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全少出場チームの監督に聞く!子どもが“自立”するために大切なこと

子どもに自立してほしいと思いながらも、つい手を出していませんか? サッカー上達のためにも自立することは重要です。サカママとして、子どもが自立するためにどんなふうにかかわるべきかを「JFA 第46回全日本U-12サッカー選手権大会」出場チームの監督たちが教えてくれました。

自立の近道は親の子離れ

宮田秀則監督
(ヴェルディサッカースクール岩手 U-12)

日常生活での保護者のサポートの仕方によって自立した子ども(選手)に育つかどうかが、決まってくると思います。子どもの親離れより、親が子離れする方が自立の近道だと思うので、子どもの力を信じて先回りせず見守る勇気が大事。自ら考え行動できる選手が、中学生、高校生になって一気に開花するように思います。

大人が先回りしないように

矢田部 匡監督
(松本山雅FC)

まずは子どもに自分でやらせ、その様子を遠くから見て、どうサポートするべきなのかを考えることが大切だと思います。時にはあえて困らせたままにしたり、失敗させてみたりするのも大事な経験になっていくものです。サッカーだけでなく、日常生活から「手は掛けず、目を掛ける」といった感じで接することが大事なのではないでしょうか。

子どもの行動を見守り、判断を尊重

大石明日希監督
(ツエーゲン金沢U-12)

「選手の意志を尊重すること」が大事だと感じます。サッカー面でも、人生観でも、すべて指導者・保護者が決めていたら選手の意志が伴っていないからです。あくまでも選手の人生であるので「選手ファースト」にならないといけないですし、それをサポートするのが大人たちだと感じています。大事なのは、子どもの行動を見守り、その判断を尊重してあげること。その判断が間違ったものであれば、正しい道を伝えるのもサポートだと思います。

子どもが答えを自ら考え、決断すること

柏木健太郎監督
(FC今治U-12)

保護者の方は、「あれした?」「これしなさい」など、気づかない間に答えを先に教えていることが多いのではないでしょうか。大事なのは子どもが答えを自ら考え決断することです。失敗することを分かっていて見守ることはとても難しいのですが大切なサポートだと思います。

主体的に行動するサポートを

樋口智哉監督
(SCHフットボールクラブ)

親御さんには選手が主体的に行動するサポートをしていただくことが一番だと思います。そのためには、選手たちを見守り、行動させながらサポートしてあげること。その中で選手にチャレンジさせる、考えさせることへのアプローチも大切だと思います。

状況に応じた距離感を保つことが大切

鈴木健士監督
(北海道コンサドーレ札幌U-12)

子どもが自立しようとして親離れしても、親が子離れできずになんでも子どものことをやってあげると、結局子どもは自立できません。子どものために、自分でできることは行動させてあげることで成長できると思います。ただ、サッカーで調子が悪い日やできなかったことについて話を聞いてあげるなど、心のよりどころを作ってあげることは必要です。

否定ではなく賛同を

松下年宏監督
(V・ファーレン長崎U12)

サッカー面ではその日の出来事や上手くいったことなどの話を聞いてあげて、否定ではなく賛同してあげること。選手たち自身で考えて、喋り、問題を解決する機会を奪わないことが大事だと思います。

上手くいかない時は前向きになれる言葉のみを伝えて

栗林一樹監督
(PSV益田)

子どものプレーや考えを“認める”ことだと思います。チャレンジしたこと、頑張ったことにはシンプルに共感し褒めてあげて、負けて悔しい時や上手くいかない時は、前向きになれる言葉だけを伝えてほしいです。選手にとって応援してほしい一番のサポーターはお父さん・お母さんですから。