注目の総体出場校をPICK UP 全国強豪校REPORT(西地区)
夏を制する者がすべてを制す──。
全国の総体出場校の中から選りすぐりの8校を紹介する。
冬の選手権を見据えた今シーズンの注目チームの現状戦力は?
関西大北陽(大阪)
新校名で初となる全国。北陽の名、輝くか
旧北陽時代の73年度に選手権優勝、78年にはインターハイで優勝した伝統校。08年に関西大北陽に名を変えてから初の全国出場を大阪1位で果たした。エンブレムの上部にある2つの星は全国制覇の星の数。CB井口将吾やCB竹下佳之介、GK原口龍馬を中心とした堅守と190cmFW片岡慎太郎の高さを活かした攻撃、そして伝統も胸に戦う。
伊賀白鳳(三重)
唯一の初出場校、開催地代表が強敵に挑戦
選手権出場12回の古豪・上野工と上野農、上野商が統合し、09年4月に開校。開催地・三重県予選で名門・四日市中央工を破るなど2位に食い込み、創立10 年目での全国初出場を果たした。いずれも左利きのFW藤岡翔太とFW津野充都起の2トップは強力。唯一の初出場校は青森山田との初戦から全力で戦い抜き、新校名を全国に広める。
大津(熊本)
2年掛けて構築された好チーム。初の頂点へ
昨年、一昨年と全国から遠ざかっていた“公立の雄”が優勝候補の一角として全国舞台に戻ってきた。昨年、多くの試合で先発を占めていた現3年生たちが経験を積み、勝負の1年。MF福島隼斗主将、いずれもU-18代表のCB吉村仁志とFW水野雄太、MF松原亘紀、FW奥原零偉ら攻守にタレント揃う今年、初の全国タイトルを本気で獲りに行く。
高川学園(山口)
一戦一戦成長する伝統校、全国で躍進期す
いずれも昨年からの経験者であるCB田近洸貴やMF品部真完、MF末次章悟が存在感を放つ存在に。一戦一戦目標設定しながら戦う伝統校はMF内田裕也の台頭などもあり、楽しみなチームになってきている。6月のプリンスリーグ中国では中国新人戦決勝(3月)で敗れた岡山学芸館にリベンジ。全国でも一戦ごとに成長して上位へ進出する。