り、息子が所属するチームがフットサルの全国大会に出場する機会に恵まれ、忘れられない夏になりました。そこで今回は、競技の異なる大会に参加するなかで感じた「少年サッカーとフットサルの違いとは?」「フットサルに取り組むことでどんな力が身につくのか?」などの疑問についてお伝えしようと思います。
少年サッカーとフットサルの違い
少年サッカーとフットサルの違いについてですが、プレー人数やコートの大きさなど、様々な点が異なります。
プレー人数
少年サッカーは8人でプレーするのに対して、フットサルは5人でプレーします。その分、一人ひとりにボールが回ってくる機会は多いといえます。交代についても、フットサルはベンチ入りしている交代要員を自由に入れ替えることができ、同じ選手が何度でもピッチに戻ることができます。
コート・ゴールの大きさ
少年サッカーは68m×50mのサイズのコートでプレーしますが、フットサルは40m×20mと約半分の大きさになります。ゴールからゴールに到達する時間が短く、ゴール前の攻防の機会が多いです。コートのサイズが異なるため、ゴールの大きさも変わります。少年サッカーのゴールは5m×2.15mですが、フットサルは3m×2mと小さめです。
ボール
少年サッカーは4号球ですが、フットサルでは「軽量の4号球」「3号球」を使用します。フットサルボールはバウンドしないように少し重い作りになっています。サッカーボールのように弾みません。コートが狭いので、弾みやすいとプレーが切れる頻度が高くなるためです。
ルール
ルールについてもサッカーとはいくつか違う点があります。
- ボールが外へ出た際、「スローイン」ではなく「キックイン」でプレーを再開する
- オフサイドは無し
- キックイン・フリーキックなど、セットプレーを開始するまでに4秒の時間制限がある
- GKのスローがノーバウンドでハーフラインを超えてはいけない
などなど、サッカーとは違うルールを理解し覚えるのが一苦労でした。
フットサルで身につく力
チームでフットサルの練習に取り組むなかで、サッカーとフットサルの色々な違いを実感していきました。サッカーはコートが広いので、それぞれのポジションで役割が決まっていますが、フットサルはコートが狭くプレー人数も少ないため、全員で攻撃し、全員で守るといったプレースタイルになります。
最初は違いに戸惑いながら取り組んでいた子どもたち。息子自身、テクニックはもちろんですが、『瞬時の判断力が必要で、常に頭を使いながら動き続けるから疲れる!』と言っていました。それぞれが色んな思いをしながらどうすれば良いかを考えていたように思います。
この違いを体感できた事は息子、チームメイトにとって良い機会だったと思います。私は恥ずかしながらルールもあやふやな中、子どもたちを応援していましたが、瞬時に変化する展開、一つ一つの細かいプレーが直接得点に繋がるドキドキ感にサッカーとはまた違った魅力を感じました。サッカー、フットサルのいずれもチームプレーが基本であり大切なことは同じですが、改めて個人の技や判断力をつける事が必要だと子どもが体感でき、とても良い機会だったと思います。
フットサルの経験をサッカーに還元
この事がサッカーのプレーの成長に繋がっていけば良いなと思います。余談ですが、フットサル大会では全チーム参加のエキシビションがあり、元サッカー日本代表選手や元フットサル日本代表選手、元なでしこ選手などのプロ集団とのフットサルゲームをさせてもらいました。一流のプレイを肌で感じ、勉強しながら楽しめたとても良い経験になりました。