子どもに伝わる、試合中の声がけとは?
こんにちは、サカママ6年目&マザーズコーチングスクール(MCS)認定マザーズティーチャーのNanaです。
あっという間に短い夏休みも終わりました。猛暑や悪天候に見舞われながらも、少しずつ練習試合などが再開しているチームも多いのではないでしょうか。
我が家の1年生も、先日数カ月ぶりに練習試合をしました。最初は、感覚を忘れてしまったような動きが多くて、相手チームに次々と点を取られてしまっていました。でも、さすが子どもたち。後半には、だんだんとボールをみんなで追い続ける団子サッカーの場面も減り、試合の最初と最後のビフォーアフターは目を見張るものがありました。
今日は、そんな試合中の声がけをテーマにしたいと思います。
試合中にどんな応援をしたら子どもに伝わる?
最初に答えを言ってしまうと…、残念ながら「〇〇」っていったらいいですよ!という魔法の言葉は見当たりません。しかしながら、どんな応援の仕方だと子どもに伝わりやすいか、こんな風に考えたらいいのでは?という点をいくつかご紹介します。
1.過去の応援の仕方を振り返ってみる。
試合観戦をしたことのある方は、試合中にどんな声がけをして応援をしていたか、少し思い出してみてください。例えば、「〇〇、がんばれー!」「ボールをよく見て!」などでしょうか?ほかにもたくさんありそうですね。
ここからは少し例え話です。
あなたが子どもに言っているその姿を客観的に見ている小人さんが3人いたとします。その小人さんたち、そのセリフを言っているあなたに対してどんなコメントをしてくれるでしょうか?
小人1「がんばれって言わなくても、〇〇くんはもうがんばってるんだよ。」
小人2「〇〇くんは、ママのことが大好きだから、ママの声が聞こえたらとにかくうれしいよね。」
小人3「自分で考えてボールを蹴ってるのに、よく見てなんて言われなくてもわかってるよ。」
声がけひとつにしても、いろんな受け止め方ができそうです…!!
お子さん自身が感じていることを応援の声がけにできたら安心感につながるかもしれません。
2.「自分だったら…」は通用しないかも?も頭の隅に。
先ほどの小人さんのセリフを想像してみると、ちょっと新しい視点で考えることができたのではないでしょうか。ここでひとつ気をつけておきたいのは、「自分だったらこう言われたらうれしい」という考え方です。
「相手の立場で考えましょう」と自分自身も教えられてきたし、それ自体は間違いではありません。ただ、自分と子どもは、育ってきた環境も違うし、経験してきたこともさまざま。自分にとってうれしい声がけも、子どもにとってはそうではないかもしれません。
3.お子さんとも1on1を。
1on1(ワンオンワン)をご存じでしょうか?先日、とあるドラマでも紹介されて話題になっていましたが、簡単に言ってしまえば、上司と部下の1対1の対話のことです。
えっ?子育てにも関係あるの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、上司と部下の関係に限らず、身近な人との関係にも活用できます。お子さんと実践する、つまり、1対1で話すことで、「応援しているよ」というメッセージをより伝える機会が増やせるかもしれません。
もし、普段ママ自身が子育て以外のことでいそがしかったり、兄弟が多いご家庭で一人ひとりとゆっくり話せてないなぁという場合には、試合中は、思い切ってぐっと見守り、試合のあとに改めて、1対1でじっくり話すのもひとつの選択肢にしてはいかがでしょうか。面接のように改まって話をするのではなく、何かをしながら、ちょっと聞いてみるだけで大丈夫です。
応援しているよ、というメッセージをさらに子どもに伝えるために…
1.今まで自分がどんな風に応援してきたか、客観的に振り返ってみて、気がついたことは?
2.自分にとってうれしい声がけも、子どもにとってはそうではないかも?
3.試合の後に、1対1で話すことで「応援しているよ」というメッセージを伝えてみては?
\次の試合、あなたはどんな風に応援しますか?/
何かヒントになりそうなことがあればうれしいです。
(この原稿を書きながら、子どもたちにどんな応援がうれしい?と聞いてみました。思春期に片足突っ込んでいる息子からは、ママの応援はいらない、と言われてしまいました…。)
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(参考書籍)
「子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ」白崎 あゆみ (著)
「コーチングのプロが教える超実践型1on1」森真貴子 (著)
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