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55校で行われる最後のインターハイ 勢力図は塗り替えられるか?

全国での戦いを勝ち抜いた55校が三重県に集結!8月7日~13日まで7日間という短期決戦で、夏の頂点を争う戦いが繰り広げられる。過酷なトーナメントを制するのは果たしてどこか? 一回戦から注目の対決も実現し、今年も目が離せない展開となりそうだ。

関東勢の強さが際立つ夏のインターハイ。今後の行方は...?

夏の高校日本一決定戦。近年のインターハイは関東勢の強さが際立っている。80年代は3校、90年代は3校(99年の八千代は広島皆実と両校優勝)の優勝だった関東勢だが、最近10年は実に8大会で頂点に立っている(08年は流経大柏と市立船橋の両校優勝)。14年には関東勢の8連覇を阻む形で東福岡が優勝し、2連覇の快挙も達成したが、16年は市立船橋が最多9回目となるインターハイ制覇を果たした。昨年も初優勝を狙う日大藤沢との関東勢対決となった決勝を制した流経大柏が、3回目の優勝。加えて、前橋育英と市立船橋が3位に入り、4強を関東勢が独占している。

全国最激戦区と言われる千葉県勢の市立船橋と流経大柏が08年、13年、16年と3度も揃って全国決勝進出。関東勢では激戦区の一つである神奈川県代表の桐蔭学園が11年、三浦学苑が12年にそれぞれ初の日本一を経験している。

現在は北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府と開催地の出場枠は2(前述7都道府県が開催地の場合は3)。だが、18 年大会を最後に埼玉県、千葉県、愛知県は代表校が現在の2から1になる予定だ。過去10年のうち、5大会で決勝は関東勢対決となっているが、今後のインターハイの勢力図はもしかしたら変わっていくかもしれない。それだけに、現行方式の55校で行われる“最後の”インターハイがどのような結果となるのか、注目だ。

三重県鈴鹿市の鈴鹿メイングラウンドを中心に、四日市市、伊勢市、伊賀市の各会場で開催される今回のインターハイ。今年は8月7日が1回戦で決勝は8月13日となっており、例年に比べて10日ほど開幕が遅い。三重県の8月の平均最高気温は、7月よりもさらに1度高い31度。過酷な暑さとの戦いになりそうだが、1回戦から3回戦までが3連戦で中日1日を挟んで準々決勝から決勝まで3連戦という大会日程は今年も変わらない。開幕へ向けた事前の調整、大会期間中の体力回復、選手起用法も勝ち抜くための大きな鍵になりそうだ。

高体連のチームの最大の目標は選手権での日本一だ。インターハイは優勝することよりも、1試合でも多く真剣勝負の経験を積むこと、1人でも多くの選手が強豪との戦いを体感することを目標とするチームがあることも確かだ。それでも、どのチームにとっても夏の全国タイトルは大きな目標。目の前の戦いに集中して挑み、参加55校の頂点を目指して熱い戦いを繰り広げる。

歴代優勝校

1966 藤枝東(静岡)

1967 浦和市立(埼玉)

1968 秋田商業(秋田)

1969 浦和南(埼玉)

1970 浜名(静岡)

1971 藤枝東(静岡)

1972 清水東(静岡)

1973 児玉(埼玉)

1974 浜名(静岡)

1975 韮崎(山梨)

1976 帝京(東京)

1977 島原商業(長崎)

1978 北陽(大阪)

1979 水戸商業(茨城)

1980 清水東(静岡)

1981 清水東(静岡)

1982 帝京(東京)

1983 四日市中央工業(三重)

1984 四日市中央工業(三重)

1985 九州学院(熊本)

1986 国見(長崎)

1987 市立船橋(千葉)

1988 市立船橋(千葉)

1989 清水市立商業(静岡)

1990 清水市立商業(静岡)

1991 清水東(静岡)
1992 徳島市立(徳島)

1993 国見(長崎)

1994 清水市立商業(静岡)

1995 習志野(千葉)

1996 清水市立商業(静岡)

1997 東福岡(福岡)

1998 市立船橋(千葉)

1999 八千代(千葉)・広島皆実(広島)

2000 国見(長崎)

2001 市立船橋(千葉)

2002 帝京(東京)

2003 国見(長崎)

2004 国見(長崎)

2005 青森山田(青森)

2006 広島観音(広島)

2007 市立船橋(千葉)

2008 流通経済大柏・市立船橋(千葉)

2009 前橋育英(群馬)

2010 市立船橋(千葉)

2011 桐蔭学園(神奈川)

2012 三浦学苑(神奈川)

2013 市立船橋(千葉)

2014 東福岡(福岡)

2015 東福岡(福岡)

2016 市立船橋(千葉)

2017 流通経済大柏(千葉)